柔軟性を手に入れる質問 | 作業療法士杉長彬(すぎながあきら)のやる気を高めるコミュニケーション

作業療法士杉長彬(すぎながあきら)のやる気を高めるコミュニケーション

現役の作業療法士が、リハビリ職のためのやる気を高めるNLPコミュニケーション術をお伝えいたします!NLPを用いたコミュニケーションセミナーを行っています!

(アメブロ版)NLPを使う作業療法士のブログ-110526_1954~01.jpg

(アメブロ版)NLPを使う作業療法士のブログ-110526_1153~01.jpg

NLPを学び始めてから、かなり考え方が柔軟になってきてなと感じています。





NLPを学び始める前は、
『○○しなければならない。』

『○○すべきである。』

という考えがたくさんあって、

その考えが、自分の発想の幅をかなり狭めていたなと思います。




『○○すべき。』
『○○しなければならない。』
というのは、
NLPでは、必要性の叙法助動詞って言われるもので、

『もしあえてそうしたらどうなりますか?』
『もしあえてそうしなかったらどうなりますか?』

などの質問をして、
色んな可能性を探っていく質問をする事ができます。






私は、就職して、1~2年。
『患者さんに作業療法をする時は、最初にしっかりと患者さんの評価をしなければならない。
患者さんの問題点や全体像をしっかり把握してからでないと、治療にとりかかってはいけない。』


という考えにずっととらわれていました。



それが自分が養成校で教わってきた作業療法でしたので、そういうものだと思っていたのです。




しかし、精神科で多くの患者さんを集団で見ていた自分は、当時なかなか一人一人、しっかりと評価計画をまとめてから、治療にとりかかるという事ができていませんでした。



そんな自分は、自分の事を認められず、自分のやっている事にも自信が持てずにいました。


今思えば自分の考えにとらわれて、
自分で自分をかなり窮屈にしていたなと思います。




でも、最近は、NLPのメタモデルの質問を知っているので、

『もし、あえて患者さんを、最初に評価しないで、関わるとしたらどうなるんだろう??』
と考えるようにしました。


『あえて評価という視点を持たずに人と関わるという事。』

その可能性を考えるようにしてみると、逆に面白い視点に気づく事ができました。




人を評価してから関わるのではなく、
まずその人そのものから関わっていく。
そして、その人の健康的な所から関わっていく。


そういった関わり方も、人間的で自然体な感じがして、いいなあと思えるようになりました。

そういった関わりの方がその人のいい所がたくさんわかる。
そんな感覚がありました。


そういった関わりを通して、
関わっていくうちに
その方が『○○に困っている。』
『○○が問題。』
っていう事が評価できるようになれば、
その事について関わっていけば良い。



そういうスタンスも素敵だなぁと思えるようになりました。





別にこれはどちらが良くてどちらがダメと言っているのではありません。




最初に評価してから関わってもいいし、
関わりながら評価していってもいい。


なんだかそんな柔軟性を自分が受け入れられたようで、
すごく自分の働き方が楽になったなと思います。




今から思えば、
『患者さんに作業療法をする時は、最初にしっかりと患者さんの評価をしなければならない。』
と強く強く思いこんでいた1~2年目の頃の自分は仕事に全然自信が持てず、
なんだか仕事も嫌な事が多いと感じ、
自己否定、職場否定の気持ちが大きかったように思います。



そんな自分も
『あえて評価という視点を持たずに人と関わったらどうなるんだろう?』
という視点持つ事で、
ぐっと考えの幅が広がって、仕事が楽しくなったきたように思うし、以前より自然な形で人の評価ができるようになったように思います。


柔軟性を持つこと、
選択肢をたくさん持つを大切にしていきたいなと思う今日この頃です☆