『自信が無い』っていう人に対してNLPメタモデルを使う | 作業療法士杉長彬(すぎながあきら)のやる気を高めるコミュニケーション

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どうも、みなさん。こんにちわ。杉長彬です。


NLPを1年勉強しまして、作業療法士である自分が、NLPをいかに精神科作業療法の臨床に使っているのかについて

このブログを通して紹介したいと思います。

今日は、『メタモデル』についてお話します。


先日、OTの創作の場面で、とある女性高齢者の方に、塗り絵を勧めたのですが、


『自信がないな~』っといってなかなか取り掛かりません。


『何でかな~』と思ったのですが、


こんな時、どうしますか??


『まあまあやってみたらできるもんですよ!!』とか『できるできる!』と励ましながら、勧めていくことも出来ますが、

こんな時、NLPメタモデルの質問が役に立つ事があります。



人は話をする際に、実際の体験から何かを言葉に出す時に、『省略・歪曲・一般化』という情報の欠落が必ず起きます。
メタモデルはそこを質問によって明らかにしていくという質問方法です。


この場合ですと、この方が『自信が無いな~』と言葉にする前に、
実は彼女の中で、いろいろな体験や情報があるわけです。
しかし、そういった事をいちいちすべて言葉にすることなく、『自信が無いな~』という一言で済ませているのです。

この場合、自信が無いという彼女に対して、『いやいややってみたら、自信がつきますよ』とか『自信がなくてもやってみたら結構出来るもんですよ。』と促す前に

『自信が無いな~』とはいったい何を意味しているのか、メタモデルの質問をしてもう少し詳細に情報を聞く事が出来ます。

メタモデルには12個のパターンがあって、それぞれにおいて適切な質問があるのですが、この場合は『名詞化』という省略のパターンがあることに気付きます。


”自信”や”幸福”、”愛”などの形の無い名詞は、情報が省略されやすいのです。
その言葉を使っただけで、何だかわかった様な気になってしまいますが、実はどのようなつもりでその言葉を使っているのか、聞いてみないとわからないことが多いのです。


いったい「何に対する自信なのか?」「何の自信が無いのか?」そのことについて、聞いて見ると新たな可能性が開ける事があります。




実際に聞いて見ると、この場合、この方は、いつもは『花』の塗り絵をしているのに、
そのとき渡された塗り絵がたまたま『人物』の絵だったので、
自信が無いといっているだけなのだということがわかりました。

なので、塗り絵の下絵を替えてあげたらスムーズに塗り始めてくれました。


そんな事が起きるのです。

NLPを勉強すると、人と話をするときの、質問の選択肢の幅が広がるので、とってもいいですよ。







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