剣の究極……二刀流/二刀流 八重波会 -7ページ目

剣の究極……二刀流/二刀流 八重波会

古流剣術山口流を再編纂した「玄黄二刀流(げんこう にとうりゅう)」剣術・居合を稽古している
「二刀流 八重会(にとうりゅう やえなみかい)」です。

本日懸案だった稽古用新兵器を導入しました!



総合格闘技用?グローブです。フッフッフ……。

当然これを手にはめて稽古します。これがないとちょっと痛い稽古をするんです。

玄黄二刀流は基本的に形稽古ですが、それだけでは面白くない。スリリングな稽古もしませんと。



本部道場での年越稽古で使う予定です。参加予定者はお楽しみに!


今週火曜日(17日/与那原町コミュニティーセンター)では、YRさんと玄黄二刀流の剣術形を11本目まで稽古しました。


全部で45本あるので、まだまだ先は長い…。 手数が多いのでおぼえるのにも一苦労です。が、

 ◎自分から一番近い場所を攻撃

 ◎相手の注意を一カ所に集中させて、ガラ空きになった場所を攻撃


という大まかな共通点があります。


毎度感じることですが、やはり刀一本(打太刀)は難しい。両刀(仕太刀)の攻撃を受けて返すのは至難の技です。杖のようにどちらの端も使えればいいんですが。
先日組太刀の稽古で、熱の入りすぎた会員さんがふくらはぎに肉離れを起こしてしまった。

よくその過程を聞いてみると、後ろに一旦下がってすぐに前に踏み込む際、後ろ足爪先で急激に踏ん張ったらしい。

そのときはテーピングで何とか対応した。それにしても大変申し訳ないです…。



玄黄二刀流(というよりおそらく全ての古流剣術)では、体重移動で身体を動かす。

胴体が垂直のまま移動し、それに脚がついてくる。素早く動く時も素早く胴体が移動するだけ。脚や爪先の力(つまり末端の力)で胴体を動かしたりはしない。

実感として脚はいつも力まず楽になっている。自分は稽古で肉離れになったことはない。



これを伝えたつもりだったが、まだうまく会員さんに染み込んでいなかった。昔稽古していた剣道の癖がでてしまったそうだ。

初心のうちは、稽古でスピードを出させては行けないと痛感しました。



あたりまえだが、どんな武器でも相手に届かなければ効果がない(視覚的に脅かすという効果はあるかもしれない)。

自分の剣は相手に届くか? 相手のどこに届くか? これはきわめて重要!
玄黄二刀流には、身体を左右に割った動きがよく出てくる。身体全体を左右に分けて、「左半分が後退→右半分が前進→左半分が前進」というような動き。

神道夢想流杖術によく登場する「半身」の動きである。

このとき身体の中心軸は左右にぶれない。

また、身体は回転はしていない。正方形をずらして平行四辺形を作るような動きになる。この動きは、自分で爪先と膝頭の方向を観察すると、正しく出来ているのかよくわかる。


この動きに刀を振る動きをシンクロさせる……というより左右の身体の動きを刀の原動力とする。このとき腰と背中を意識するとかなりうまくいく。

肩から先は力を抜く。その方が腰と背中の力がうまく伝わるようだ。このコツがわかると、刀の片手操法が格段に楽になる。別に片手が弱いなんてことはない。


これは日常の身体作法とは違う、武術の動き/武術の作法だと思う。