厦門(アモイ)名物に沙茶麵といのがあります。
この存在を知ったのは北京生活を始めてから。
23年前の厦門では全然気づきませんでした。
写真を見る限りラクサにものすごく近いけど味は沙茶っちゅうヤツ。
福建料理でココナッツは皆無です。
やっぱり東南アジア料理って中華が元なのね。
ただ、、自身は麵を食べる気はほぼありません。
一瞬は食べてみようかと思う事もありましたが、
閩南鹹飯の前に脆くも崩れ去りました(笑)。
夫に「沙茶麵って厦門名物やで」と教えたからか、
ある日食べた~~という報告の写真が。
見た目ラクサっぽいけど違う、でも美味しかったそうな。
この報告を聞いて本場を食べる前に自分でも食べてみたくなりました。
沙茶は何回か作っているので味も安定しています。
麵は・・粉がミイラ化しそうなのでここで食べておかにゃあ。
具に蝦と練りモンやけどここは冷凍とはいえ極上の鯛の身があり。
本場で食べる前にネットのレシピ検索と想像だけで作ってしまいました!
材料は沙茶用に乾燥ピーナッツ15g・干し蝦3g・水15cc・
鰹昆布の出汁15cc・五香粉小さじ1/4・胡椒少々・
エシャロット30g・味醂5cc・粗挽き唐辛子小さじ1/2・
薄口醤油3ccです。
乾燥ピーナッツは180℃のオーブンで8分焼き、
薄皮と胚を取り除きます。
干し蝦は分量の水に浸け戻します。
ハンドブレンダー専用容器に上記ピーナッツ・
干し蝦は漬け汁ごと・残りの材料を全部入れ、
かなり滑らかになるまでしっかりかけます。
小鍋に中身を全部あけ赤味噌ぐらい、
硬めの味噌状態になるまで弱火でかき混ぜながら
ゆっくり水分を飛ばし冷まします。
麵の仕上げを。
材料は麵用に小麦粉30g・水適宜、
汁用に鯛切り身70g・鰹昆布の出汁150cc・水250cc・
酒と味醂各5cc・沙茶上記1/3量・塩小さじ1/2です。
小麦粉に水を混ぜよくこね1時間寝かせます。
水量はやっと粉がまとまって生地になるぐらい硬めです。
手動のパスタマシーンで伸して折り畳みを3回繰り返し、
2mm程度にのしてくっつかないように少し乾かし、
12cm×3mmになるよう切りくっつくようなら
打ち粉をまぶしておきます。
今回は要りませんでした。
圧力鍋に鯛・鰹昆布の出汁・水・酒・味醂を入れ
蓋をして加圧は2分。
火を止め圧力が抜けるまでそのまま蒸らします。
蓋を開け鯛だけ取り出して沸かし麵を加え
火を弱めしっかり火が通るまで3分程炊きます。
沙茶と塩を加えゆっくりと混ぜながら汁に少しトロミが出るまで、
だいたい1分炊き鯛を戻し入れひと煮立ちさせれば完成です。
思った程煮詰まらずシャボシャボになってしまいました。。
台湾味!大成功?!
あ、、何しか厦門の味を知りませんので😅。
大丈夫、台湾味になったら大きくハズしてへんやろう~。
だ~~いぶ前に買った日本人著書の台湾鍋物エッセイで、
元々沙茶を鍋スープに入れてた、というくだりがありましたが、
正にそれです。
台湾ではタレになってしまいましたが、
スープに溶かしても、否溶かす方が美味しいかも。
何しかものすごくエエ旨味とコクを出してくれるので!
あ、自身は日本人やから味噌汁感覚でこう思うのかな??
そして海の味が効いてるのもかなり心に響きます。
麵を煮込んだのも大正解、
汁の旨味を存歩に吸い込んで茹でたんを入れるよりずっと
しっかり味が入って余計な塩気は不要です。
汁も小麦の味が入り澱粉で少しトロンとしてまた麵に絡む、
相乗効果で美味しくなってるようでした。
鯛もフックラで旨味も抜群、
やっぱりお造り用の魚は違いますね~。
魚をものすごく美味しく食べられる方法でもあると思いました。
油を使わないのは本場ではあり得んかもしれませんが、
素材の味、何よりピーナッツの香ばしさを存分に楽しめる
これぞ手作りならではの手軽さと香りの良さ、
プライスレスのご馳走ですね。
作り置きはできるので時間のある時に沙茶だけ作っておき、
こんな油無し沙茶で汁麵もかなりおススメです^^
野菜も汁に入れればこれだけでバランスの取れた1食が
簡単にできますよ~。