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ほんとうの魅力~成長の中で


※naticブログ過去記事に加筆いたしました※




ちら、とみかけたテレビ番組で

和太鼓に取り組む中学生のドキュメントがありました。

みかけたシーンはここから・・


コンクールに向け、全学年の部員生徒でフォーメイションを

組んで、本番用の練習を重ねる中、

センターを任されたある男子生徒が顧問の男性先生から叱咤激励を受けます。


「(・・・練習演奏の途中部員全員の前で)・・・

なんで(普段の、制服の)シャツをズボンに、きちんと入れんのか!?

色んな先生から注意されても、なんでそのままなんだ。

ただ、太鼓が上手いだけじゃ、センターは任せられん!

おまえに足らんのはそういうとこや。

シャツを入れん、というのがお前のこだわりか!!??

ちがうやろ!??」


生徒、無言で涙。


それから1週間後、その生徒は制服のシャツをズボンに入れていました。

生徒「あんなに(顧問の先生に)怒られたら、やってみよっかな~・・って。。

周りの友達も、”そっちのほうがいいよ”って反応よかったし

先生からも”似合ってる”って言ってもらったから、いっかなー・・・

やってみたら、あんまり気にならなくなりました。」

その他、表情も行動も積極的に。

1年生に一生懸命指導したり、センターとして、全員をまとめようとする

自負、にあふれた様子。

ある、ひとりの生徒が成長したら、周りがどんどん成長していく!

顧問の先生からの信頼も増し、本番当日は『おまえに任せたぞ』の言葉。


渾身の演技で、チームワークもよく、素晴らしい太鼓でした。

結果は3位入賞!(演技、チームワーク、衣装、マナー態度、など審査)

顧問の先生もみんなの一生懸命な姿を見て思わず涙。

”いい演奏だった”。


以上、ざ・・っとおおまかで、自己流の解釈の記述で申し訳ないのですが、

短い時間でも、とても印象深いものでした。




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生徒が

顧問から叱咤激励を受けて涙したのは、悔しさ恥ずかしさというより、

「それがおまえのこだわりか?ちがうだろ?」という言葉に、

思いがけず、はっ・・としたんじゃないかな~・・・と思っています。


思春期は、自分の身体の変化に、自分自身が一番戸惑いを感じます。

他を意識したり、身体能力の変化を猛スピードで受け入れてく時期。

きっと、10代は、誰でも自分探しをやっていて、

時々、その表現の仕方がわからないだけではないかな・・・


”なんとなく”格好つけること、反抗してみる事、

手探りだけど自分じゃ答えがわからない。

そんな曖昧な外れ方に、

「『ほんとは』、ちがうだろ?」・・・と、

ゆらゆら揺れる水面に投じてくれた先生の言葉が

その生徒の心に響いたんじゃないのかな?と、思います。

もっといえば、この先生は、生徒の本当の魅力を理解してくれてたから、

す、と言えた言葉かもしれませんね・・

意識無意識、何かに「確信と愛情」があってこそ、伝わるものですものね。



子ども達のスクールやサークルなどで試合、イベントやコンクールを体験すると、

演技以外の、とってもとっても大切な事を学べます。

大好きなことをやってるから、素直に学べるのかも知れません。

満ちてくるエネルギーを、とてもいい方向に発揮できると思います。


先生方には、演技以外でも、ご自身が経てこられて感じた事を

惜しみなく伝えていただけたら、と思います。生徒にとって、きっと宝になります。



アクセルを踏みながらブレーキを踏む

すべてのみなさまこんにちは

日本健康体操連盟です。


月明かりが美しい週末ですね。

気温差で風邪等ひかないよう、皆様お気をつけくださいね。



さて、タイトルの言葉、気になる方いらっしゃいますか?

