「淋しい」_感情の波数スペクトル
(その16)
「意識の科学としての名言と名言対」で述べてきていますように、言葉は人間の意識(アクシオン場)の波動関数の測定値とみることができます。言葉はエゴの発育とともに現れますが、E. H. Walkerらの実験結果を踏まえ「磁流理論」ではエゴは脳の扁桃体でのアンダーソン局在だと見ています。そこで言葉も波動関数が「測定」によって収縮したものと見なせます。(1)(2)
感情も同様で、感情の中枢でもある脳の扁桃体がカオスになると真の霊能力・サイ能力が一切発揮できなくなることをお伝えしてきていますが、その感情、実は昨年(2022年)ノーベル物理学賞の「量子エンタングルメント」しているすごく精密な存在であることが判明しました。「喜」「怒」「哀」「楽」は測定(観測)によって波動関数が収縮した幻であり、実在は量子エンタングルメントしている「喜怒哀楽」だったのです。だから「苦」を測定(観測)したので「楽」があり「楽」を測定(観測)したので「苦」ということになるということです。心理学でいう「幸せ」は実はネガティブ感情で「うつ」を測定したので出てくる幻でした。そして測定(観測)しないでエンタングルメントのままでいるとその「幸せ」を凌ぐ「愉しさ」と真の霊能力・サイ能力が最大出力で発揮されるという機構があることも判明しています。(3)
その感情がどんな波数スペクトルとして測定(観測)した結果なのかを、小説家や作家の感情表現用語とそういう表現をしているその小説家や作家の波数から求めてみました。その小説家・作家が測定(観測)しない感情は表現されませんので、小説家・作家の波数によってどういう感情表現をするかには実は偏りがあるわけです。
ある感情の波数スペクトルが判明すればそれと足して99・・・となる感情の片割れあるいは組にすぎないと認識できますので、真の霊能発揮の境地、悟りの境地に役立ちます。
感情の波数スペクトル第16回目は「淋しい」です。
「淋しい」の感情表現例:
「いまさらに、さびしい思いが、むねのそこからわいてきました。」
(『ますとおじいさん』浜田広介 1893年5月25日生まれ、波数3+5+7→6)
「うた時計が鳴るとね、おじさんは、さびしい顔をするよ。」
(『うた時計』新美南吉 1913年7月30日生まれ、波数5+7+3→6)
「裏切られたかのようなこんな淋しい気分に落ち込まねばならぬのだとしたら」
(『帰宅』黒井千次 1932年5月28日生まれ、波数6+5+1→3)
「こんな異邦人のような寂しい気持はいったいどこからくるのだろう。」
(『彌勒』稲垣足穂 1900年12月26日生まれ、波数1+3+8→3)
・・・
これらから集計すると波数分布は下図のようになります。
「淋しい」の波数スペクトル
「淋しい」という感情は、波数3を強くもつ人や波数6を強くもつ人が測定(観測)しやすい感情だということがわかります(χ2乗検定、p 値<0.01)。
「淋しい」と神経伝達物質との直接的な関係については、明確な報告はいまのところ見当たりませんが、恋をすると分泌されるホルモンPEA(波数3)やグルタミン(波数6)との関係は指摘されています。
心理学的には「淋しい」は性格特性を示すビッグファイブの中の「神経症的傾向」(別表現「情緒不安定性」)と高い相関を示すことが学術的に指摘されていますが、「磁流理論」ではこの因子は波数3-6軸に対応することが判明しています。
波数とホルモン(神経伝達物質)の関係については「ドーパミンな人びと-明石家さんまはドーパミンだった」もご覧ください。
文献
(1)佐佐木康二 「波動関数を収縮させない生き方」 東北日本サイ科学会 2011.8
(2)佐佐木康二 「意識の科学としての名言と名言対」 東北日本サイ科学会 2013.4
(3)佐佐木康二 「感情は量子エンタングルメントだった!」 東北日本サイ科学会 2023.4
(4)中村明編 「感情表現辞典」 東京堂出版 2003
◎「淋しい」を癒す「磁流図」シリーズ:
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