菜脯蛋という台湾料理があります。

 

菜脯は台湾の大根の塩漬けでこれを調味料にした卵焼き。

 

台湾人には大人気でお外お家関係無く

あれば食べたい~っちゅうぐらいだそう。

 

ですが、、自身には全く良さが分かりません。

ドンダケ菜脯が家にあってもこの料理を作るという

選択肢はありませんでした。

 

菜脯はショッパいし卵は油をゴッテリ吸って油味が濃く、

カリっと焼く=ガサガサモサモサなもんで。

 

が、この状況なら作ってみようか。

そんな気になりました。

 

とはいえ、あんな油だらけにする気は勿論ありません。

 

白葱があるよ、菜脯は塩、、、出汁はあって当たり前、

あ!卵とじ~~。

 

そうそう、可愛らしいくっつかんフライパンもあるし。

 

リクエストを聞いてくれる新地の中華料理屋で

トマトと卵の炒め物を頼んだらシェフオリジナルの卵とじ版、

その作り方にビックリ、更にかなり美味しくてまたまたビックリ、

っちゅうのも思い出し。

 

海外で生食用として売ってない卵は絶対火をしっかり通す。

この法則にもしっかりあてはめられるから丁度エエ。

 

こうやってみました。

 

材料は白葱斜め切り26g・菜脯5g・卵1個・

酒5cc・味醂3cc・鰹昆布の出汁120ccです。

 

菜脯は表面を軽く洗い皮に切れ目を入れて斜め千切りにします。

 

くっつかない浅い鍋に白葱・切った菜脯・酒・味醂を沸かし、

香りが立ったら鰹昆布の出汁を加え蓋をし弱火で

葱がしんなりするまで炊きます。

 

卵を溶いておきます。

 

煮汁の量を見て20cc程になるまで煮詰め、

溶いた卵を流し入れ耐熱ゴムベラで上下を返しながら

しっかり汁を吸わせ火を通せば完成です。

caipo tamagotoji

 

これ、何で今まで気づかんかったんやろう??

と不思議に思う美味しさ~~@@!!

 

完全に和の卵とじですがさすが菜脯の効果、

全体を上手く丸く包み込んでいます。

 

というのも・・塩気と旨味の出方が単なる

葱の卵とじと全く違ってましたんで。

菜脯味~~とは分かりませんが

入ってなかったら絶対この美味しさにならんっちゅうヤツ。

 

たまに当たるコリコリっとした歯触りも心地良く、

トロンとし勝ちな中にエエアクセントになってました。

 

自身には油が強くてガサガサした印象になる本場の

菜脯蛋よりこの卵とじの方が断然好みと再確認しました。

まあ、、好きやったらナンボでも作ってたやろう。

それが全然作ってへんとこ見るとやっぱりイヤなんやろうなぁ。

 

そして卵とじってど~~しても半熟トロリでなかればならぬ!!

と作るハードルを激高にしてますがそんな必要は皆無です。

 

卵のドロっとした食感が好きならそう作ればエエだけで、

しっかり火を通したちょっと硬めが好きならそうすればよろしい。

 

出汁の水分で硬くなるゆうても不快感は全く無し、

鐵蛋(カッチカチに炊いた台湾の卵料理)

みたいな食感にはならんし(笑)。

 

今はくっつかないフライパンがあるので

汁気を残さない卵炒めのように仕上げてみるのもおススメです^^

 

油が入らない分、

素直~~に食材全部の美味しさを堪能できますよ!