上海菜飯という料理は自身の中では香港料理。

だいたいザックリした地名が料理に付くと

本場ではない確率がかなり高い。

 

近頃そう思うしだいたいハズしません。

 

上海菜飯の由来は味出しに金華火腿(金華ハム)を、

菜っ葉に青梗菜を使うからかと。

 

南方の福建や香港で青梗菜=上海の野菜というイメージなもんで。

「上海青」なんて書く場合もあるぐらいです。

 

さて、今回のお料理も基本は何回か登場してる

西洋の生ハムを金華火腿代わりに、

青梗菜の代わりに蕗を使ったヤツです。

 

お昼ご飯にピッタリなんですね、こんな軽食的なご飯物って。

肉と野菜が一遍に摂れて尚且つお財布にも優しいですし。

 

元はかなり高級やけど切り落としで、

しかも少量売りなのでかなりお手頃な生ハムを使うからですね。

 

ただ、ちょい心配なのは蕗を合わせる事。

生ハムで消されてまうかなぁ。

 

ま、とにかく作ってみましょう。

 

材料はスペインの生ハム赤身塊20g・茹でて皮剥いた蕗みじん切り30g・

香り米70g・水70㏄・鰹昆布の出汁30㏄・塩胡椒各少々です。

 

生ハムは水(分量外)に浸けて少し柔らかくなっては取り換える、

を3回繰り返して水気を切りみじん切りにします。

 

これを耐熱容器に入れて圧力鍋で加圧8分蒸し、

火を止め圧力が抜けるまでそのまま蒸らします。

 

蓋を開け取り出しておきます。

 

香り米はさっと研いで深さのある耐熱容器に入れ、

分量の水を加え1時間程置き、

加圧5分蒸して火を止め圧力が抜けるまでそのまま蒸らします。

 

こちらも取り出しておきます。

 

くっつかないフライパンに上記蒸し生ハムを蒸し汁ごと・

蕗・鰹昆布の出汁を入れて弱火にかけ、

沸騰させてから塩胡椒を加えそのまま汁が半量になるまで煮詰めます。

 

蒸した香り米を加え耐熱ゴムベラでほぐしつつ、

汁気をしっかり吸わせれば完成です。

huki caifan

 

ハムが蕗を消してしまうんちゃうか??

否、真逆でした。

 

この結果には作った本人相当ビックリ😦😦😦!!

 

生ハムが程良く味が抜けてたからか、

出汁の役割に徹し蕗をこれでもかぁ~と引き立て、

少し気になってた苦味も全く感じませんでした。

 

でもやっぱり生ハム感はあってその味はするモン。

それが香り米と相まって・・それはそれは美味しかったです。

 

蕗の香りがあまり得意でない夫もスゴイ勢いで

食べてたのでかなり美味しかったのでしょう。

 

ああ、そうか。

ある料理本で鶏を炊き込んだご飯に蕗を合わせてたのは、

絶対そっちの方が美味しいから。

 

一応「季節の味を楽しみたいのなら鶏は入れなくていいでしょう」と

書いてありました。

確かにそうかもしれませんが、

この場合はナマグサな味出しを入れて引き立てる方が

断然エエと思いました。

 

知ってるつもりでもワカラン事ってまだまだありますね。

そんな発見が面白くて手作りってやめられません!

 

蕗は今わりと長い期間売ってますので、

こんなご飯物にしてみるのもおススメです^^

 

生ハムは安い切り落としでオッケー、

それでいて材料が引き立ち普段とは違った味わいを

存分に堪能できますよ~。