前回のタイトルマッチでの敗戦後、試合内容を細かく分析し、良かった点と課題を整理したうえで、今回の試合へ向けた戦略を練り直しました。さらにサウスポー対策にも重点を置き、この約3か月間、午前中のプライベートレッスンを中心に徹底したトレーニングを積み重ねてきました。
まずは、その努力が結果として実を結んだことに、指導者として安堵しています。
私自身が指導やセコンドに携わるようになってからの試合だけに、「ここで2連敗だけは避けたい」という強い思いもありました。
今回のテーマは、「試合で練習したことをそのまま出し切ること」。
打撃・組技ともに使用するコンビネーションを絞り込み、試合で迷わず動けるよう、何度も何度も反復練習を行いました。
今回の作戦は、佐々木俊真選手の得意とする左ストレート、左ハイキックを封じながら左右のステップで角度を作り、得意のタックルからグラウンドへ持ち込むというものでした。
ところが試合では、佐々木選手が打撃戦を避けるように序盤から積極的にタックルを仕掛けてきました。
試合後にPANCRASE関係者の方とも話をしましたが、前回のタイトルマッチで船田の打撃技術が大きく向上していたことを踏まえた作戦だったのではないか、との見解でした。
こちらとしては想定していたグラウンド勝負となり、スクランブルからバックコントロールへ移行。得意とする展開に持ち込み、自分たちのペースで試合を進めることができました。
そして、この勝利により、今年3月のタイトルマッチで2-1の僅差判定負けを喫した宮澤雄大選手への再挑戦が決定しました。
あの悔しさを年内に晴らすチャンスを、再び掴むことができました。
試合終了後は、同じくコンディショントレーナーとしてサポートしていただいた田澤先生と食事をしながら、
「安心して一気に疲れが出ましたね。」
と、お互いに笑いながら話していました。
勝利した喜び以上に、「タイトル戦線に踏みとどまることができた」という安堵感の方が大きかったのかもしれません。
しかし、ゆっくりしている時間はありません。
この流れであれば、タイトルマッチは11月から12月頃に開催される可能性が高いでしょう。
次はお互いに手の内を知り尽くした相手との再戦になります。
だからこそ、さらに戦略を磨き、技術を高め、万全の準備をしてタイトル奪取へ挑みたいと思います。
勝利は一日で生まれるものではありません。
日々の積み重ねと、失敗から学び続ける姿勢が、次の勝利へとつながります。
禅道会東京支部では、これからも選手一人ひとりが目標に向かって挑戦できる環境づくりを大切にし、世界で活躍する選手の育成に努めてまいります。
引き続き、船田電池への温かいご声援をよろしくお願いいたします。