そう、ご想像どおり、「躊躇してる状態」、です。

自信がない、気づいてない問題がある、トラウマがある、

っていうか、くせなんです・・

など理由はさまざま、「行こうとするけど止める」という、状態。



ある日、イベントでたまたまおみかけした

エアロビクスの競技選手をみていて思ったことがあります。

小さい体なのに、手足が長く見える。


動きに「よどみ」が無い、といいましょうか。迷いがない流れ星


ふと、気づいたのは、彼女の肩関節の空間が豊かなような感じ。

腕が長い、というよりも、関節の空間が、のびのびとしている印象。

関節には、その箇所に適切な「あそび」があるのですが、

緊張(ストレス)がかかった筋肉がまたがってしまうと、

その域を縮めてしまいますよね。


そのときの彼女には、それがほとんど無く、

難度の高い技だったんでしょうけど(すみません、よくわからず)

実に自然で、美しく、胸がすく思いがしました。


グレイス!



階段を昇るときもそう。

た・た・た・音譜とスムーズに脚があがるときと、

なぜか、一段一段が鉛のように重くなるとき・・・

この違いはなんなんだろう?

同じ目的地に行くのであれば、すがすがしい状態で向かいたい。


何にでも置き換えられることだと思いますが、

ブレーキがかかる原因やパターンを知ることから、はじめたいです。

そのいくつかの要因は、

○知らないこと

○思い込んでること

○無意識にパターン化しているくせ

など、これは、心持ちも、からだの使い方も、共通のように思います。


ということはその逆をすれば・・?

○知ること

○思い込むのではなく、視点を変えたり、コミュニケーションして確認する事

○意識して、反復して手ごたえをつかもうとすること


・・などなど・・


例えば、ななこ先生のワークで体験した方も多いと思いますが

ペアになって、一人はイメージをして立つ。

一人はその人を後ろから抱え上げる、という実験。

頭の上のふわふわしたわた雲をイメージして」いる時と、

「足の裏が大地に根を張っているとイメージして」いる時、

さあ、抱え上げた時、二つにどんな違いがありますか??


最初の、「ふわふわわた雲」をイメージしている人のほうが、

同じ体重なのに、かるーく持ち上がります。

これ、私も体験しましたが笑いが出てくるくらいほんとうです!(笑)

わた雲や大地に根っこの代わりに、

「あなた大好き」

「あなた大嫌い」と

思い込ませながら同じ動作をやっても、同じ結果を体験できます。

大人がぎゃーぎゃー楽しめたので、子どもたちも喜ぶワークだと思います♪

それくらい、「意識」とは、身体バランスを変化させる力をもっている

ということを体感できるワークです。




アクセルとブレーキは、別もの。同時に踏み続けると、磨耗します。


必要な情報を知る、という知識とともに、

「ああ、からだ、って手をかけてあげたら、変化していくんだ!」

「なーんだ、ミカタを変えるだけで、こんなに楽になるんだ!」

ということを一番、知っていただきたいですよね!

それぞれの役割道理に安全にDRIVE、していきたいものです。



自分を知ることがダイエット

ダイエット・・シェイプアップ・・

女性は特にいつまでも”そばにあるテーマ”かもしれませんね。

サークルやレッスンに参加される方々も、目的のひとつになっているのでは

ないでしょうか?




実はわたくし、身長167・5cmで70kgをぱーん!っと超えていた時期がありました。

10代半ばの頃で、バレーボール一色、食べ盛りではありましたが、

さすがにすごかったブタです。

でも、誰に言われても減量しなかったのに、バレーの試合で

無惨な負け方をしたときを機に、はた・・と決意しました。

そして、そのまま10代で短期間過剰なダイエットとトレーニングを叫びして

20kg以上減量。これが成長期にいいわけありません。

女性ホルモンの異常も、元通り以上のリバウンドアップも体験することに。


しかし、そんな不安定だったわたくしも、社会人になり、

この17年くらいは、体重の増減は多くても+or - 3kgぐらいで、どちらかというと

自然に生活をしており、落ち着いてる方だと思います。





では、何がきっかけで体重が安定したかというと・・


「自分らしさの自覚」でした。


「はあ?」かもしれませんね(笑)そんな抽象的な!





