昭和50年で既に以前に連載してた料理レシピを編集し直し

単行本になったんを神戸は元町商店街の古本屋で購入。

 

あ、この古本屋スゴイんですわ。

 

綺麗でジャンル別に整理されて見やすいだけでなく、

自身が本気で欲しいと思う料理本が他よりも高確率で置いてあります。

 

5年間「コレあったらエエなぁ」と思い続けてたんを買えたのもココ。

仕入れが素晴らしいですね。

 

話が逸れました。

 

暮らしの手帖社出版の元ホテルシェフのフランス料理の本です。

 

そこで最後にオマケ扱いで紹介されたのがスパニッシュステーキ。

この写真を見てもう~~重いなんぞなんのその、

500円という値段やなくても定価の2700円やったとしても絶対買い!

でした。

 

カラー写真になってたからこそ分かりました。

白黒だけやったらきっとふ~ん、で終わりやったかと。

ホンマに技術の進歩に感謝です😄。

 

まさかまさかのレシピとの出会いです。

こんな事があるから古本屋巡りもやめられん~。

 

思い出の料理のビジュアルまんま。

ただ、自身が食べたのはステーキではなく、

もう少し砕けた庶民の料理でしたがベースは正にコレでした。

 

スパニッシュソースとは色々あるけど、

アメリカ版スペイン料理と思しき物。

 

ピーマン・玉ねぎ・トマト・キノコをバターで炒め、

月桂樹の葉で香り付けし塩胡椒でトマトが崩れるまで炊き、

そこに炒めた牛肉を加え少し炊いて出来上がり。

 

付け合わせはフェトチーネを茹でてバターで炒め、

粉チーズをかけてありました。

 

で、それをどこで食べたかというと

アメリカはロスのファーマーズマーケット、

14歳の中学2年生でした( ̄▽ ̄)

 

家族旅行でロスへ行き親が勉強の為10ドル以内で

ここのフードコートや果物売り場で好きなん買っておいで。

 

姉と一緒に、勿論安全は確保されてます。

 

初!海外でのお買い物~。

自身は当時相当珍しかった赤い皮の洋ナシを買い、

食事は直観と憧れでチーズを絡めたスパゲティーに決定。

 

憧れはありつつもハッキリ言って消去法でした。

それ以外は食いたいと思うビジュアルではなかったもんで。

 

で、指差しで注文したら隣にあったど~見ても選択肢にしたくない

ピーマン炊いたヤツも差してナンヤカンヤ店員さんが言ってきました。

 

言葉ワカラン時のあるある~~とりあえず「うん(Yes)」と頷いてしまい

手元に来るっちゅうヤツ🤣🤣🤣

 

まあエエかぁ。

この諦めも言葉の通じん海外での鉄則。

14歳で習得できました(笑)。
 

どうやらスパゲティーとセットやったよう。

 

ジャンルはメキシコ料理かな。ピーマンにトマトやし。

柔らかく茹でられ長さ3㎝程のスパゲティーは

チェダーチーズのオレンジ色~で

それがまたアホ程コッテリ絡められていました。

 

タコスのスナック菓子のイメージ。

 

食べてみると・・この頃から自身の直感は大当たりという。

 

ビジュアル通りスパゲティーはまあ想像通り、

そこまで不味くはなかったのです。

 

が、ピーマンの方は食べらるけど

ナンヤネンコノアジハ!ナニイレタラコウナルネン( ;∀;)!!

ピーマンとヨクワカラン風味がトゲトゲと来て、

異国の全く自身に合わん味やなぁ、という感じ。

 

スパゲティーと合わせたところで何も変わらず、で撃沈(T_T)。

 

その後、このテの料理に出会う事は無く

遠い彼方の思い出としてたまに蘇らせつつ浸るだけでした。

 

それが30数年越しでこんな形で再開するとは!!

しかもチーズゴッテリのスパゲティーもお約束の組み合わせやったとは!!

そしてメキシコ料理と思ったのも大正解、

そら~ココのお料理はスペインの影響大やもんなぁ。

 

思い出の味を自分らしく作ってみろという神のお告げ、

幸い手元にペコリーノサルドがとピーマンがあり。

玉ねぎはエシャロットにして後はトマトとキノコを買うだけにしよう。

 

スパゲティーは・・食べる気はさらさ無し。

 

元々牛肉を合わせてたので代わりに魚にしてみるか。

甘鯛にペコリーノサルドをかけて焼き、

そこにこのスパニッシュソースやぁ~。

 

何しかハードかセミハードのチーズをドンと合わせりゃエエだけやし。

 

トンデモナイ所から出てきた自身めっちゃ高級アレンジ版決定😁、

こんな風にしてみました。

 

材料はスパニッシュソース用に

バター1g・エシャロット千切り5g・ピーマン千切り20g・

シャンピニオン40g・プチトマト40g・酒5㏄・鰹昆布の出汁10㏄・

塩小さじ1/3・胡椒少々・月桂樹の葉1枚・乾燥オレガノ少々

あとは甘鯛切り身85g・ペコリーノサルド27gです。

 

シャンピニオンは手で4ツ割りにし、

プチトマトはヘタを取って一か所切れ目を入れておきます。

 

小鍋にバターとエシャロットを弱火で熱し、

ブツブツいってきたら酒・上記シャンピニオンとトマト・

塩・胡椒・月桂樹の葉を加え蓋をし極弱火で炊きます。

 

水分が出てきたら少し煮詰め、

鰹昆布の出汁とオレガノを加えトマトが崩れ

水分が飛ぶまでしっかり煮詰めます。

 

これでソースが完成です。

 

甘鯛は3等分に切って耐熱容器に入れ、

ペコリーノサルドをすりおろしながら全体にかけます。

 

180℃のガス高速オーブンで18分焼き5分蒸らします。

 

甘鯛にスパニッシュソースをかければ完成です。

写真は分かりやすいようにかける前です。

supanisyu

 

大成功~~😁!!

 

まずスパニッシュソースがあの時の印象でした。

いやあぁ~この1回で、

しかもレシピには無かったオレガノ入れただけでドンピシャとは。

作った本人これに相当ビックリ。

 

きっとヨクワカランアジは月桂樹×オレガノで、

それがキツすぎたんやろうなぁ。

 

勿論、自身の塩梅で入れてるからこの香り方が抜群に良く、

更にシャンピニオンとトマトが程良く調和し、

心底、本来このソースはこんなに美味しかったんやぁ~~と

思いました。

 

ええ、さすがアメリカン、、

あの時のはどっかでオカシクなってしまったんやろう。。

 

で、甘鯛ですがこんだけゴテっとペコリーノサルドかけたし、

甘鯛なんぞ消されてアカンやろうし。

 

否真逆!!この量の上等ペコリーノサルドのおかげで、

甘鯛が寧ろ引き立ってたという@@!!

 

そこにジャンルが違う旨味のスパニッシュソースが合わさると・・

 

絶品としか言いようがありませんでした。

 

あの時の味を再現しつつも

相当な繊細で上品なレストラン料理に出来た事が

とにかく嬉しかったです😄。

 

ホンマにスパゲッティーにせんで良かったわぁ~。

 

思い出はともかく、

ちょっとした白身魚のボリュームメインとして

こんな風に作ってみるのはかなりおススメです^^

 

手間に見えますがタンパク質も野菜もカルシウムまで、

一皿で摂れる完結版。

チーズも魚も何でもオッケーでお手軽~高級までアレンジ可能、

日常のご飯でもワインにピッタリなおもてなし料理にもなりますよ~。