厦門料理尽くし~になるハズやのに何でモンゴル餃子やねん(笑)。

 

北京から厦門へ行くCA1833の機内エンタメで

イヤホン無しやったから映像と字幕だけでしたが、

各地のお正月料理と風景を放送してました。

 

そこで目にしたのがモンゴル族の衝撃の蒸し餃子です。

 

映像はちょっとしたイベントで餃子コンテストを開いており、

プロ仕様だったのでかなり凝ってましたがベースは家庭料理なんだとか。

 

最初、中身だけ皮から取り出してる映像を見て、

エライ細長いつくね状の餡やなぁ。

しかも皮と別に食べてオッケーなんかいな。

 

不思議に思い続きを見てみると・・

 

つくねではなく骨付きの肉@@!!

 

続きを見てると

蒸し餃子の蒸し時間を思うと信じられない骨離れの良さ@@!!

 

Wでビックリしてたら作ってる場面へ。

 

生後6か月までの(きっとまだ草食ってへんヤツ)仔羊の

3番目(上からかと思う)~6番目までの肋骨お腹側を

半分に切った部分だけを使うそうな。

 

なので1頭からは12個しかできない、と。

 

この部位が柔らかさ・脂加減がこの蒸し餃子に一番なんだとか。

 

他に羊の足先(豚足の部位)から取った煮凝りに

ご当地のニラに近い香りのする葱を香り付け程度、

調味料は塩。

 

これらを全部絡めて皮でスッポリ包み蒸してました。

 

ええ、プロ仕様なので小籠包状態です。

が、、細長いし骨付き肉なので先に肉を食べ、

その後スープと一緒に皮を食べてました。

 

(゜_゜)(゜_゜)(゜_゜)

 

モンゴル族の料理と言えば塩茹でや焼いただけの羊。

そんな印象を植え付けられてたので騙されてた感抜群(怒)!!

 

とにかくこのビジュアルが頭から離れず、

ホテルで調べてみるとホンマに極普通のモンゴル族の家庭料理、

おばあちゃんが作ってる様子が動画にアップされてました。

 

家では単に仔羊のスペアリブに下味を含ませ薬味は葱かニラ。

煮凝りは入れておらず。

 

そして蒸し時間は45分だという。

 

動画を3回見返してイメージは出来ました。

 

が、45分も蒸すのはイヤですし骨付き肉というのもあって

加圧蒸しに決定。

 

小麦粉の皮を加圧するのは初めてですが、

調べてみると中国大陸の方々は普通にやってるようで、

目安の時間も出てきました。

 

良かったぁ~加圧できる😄。

 

味は内モンゴルの友人が作ってくれた餃子と同じに

自身が作りやすいやり方でこんな風にしてみました。

 

材料は皮用に小麦粉30g・熱湯18cc

餡用に仔羊スペアリブ完全脂取り78g・薄口醤油2cc・

塩小さじ1/4・五香粉少々・

葉ニンニクンの葉みじん切り(葱・ニラでも)小さじ2です。

 

まずは餡を漬け込みます。

 

スペアリブはだいたい5cm長さに中華包丁で骨ごと切り、

薄口醤油・塩・五香粉を揉み込み冷蔵庫で2時間程寝かせ、

葉ニンニクを加えよくまぜそのまま15分程置きます。

 

寝かせてる間に皮を。

材料を最初は箸でよく混ぜ手を入れられる温度になったら

よくこねビニール袋に入れこちらも寝かせます。

 

時間は羊の漬け込みに合わせれば十分です。

 

麵台に打ち粉(分量外)をタップリふり、

寝かせた皮の生地を4等分しスペアリブを

すっぽりと包める大きさに伸します。

 

漬け込んだスペアリブの内1/4を乗せて包みます。

ちゃんと口を閉じればオッケー、

ヒダやら形やらは気にしません。

yangpaizhengjiao3

 

このビジュアルでもうオカシイ(笑)!

骨付き肉が小麦粉の皮に乗っかてる~~。

 

専用の蒸し籠にクッキングシートをひき、

その上に包んだ餃子をくっつかないよう並べます。

 

圧力鍋で加圧6分蒸し、

火を止め圧力が抜けるまでそのまま蒸らします。

 

完成~~。

yangpaizhengjiao2

 

食べ方はまず皮の上を開いてスペアリブを取り出して食べ、

その後こぼれ出た肉汁を皮にまとわせて皮を食べます。

yangpaizhengjiao1

 

結論から。

 

大成功。絶品でした😵😵😵!!

 

スペアリブはメインの包み蒸しで皮は羊の脂と旨味の和え麵。

二つの料理を一度に作ったっと言えば分かりやすいでしょうか。

 

加圧して大正解、

骨から肉がスルリと剥がれつつも肉自体は幾分噛み応えがあり。

これがまた絶妙で食べやすいんですね。

 

脂を徹底して取り除いたので気持悪くなる

ネットリ感もイヤ~な羊感も皆無です。

 

それに加え肉を知り尽くした内モンゴル人がする味付で

更に美味しく心底羊とは美味しい肉と思わせてくれました。

五香粉×醤油×葱系、

シンプルに見えるけどこれが一番羊に合うかと。

 

スパイスも香味野菜も肉の臭み消しの為にあるモン、

そしてとてつもなく良い風味付けの為にあるモン。

 

そして皮。

これまた加圧したおかげで噛みやすいコシが出ていました。

フニャフニャになるかと思いきや真逆。

 

あ、、そういえばおこわも外郎もムッチリ感増してたわ。

小麦粉でも同じ効果でした。

 

こんな時のお約束、

肉本体よりも旨味を存分に纏った

炭水化物の方が美味しいという😁。

 

1人やなかったら肉を食べてもらって、

自身は皮だけにしてますね~~。

 

心底この調理法が美味しいと思い、

またモンゴル料理も中華の影響を受け、

スゴイ発展をしてると叩き込まれました。

 

漢族とモンゴル族は仲悪いと言いつつも、

文化交流はしっかり成され共存してるんやなぁ。

多民族国家とはこんな風なんやなぁ。

 

いち機内エンタメからとてつもなく

貴重な体験をさせてもらえるなんてさすが中国大陸です。

色々と面倒な事はあれどもこんなトンデモナイおまけを頂けました。

 

この蒸し餃子はかなりおススメです^^

脂を取るのは手間ですが逆に言うとコレさえやればあとは手間無し。

小さく数を作る必要も無く形も餡がはみ出なければオッケー、

案外簡単に作れますよ~。