過度のストレスがかかると、食欲中枢が刺激される場合がありますが、

私はそうだったようで、充実感の代替に、過食していたと思われます。

きっかけは、ちょっとしたことだったのですが、「私は私でいいんだ、」と受け入れて

やりがいをもって日々を過ごし始めたときに、気付いたらかなり減量してました。

というよりも、自分の中ではやっと、以前の元の自分に戻れた、という感覚です。

(例にするにはちょっと穏やかならないタイプですよね^^;これは私が身心の

密接な作用や、ほんとうの快適な身体ってどんなこと!?と考える機会になりました。)


もちろん食事量は減ったのでしょうけれど、そんなに劇的には減ってません。

どちらかというと、たくさん笑ったり、あちこち出かけたり、怒ったり泣いたり、

喜怒哀楽の感情表現を、たくさん、自然とできたこと。

それと惜しみなく、『 やりたいこと 』に

精いっぱい取り組んだ事。

この変化の方が、大きかったように思います。

交感神経が気持ちよく発揮されて、代謝をあげたかもしれません。

それと、運動をよくしてきたので、筋量は多いほうですから、

「いくぜ!」スイッチが入れば、エネルギーを燃焼してくれたのかもしれません。



決して、女性としてスレンダーなからだではありません。

骨太で、筋肉も太いので、がっちりタイプです。

最近は力の抜き方を知った成果、ぷくり・・おほほべーっだ!

無知の若い時代のよくないダイエットやリバウンドの名残も

いくつかあるし、もっと女性らしく、細かったらなあ!と憧れる事もたくさん。



でも、

自分で自分の今を受け入れた時に、

その人のベストコンディションへの道がスタートするんじゃないかな、と感じています。

「レコーディングダイエット」も話題になりましたが、私は納得できます。

”もうひとりの自分”が、自分をちゃんとみつめてあげて、

不必要な事を省いてあげて、向かいたい方向へ、背中を押してあげる。

自分のからだは、ちゃんとそのキモチについてきてくれるんだと思います。


これらのことを、もっと根拠を探り、系統立てて整理していくと、

脳科学の発達で、それを実証できつつある世の中になってきているかも、、

と、ここはかなり注目しています。

みなさまも、無意識には経験のあることなのでは、と思っていますので、

おいおい、おつきあいいただけたら幸いです。


もっともっと、私達は自分の身体の能力を受け入れていっていいんだろうな、と思います。


naticにちけんcafe過去記事に加筆いたしました。虹


「正しい形」と「ありのままの形」どちらも大事 

当連盟客員講師の原田奈名子先生ワークショップ「整えワーク」場面からチョイス。 
子ども向けのわかりやすいからだほぐし、著書の中にも紹介されている内容に、
元生徒であり、連盟の担当者である”me”が責任をもってほんの少し加筆しております。
ご了承くださいませ。






nanako;両手のひらを肘を伸ばしたまま頭の上で、合わせると、あわさった手のひらの左右の指先の揃い方はどうでしょう?

me;ずれてます。右の指先が左よりも上です。


nanako;そのままの状態でさらに上にひきあげてみましょう。指先につられて脇まで・・・


me;ハイ、伸びます♪


nanako;今度は、はじめからあわせた手のひらの指先をそろえて、上にひきあげてみよう。


me;なんか・・力みます。しぇんせひ(せんせい)ぐ・・息もしづらいでしゅ・・・


nanako;はじめから指先をそろえてのびた時よりも、最初の、指先がずれたままのびた状態のほうが、気持ちよく、たくさんのびませんでしたか?


からだは、法則的に、無理やりする動作よりも、ありのままの状態を喜びます。



外側から与えられた「正しい形」に、からだの状態を考えずに無理にあてはめるとからだが嫌がって、

痛い・辛い・苦しい・と感じさせます。これはからだの「やめて」というサインです。

では、「ずれたままでもよいか」というと、そうではありません。ずれた状態を

そのままにしておくと、動きにくい方向があるだけではなく、ケガや病気になりやすいのです。だから、最初のように自然に手をあげても、ちゃんと指先がそろって気持ちよく動作できるような、そんなからだを目指しましょう。


me;はいっ・・・!なんだか整いたくてウズウズしてきましたよ~♪

んでもどうしていけばいいのでしょう??ななこ先生っ・・・(再び)








