魷魚螺肉蒜という台湾料理があります。
干したスルメを戻して、
螺肉は「さざえ味付」と書かれたサザエの醬油炊き缶詰、
汁も味付で加え最後に葉ニンニクで彩りをつけた汁物。
他に豚バラ肉も入ってます。
ほんの数十年前の台湾では「さざえ味付」は高級缶詰。
なのでこの料理はお節であり宴会料理でもあります。
スルメに豚肉も入るのでご馳走だったのは容易に想像できますね。
突如、気になって作ってみたくなりました。
何しか日本で「さざえ味付」なるものを見た事が無いので、
新鮮サザエを醤油炊きにして、それからスープにしよう。
豚バラはこんな時は選択肢ではありません。
ですが豚味は入れた方がエエかなぁ、で豚ちまき(スネ肉)を。
ニンニク葱系の香りは敢えて入れず、
レシピによっては入るセロリの香りだけでいってみようか。
スルメの海の味は勿論鰹昆布の出汁で。
こんな風にしてみました。
材料は新鮮サザエを冷凍したん大3個・
豚ちまき肉(スネ肉)小さめ角切り50g・セロリの葉・
セロリの茎薄切り30g・酒10cc・味醂10cc・醤油10cc・
鰹昆布の出汁200cc・水50cc・胡椒少々です。
サザエは圧力鍋で加圧7分蒸し、
中身を取り出して内臓と赤い口を取り除き、
残りは薄切りにします。
圧力鍋を洗ってから上記スライスサザエ・豚チマキ肉・
酒・味醂・醤油・鰹昆布の出汁を加え蓋をして加圧は5分。
火を止め圧力が抜けるまでそのまま蒸らします。
蓋を開けセロリの葉と薄切りに水を加え、
弱火でセロリに透明感が出るまで火を通し、
葉を取り除いて胡椒を加えひと煮立ちさせれば完成です。
新鮮サザエやったから苦味が出てしまいましたが、
サザエとは本来苦味も楽しむもの。
それ以外は自身のイメージする味に仕上がりました\(^o^)/。
味も香りも貝類の缶詰の醤油炊きまんま~。
そこに豚とセロリが来るので和のようでいて
中華っぽいでしょうか。
そしてセロリがたまりませんね。
これもお約束、サザエよりも豚肉よりもかなり美味しい~~。
旨味と香りの重なり方が絶妙でした。
海鮮×肉の成せる技。
日本人にはエエ@@!と思いますが台湾料理では定番、
旨味の相乗効果+豪華さも演出できるからかもしれません。
サザエも豚肉も食感は程よく噛めてホロホロ。
セロリはシャキ、楽しめました。
「さざえ味付」なる缶詰でもオッケー、
どこかで出会ったら豚とセロリを足してこんな汁物に
してみるのもおススメです^^