執念で(笑)パスタ食わんでも許されるイタリア料理屋を探し

数年振りに新店開発~。場所は京都の北大路。

阪急沿線には行きにくい場所でお値段は内容の割にはしますが、

ご当地感抜群のお料理なのでリピートです。

 

今回はランプレドットという牛第四胃を炊いてパンに挟み、

サルサディヴェルデをかけたサンドイッチ。

どうやら庶民の軽食らしいです。

kurusukibuta3

 

サルサディヴェルデの中かな??

ローズマリーが目立って味も油も濃い目。

なので汁を吸ってないパンの蓋部分の方が美味しかったです。

 

ソフリットで炊いた牛胃はホンマに美味しいので

このローズマリーとサルサディヴェルデの濃さが残念でした。

 

とはいえ、前菜の本場感とお味に手作りのパンの美味しさを思うと、

やっぱりまた食べに行きたくなりますね。

自身にとってイタリア料理って全部が美味しいワケではないのに

クセになるというか、惹き付けられるものがあります。

 

イタリア味の肉の煮込みを手作りパンで挟んでみたくなりました。

単純です(^▽^;)。

 

ミイラ化しそうな豚バラ肉が中途半端にあり。

肉を足すのではなくこれまたミイラ化してしまいそうな

乾燥ピーナッツがあるのでそれにして。

イタリア料理ではナッツをよく使うからエエやろう。

 

クルスキ(乾燥辛くない唐辛子)をトマト代わりのコク出し味出しに、

ニンニクを多めに入れてワインで風味付けを。

出汁ガラ昆布で旨味を増強して。

 

イザ開始。

 

材料は中身用に豚バラ肉1cm角切り45g・

乾燥ピーナッツ15g・クルスキ大1本・白ワイン15cc・

ニンニクみじん切り2カケ分・月桂樹の葉1枚・出汁ガラ昆布・

水200cc・塩小さじ1/4・胡椒少々

パン用に小麦粉30g・水18ccぐらい・

ドライイースト小さじです1/4です。

 

乾燥ピーナッツは水(分量外)に一晩浸けて戻し、

薄皮と胚を取り除きます。

 

クルスキはさっと洗ってヘタをキッチンハサミで切り落とし、

開いて種も取り除いてから水に一晩浸けて戻します。

翌日、水気を切って5mm角ぐらいのみじん切りにします。

 

豚バラ肉は何も引かないフライパンに入れ、

蓋をしてじっくりと脂を出すように焼き、

ペーパータオルに取って軽く絞ります。

 

圧力鍋に上記ピーナッツ・クルスキ・豚バラ肉・

白ワイン・月桂樹の葉・出汁ガラ昆布・

水を入れて蓋をし加圧は4分。

火を止め圧力が抜けるまでそのまま蒸らします。

 

蓋を開け出汁ガラ昆布と月桂樹を捨ててから

大きく浮いた脂を掬い取り別鍋にあけ、

表面にラップをピッタリとかけて冷蔵庫で完全に冷やします。

 

ラップを外すと・・

脂がひっついてるので浮いた脂ごとキレイに取り除けます。

 

火にかけ塩胡椒で調味し

底に薄っすら煮汁が残るぐらいまで煮詰めます。

kurusukibuta1

 

パンは材料を全部混ぜ1次発酵だけは

室温(20℃)で3倍に膨らむまで。

軽くこねてから冷蔵庫で2時間程放置。

 

再びこねてからクッキングシートの上に丸め、

水をつけて再び室温(20℃)で仕上げの発酵。

 

表面にまた水をつけて210℃の

ガス高速オーブンで9分焼き

少し冷まして横に2等分します。

 

皿にパン1枚を置いて上記豚肉とピーナッツを

汁ごとザポっとかけ、

もう一枚のパンで蓋をすれば完成です。

写真はパンのキメも撮りたくて少量乗せただけです。

kurusukibuta2

 

イタリアンのパン×煮込みのイメージでしたが、、

食べた感じは完全中華@@!

しかも中華の中でも何かに似てる。

 

ああ~~肉夾饃!!

 

粉と水とイーストだけの鉄板焼きパンに

滷肉(豚のスパイス醤油炊き)を挟んだヤツ。

 

自身はシンガポールで食べたので大陸味ですが、

台湾でも近頃は人気の小吃(軽食)で、

台湾味バージョンが出回ってるそうな。

 

まさかの結果に作った本人相当ビックリ。

ですが・・よくよく考えてみると当然そうなるわな、

という組み合わせですねえ(^^;)。

 

昆布とピーナッツを入れたから??

それともクルスキという素材自体が中華の尖椒という

辛くない唐辛子と相当似てるから??

 

醤油を入れず白ワインやのに中華味。不思議!

 

ですがコレがまた絶品~~な美味しさでした。

脂はしっかり抜けており、

豚肉の強い味をピーナッツが上手い事和らげ、

クルスキのエエ香りと旨味がドカンと来て、、

それがまたパンと合う合う~~。

 

これはお約束通り、

煮汁の旨味を吸った下のパン部分が一番でした( ̄▽ ̄)

 

ホンマにイタリア料理と中華って似てるなぁ。

 

カサマシ感覚で入れたピーナッツでしたが、

ここまで効果的とは。こんな予想外は大歓迎ですね。

 

肉を炊いてパンに挟む、

日本人には馴染みの無い食べ方ですが、

煮汁を吸ったパンがとにかく美味しいので、

こんな食べ方にしてみるのもおススメです^^