NLPバックトラッキングの使い方『お腹がすいたと言う認知症の患者様に対して』 | 作業療法士杉長彬(すぎながあきら)のやる気を高めるコミュニケーション

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NLPの基本スキルに『バックトラッキング』というものがあります。

これは人とラポール(信頼関係)を作る時の基本スキルです。

いわゆるおうむ返しというもので、話している相手の言葉をそのまま返したり、相手の話のキーワードを返したり、要約して返すものです。




こないだ病棟で、認知症の患者さんが『お腹がすいた。お腹がすいた。』なんども繰り返して、不穏になっている場目に出くわしました。


そんな患者さんに
『ご飯はあと一時間したらできますので待っててくださいね』と声かけるのと
『そうですか~お腹が空いてるんですね。つらいですね。』とバックトラッキングを意識して関わるのでは、
どちらが穏やかになるのかと思い、二つの声かけを交互にしてみました。


すると、やはり後者で声かけた方が、落ち着くという現象がおきました。

やっぱり後者の方が、気持ちを受け取ってもらえた。という気持ちになるんでしょうね。


バックトラッキングって対人スキルの中でも基本中の基本と言われるものですが、やっぱり効果的だなあと改めて実感した事例でした。


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