※当連盟のセミナーでも原田奈名子先生に講習いただいた

アライメントのチェッキングのほんの一例です。

まずは自分で視覚的に気づくこと。

ぐん、と自身のからだの今の状態に興味が向かいます。

そして、どうしていきたいか、という目的が自分の中で

明確であればあるほど、そこへたどりつくスピードはあがっていきます。

これは子供から大人まで、からだを持っていたら共通の出来事ですよね。


そして、肝心の”整え方”の種類はななこ先生のワークはもちろん、

ほかにもたくさん、星の数だと思います。

方向が同じで、きっかけや過程の方法がことなる

素晴らしいメソッドが、たくさんあります。

より細かな目的に応じて、取り入れていかれるのが理想的ですよね。

多少の運動量も必要なのかor筋力強化が課題なのかor・・・・・

雰囲気が自分にマッチする、しっくりくる、モチベーションが上がる!

などなど・・

なぜベストパフォーマンス(生活動作でも)でいるために整えたほうが気持ちがよいのか。

ベターなのか。

それを提供者は共通認識していたいものですネ。


調整やトレーニングを必要とする方が

どなたに出会えるか・・是非、すばらしいあらゆる指導者のみなさまの

情熱やお人柄に触れて、少しでも多くの方が快適なご自身のからだに

出会っていただけることを、心から願っています。


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2010年2月21日原田奈名子 名古屋セミナーレポート


以下より参考抜粋いたしました。
からだほぐしを楽しもう〈2〉のびのびワクワクからだあそび/原田 奈名子

教育 体を育てる という観点からも

すべてのみなさま

こんにちは、日本健康体操連盟です。


わたしが保健体育科の学生だった頃のお話です。

今から20年以上前の事。

記憶のかなた。すみません。・・・^^


専攻分野ですから、当然、毎・授業が「なんらかの身体動作・パフォーマンス」

(いわゆる体育、ですが、あえてそうは表現しません)でした。

その授業の中で、ひときわ異彩を放つ授業がありました。


操る体、という順番に書く「 操 体 法 (そうたいほう) 」を体験したり、

オーリングテストを体験したり、と

全く未知の出来事でした。


そのとき初めて、「 からだで感じる・問いかける 」

という体験をしたのだと思います。しかも、深く深く。

「 右と左、どちらが楽?じゃあ、楽な方だけ行いましょう 」

「はあ・・・・!?!?!?!楽なほう!?!?!?」


きっとその当時はまだ

そんなこと聞かれても、どっちが楽、なんて意識してなかったので

鈍感極まりなかったと思います。

ましてや「楽を選ぶのはダメ」のような信号がインプットされていましたから

まさか体育関係の授業でそんなコトバをかけられるとは思ってもいませんでした。


急に、そんな体験をしましたもんですから

戸惑いと、何かふたを開けてもらったような安堵感から、

体の状態を通して、いかに自分が過度に緊張していたかに初めて気づく日となり

授業中なのに、涙がつつー、と流れたのを忘れられません。


それが、現在の私への大きなきっかけとなり、

それを元に、皆様へ、発信させていただけたら、と思うものが

たくさん引き寄せられ、出会えており、ご紹介させていただいてきたのだと

思っています。


そして先日、教育体育関係の友人たちとかなり久々の再会、

この話題に、この記憶がある同級生がやはりいて、

今、「子供たちのからだを育てる」ことにおいて、とても必要な感性だと、

話したのでした。

体が育つことは、同時に人、人格が形成されていく事。

自分で自分の快・不快が自覚できる事は、痛みに向かい合うことでもあり、

それをなるべく回避したり、回復させる方法を自分で探す事や、

さまざまな内観へとつながっていく・・


パフォーマンスを伸ばす観点からも

自身のコンディションを自分で感じ取れる感性、これは

コントロール能力に繋がり、自身の各組織の調和、他との調和協調、

他を感じ取る感覚、ポジションを感じ取る感触、役割を感じて自分を生かす方法、

へとつながるのではないかと、思っています。


もちろん、もっと加えておきたい情報がたくさんあります。

また、みなさまから学ばせていただきたいと思います!



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日本健康体操連盟では、あらゆる素晴らしいメソッドの本質的なメッセージを

ていねいに、受け取って、ご案内していけたら、と願っています。