台湾や香港の素人料理投稿サイトでよく見かける
肉野菜炒めのやり方がものすごく気になってましたが
油を使うので実行までには至らず。
ですが今は油でなくても水でも調味料でも出汁でも
炒められると分かり思い切って作ってみることに。
日本人の感覚で中華の炒め物は
まず材料に火を通し最後に調味料を絡めるモン、
ですね。
ですがイマドキの家庭料理では
肉にしっかりと味を揉み込んでから炒めて火を通し、
それから野菜を加え蓋をするなり水を少量加えるなりして
少し炊いて味を含ませる炒め煮が主流です。
簡単に油も相当控え目で作れるからでしょう。
何が何でも油でテラッテラ~やったり
シャキシャキとゴリゴリを勘違いして火の通りが甘く、
味が全然馴染んでない仕上りなんぞも皆無です。
ゆうても炒め煮、
ほな自身がいつも作ってるのんと大して変わらん。
野菜単品やなくて肉野菜で炒め煮みたいな感じにしてみるか。
材料の都合上青椒肉絲でいこう。
やっぱりこの料理には牡蠣油。
なのでカテゴリーは「香港式・食」。
油を使わんけど味のイメージは香港料理。
こんな風にしてみました。
材料は豚ロース肉1cm厚さ赤身部分だけ44g・
牡蠣油小さじ1・酒5cc・味醂5cc・胡椒少々・
ニンニクみじん切り一カケ分・唐辛子1本・澱粉小さじ1/2・
パプリカ千切り150g・鰹昆布の出汁30ccです。
豚肉は肉叩きで弾力が無くなるまで叩いて繊維をほぐし、
千切りにします。
ここに牡蠣油・酒・味醂・胡椒・ニンニク・唐辛子をよく揉み込み、
それから澱粉を加え更によく揉み込んで30分程置きます。
鍋に鰹昆布の出汁とパプリカを入れ、
火にかけて沸騰させ弱火で8分通り煮詰まるまで炊きます。
パプリカを鍋の端に寄せ空いた所に上記豚肉を加え、
箸でほぐしながら火を通し、しっかり煮詰めれば完成です。
もう~油で炒めたんと全然違和感無い味の入り方に
ひたすらビックリ@@!
何しか、、パプリカには一切味付してへんからなぁ。
とにかく肉の味と旨味だけで全体を相当美味しく、
勿論パプリカも食べやすい柔らかさに火が入り、
尚且つ味が全部入り込んでいます。
肉も叩いて澱粉揉み込んでと下ごしらえが良かったので
キシキシにならずでもちゃんと肉食ってる~という噛んで
ジンワリと素材を味わえるような食感はあり。
肉の効果がこうも出るとは。
さすが骨の髄までグルメな人達、
ちゃんと味の出方のり方が分ってるんですよねえ。。
その上めっちゃ簡単に作れて後片付けや掃除も楽やし。
混ぜながら煮詰めていけば恐ろしくくっつくことはありません。
油を使わない気楽さでこんな青椒肉絲はかなりおススメです^^
難しい技も火加減も要らず本場の中華が簡単につくれますよ~。