【Vol.459】
昨日は
金沢法人会青年部の
「第七回金沢ビジネスアカデミー」でした。
今年は
大塚家具の
中期経営計画などを
読み込んで
例年同様に
『ケースメソッド』を行いました。
(ケースメソッドについて)
「ケースメソッド」については
上記を参考にしてもらえたらと思います。
今回は
「大塚家具」の経営について
問題点や強みなどの
討議(こちらの内容は省略)を終えてから
今後の経営展開について
「自分なら何をするか」
というテーマにふれたので
「自分ごと」として
最近のキーワードから
考えてみました。
「モノよりコト」
「シェアリングエコノミー」
「サブスクリプション」
が真っ先に思い浮かびました。
「2年や3年の期間で
賃貸住宅に住む中高所得者層に
高級家具での生活を
サブスクリプションで展開する
ビジネスが成り立たないのかな・・・」
と話題にあげたところ
現在、展開されている
洋服や車・腕時計などと異なり
使用後の
中古(家具)市場が
ほとんどないという問題が
討議で上がりました。
個人的に
気になったので
改めて考えてみたところ
たしかに
家具での中古品は
使いたくないのか、
あまり流通は広がっていません。
個人間売買で売るにしても、
郵送代が高つきます。
業者への
持ち込みにしても
結構な手間がかかります。
売れなかった時
無駄な労力で
へこんでしまいそうです。
リペアについても
コスパが悪いのか
あまりみられません。
これでは、市場が
大きくなる要因がありません。。
そういったなか
たまたま偶然みていた
翌日の日曜朝のTV
『がっちりマンデー!!』
儲かる!リサイクルウォーズ
リユース事業について
放送されていました。
こちらは
リユースショップを
主に都心部で大きく展開している
企業なのですが
引越し業者とコラボをおこない
家具家電を
買い取ってくれるというものでした。
(トレファク引越)
引越しとリサイクルを
一緒に行う事業は
若者から高齢者まで
需要が年々広がっているということです。
利用者にとっても
リユースショップにしても
引越し業者の差別化においても
メリットしかありません。
通常
引越しの際の家具は
業者にお金を払って
処分してもらうのですが
家具家電をリサイクルとして
買い取ってもらえるということは
利用者にとって
「もったいない」や「環境によくない」など
「寂しさ」や「罪悪感」も
心理的に軽減されるため
大きな差別化がはかれているのです。
リユースショップも
単純に仕入れの手間が省けます。
売り手・買い手・世間の
『三方よし』です。
こういう事業者が
今後、増えていけば
流通も広がり、
適正価格も反映される
中古家具市場(マーケット)も
大きくなりそうと考えさせられました。
ただ、
これは
巨大売り場や倉庫がある
上場会社の
トレジャーファクトリーだから
成り立つビジネスとも考えられるため
参入は、容易ではないかもしれません。
また
中古家具の問題が
解決したと仮定しても
既存の家具店が
収益拡大を目指して
自社で
家具の定額課金サービス
(サブスクリプション)を始めた場合
リスクは伴います。
以前
AOKIホールディングの
suitsbox の失敗事例で説明した
既存の顧客の
カニバリゼーション(共食い)も
頭に入れておかなければいけません。
(以前のブログ)
歴史ある家具店などは
このリスクを踏まえて
判断しなければいけないのです。
現在
家具のサブスクリプションを
展開している企業は
ほぼ
「新興企業のみ」となっているのは
そのためかもしれません。
(IKEAは試験的には始めているようですが)
CLAS
(家具のサブスク企業)
「ケースメソッド」では
事前の事例を教材として
その問題を分析して、
当日は、討議しながら
違った価値観や判断基準を学びます。
多くの人と議論し
気づきを得たことによって
最初の自論が修正され、
その後の自身の
知識・経営力の
アップデートにつながります。
私自身も今回、
「ケースメソッド」をきっかけとして
「自分ごと」として
家具の業界を考え、調べることにより
成長につながる学びとなったと
感じております。
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