先日、患者さんと体操をしていてふと思った事がありました。
『さあ、今から足ふみ体操を20回しましょう!』と声をかけると、『えーー20回もするなんて無理だよ。多いよー。疲れるよー』と声が上がりました。
その場を何とかなだめて、『とりあえずやってみましょう』と20回の足ふみ体操をした後に、
『やっぱり疲れましたか?』と聞いてみると、『疲れたー。』『もう終わりにしよう。』などの意見が聞かれました。
そこで、私が『まあ確かに疲れますよね。ただ、疲れたなーと思えば疲れるけど、案外できたなあ~って思えば、案外楽に出来ている自分に気づきますよね。』と話すと、
『そういや、そうだね。確かにこういう体操も大切だよな~』という声があがりました。
『疲れた。』と思えば疲れるし、『案外楽に出来た』と思えば楽に出来た自分に自信がもてたりします。
案外そういうものなんですね。
NLPでは、
『地図は土地ではない。』
『人は自分のマップで現実に反応していて、現実そのものに反応しているのでは無い。』
という前提があります。
『20回の足ふみ体操』っていう現実同じでも、どのように反応するかで身体の感じも変わってくるんですね。
面白いもんだなと思いました。
そして、そんな『疲れる』という患者さんを『案外楽に出来た』という状態するためには、ペース&リードというNLPのスキルがまた使えます。
ペース&リードとは『相手のペースにまずは同調し、そして、段々とこちらのぺースに持ち込むテクニック』です。
この場合も、体操の後、まずは『疲れますよね。』とまず相手の状態にペースを合わせてから、
『でも、案外出来たなっていう自分もいますよね。』とこちらのもって行きたい方向にリードしていく。
そういった働きかけが出来たのかなと思います。