どうも、みなさん。こんにちわ。杉長彬です。
NLPプラクティショナーであり、作業療法士である自分が、NLPをいかに精神科作業療法の臨床に使っているのかについてこのブログを通して紹介したいと思います。
今日は、『VAKの代表システム』についてお話します。 NLPでは、人は五感によって世界を認識していると考えています。
その五感とは、視覚、聴覚、身体感覚、味覚、臭覚のことを言います。 人は外部のものを理解するときや、内的なものを思考するときにもこれら5つの感覚を使っています。
これらのことを代表システムと呼び、
視覚 (Visual)
聴覚 (Auditory)
触覚 (Kinesthetic)
の3つの感覚の頭文字をとって、VAKと呼ばれています。
※臭覚と味覚は触覚(kinesthtic)に含みます。
代表システム(VAKモデル)は人によって優位性があり、どの感覚を強く感じるかは、人によって変わってくるのです。
この事を知っていると、会議や交渉の時にすごく役に立ちます。 自分が思うように意見が通らないな~と思う時、この代表システムの違いに気づくと、相手の反対している理由がよくわかり、相手に合わせた説明が出来て、自分の意見が通りやすくなります。
V(視覚優位)の人は、物事を絵で理解するタイプです。図や表を使って説明すると良く伝わりやすかったり、数値やデータなどの情報が好きだったり、パッと見でわかる事が好きです。
A(聴覚優位)の人は、言葉や理論を大切にします。論理的に物事を考えたり、言葉の響きやニュアンスにこだわったりします。
K(体感覚優位)の人は、言葉を身体で感じるタイプです。言葉で伝えるより実際にやってみた方が伝わりやすかったり、体感覚から言葉にするので、話すのがゆっくりだったりする特徴があります。
例えば、ある作業療法が、病棟で『患者さんと集まってお茶を飲んで話しをするようなプログラム』やろうと計画するとします。
そこで看護師さんに説明する事になりますが、説明しても、いまいち看護師さんの反応が悪いというよう場合。。看護師さんのVAKの傾向をよく観察すると、看護師さんが引っかかっている理由がわかったりします。
V(視覚優位)の方の場合、いったいどういう事をするのか、写真や図表を使ったパンフや企画書を見せると伝わりやすくなります。また患者さんの実際の動線についてやスタッフの動きについて説明したり、茶話会をすると『患者さんの笑顔が見れますよ』と、良いイメージを描けるような話をするのも効果的かもしれません。
A(聴覚優位)の方の場合は、理論や順序が大切だったりするので、『何故茶話会をするのか』について論理的に説明してみたり、 また言葉の響きを大切にする傾向があるのでプログラムの名前をいろいろと提案してみて、(例えば、『茶話会』にするのか、『抹茶くらぶ』にするのか『茶道部』にするのか、『お茶会』にするのか?)などのプログラム名の中でしっくりくるものがあると納得してくれるかもしれません。
K(体感覚優位)の方の場合。やってみないとわからないって事もあるので、『とりあえずやってみて、不都合があればやめましょう』っていう提案でのってくれるかもしれません。
ただしVAKの代表システムはあくまでも傾向なので、いつも視覚が強い人が、たまに聴覚を使っている事もあり、その時その時でどの代表システムで反対しているのかよく観察する事が大切です。
しかし、このようにNLPの代表システムの考え方を用いるといろんな角度から、この反対している理由を考える事ができ、またその人にあった説明ができるようになります。
どんな人にも伝わる伝え方をするには、VAKをまんべんなく使った表現をする事が大切です。 NLPを学ぶと自分の表現の幅が広がって面白いです。