ミイラ化してしまいそうな植物油があり。
更にミイラ化してしまってる花椒もあり。
生食可な丸ごと1匹の伊勢海老があり。
こうなりゃ潑油(熱い油をかけて軽く火を通す調理法)のリベンジやな。
台湾のぶっ飛んだ料理動画サイトで知ったやり方で、
紹介したシェフオリジナルな感じ。
アヒルの胸肉を時短コンフィとして作っており、
油は使いますが時短で火を通し過ぎんでエエかなぁ。
自身も牛肉でやってみると・・混ぜ方と油の温度がアカンかったのか、、
結構な生っぷりで撃沈(T_T)。
後で普通に火を通したらやっぱりキシキシ。
それ以来離れてましたが、
生食可やったら火通ってなくてもタタキや炙りみたいに
普通~~に食べられるねんからお造りでやった方がエエんちゃう??
うん、この伊勢海老やったら火入らんでもオッケー、
あとは花椒油という香りを加えてもエエかな。
ミソはカラシ酢味噌の白味噌代わりにしてみよう。
こうするとミソはそこまで好きやなくてもカラシ入れたら
クセも和らぐし共和えになって無駄無く食べられるし。
かなり張り切ってイザ開始。
材料は活け伊勢海老350gぐらい1匹・塩少々・
植物油100cc・花椒粒小さじ1・粗挽き粉カラシ2g・熱湯3cc・
酒味醂酢各3cc・鰹昆布の出汁8ccです。
伊勢海老は頭を外しミソを別容器にあけ、
身は少しずつスプーン等で殻を取り除きます。
殻と頭は煮出して汁物を作る時に使います。
絶対捨てないでね~。絶品汁物が出来ますんで^^
身は一口大に切って必ず深さのあるステンレス容器に入れ、
塩少々をまぶします。
もしだいぶ時間が経ってから食べるのであれば
冷蔵庫に入れておき、
食べる1時間ぐらい前から出しておきます。
粉カラシに熱湯を加えよく練ってラップをかけ、
15分程置いておきます。
小鍋(9cm)に上記伊勢海老のミソ全量・酒味醂酢を入れ、
弱火にかけマヨネーズぐらいの硬さになるまで練りながら
水分を飛ばし冷ましておきます。
冷めてから上記練りカラシを加えよく混ぜます。
これで共和えのミソが完成。
この鍋は洗い次に使います。
小鍋(9cm)に植物油と花椒粒を入れ、
中火にかけ時々かき混ぜながら花椒粒が茶色くなり、
鍋肌から少し煙が出るぐらいまで熱します。
これを伊勢海老の器に1/3量入れすぐに箸やスプーンで
表面に火が通るようかき混ぜます。
少々ハネるので注意して下さい。
ざっくり表面の色が変わったら残りの内半部を加え、
同じようにすぐかき混ぜ、
その後残りの油を全量加えよく混ぜてから皿等で蓋をし、
余熱で3分火を通します。
伊勢海老をペーパータオルのに取ってくるみ、
軽く絞って油を取り除きます。
3回に分け少しずつ油の温度を下げながら
ちょい時間をかけて火を通すのが鉄則です。
この油と花椒は捨てます。
共和えのミソで身をよ~く和えれば完成です。
写真は分かりやすいように和える前です。
ハズすワケないやろう~~。
エエ、ハズすどころか作った本人MAXでビックリ絶品でした
🤣🤣🤣!!
まず、火の入り方がベスト。大成功!!
熱い油をぶっかけたから殺菌効果は期待でき、
でも低温調理の本領発揮でちゃんと火が通りつつも
シットリフンワリ柔らかで食感が抜群です。
海老も自身がいつも思ってる通り、
ホンマに火を入れた方が断然素材が引き立ち
絶対こっちの方が美味しい!
そしてほんのりと香る花椒油×カラシに酢、
これがまたものすごいエエ臭み消しになり、
新な旨味と風味を添え絶妙なバランスで
美味しさが折り重なってました。
極僅かな油感に海の味満載でスパイシー。
和の要素は少なくてもカラシが日本酒を呼びますね!
この伊勢海老という食材をトコトン丸ごと味わった気分です。
ホンマにエエとこだけが全部出てきて大満足でした🤭。
ひょっとしたら伊勢海老の一番美味しい食べ方かも。
生ばかりが持て囃されますが生食可ならこんな風に柔らかに
火を入れて程良い噛み応えとしっかりとした素材を味わうのもおススメです^^
花椒を入れると油の丁度エエ温度が見て分かるので、
成功しやすいですよ~。