京醬肉絲というお料理があります。
中華で「京」と付けば北京料理。
確かにそうです。
自身はきっと一度は食べたことあると思いますが、
如何せん全く記憶にありません(^^;)。
定番とはいえ激押しされたわけでも日本人同士の食事でも
頼む事がほぼ無く、
自ら進んで選ぶ事も無かったので印象に残らなかったのかもしれません。
ですが想像はつきます。
八丁味噌に似た味の甜麵醬(北京の麦味噌)×豚肉×葱。
炸醬(北京の肉味噌)とほぼ同じかな。
中途半端に残ってた豚ヘレ肉をどうにかすべく、
家にある調味料と気分でいきなり思い立ち、
作ってみたくなりました。
お出汁に甘めの赤味噌と和のアレンジにし、
でも北京料理らしく塩気は効かせ甘味はこれ以上入れず、
こんな配合でイザ開始~。
材料は豚ヘレ肉1.5cm厚さ66g・塩胡椒各少々・
ニンニクのみじん切り1カケ分・酒3cc・水3cc・片栗粉少々、
仕上げ用に赤味噌6g・酒3cc・鰹昆布の出汁15cc・
出汁と酢で茹でたカタクリの花適宜です。
豚ヘレ肉は叩いて7mm厚さにし5mm幅の棒状に切り、
塩胡椒・ニンニク・酒3cc・水を揉み込んでから片栗粉を加え、
更に揉み込んで冷蔵庫で1時間程置きます。
くっつかない小鍋に鰹昆布の出汁7ccと上記豚肉を入れ
弱火にかけて箸でほぐしつつ火を通し別皿にあけておきます。
赤味噌と酒3ccをよく混ぜておきます。
鍋は洗わずそのまま。
鰹昆布の出汁8ccで鍋底をキレイにするようこそげ、
上記赤味噌を加え更に混ぜます。
弱火にかけ沸騰したら火を通した豚肉を加え、
全体にしっかり絡め出汁と酢で茹でたカタクリの花と一緒に
盛り付ければ完成です。
これがハズれるワケないやろう~~という美味しさ!
白味噌八丁味噌ブレンドの赤味噌なので甘味を加えなくて大正解。
辛味が口に残る生の葱でなくてニンニクを火を通して大正解。
弱い豚肉味のヘレ肉をしっかりと引き立て、
アッサリした肉の美味しさってこうなんや~と実感。
叩いて伸ばしたので勿論食感も上々、
ちょっとの噛み応えだけでキシキシ感はほぼ無し。
味噌と豚肉の良さを存分に堪能できました(^O^)。
こら~油を使った炸醬(北京の肉味噌)より断然好みだわ~。
変に油・脂やら香味野菜やらゴチャゴチャ入れるより、
ここまでシンプルにする方がエエのかも。
カタクリの花は休憩のため、、と思いましたが、
これだけでかなり美味しくてものすごくビビりながらも(笑)
一気に食べてしまいました。
肉の方はちょい塩気があるし北京料理なので
餅(小麦粉生地を薄くのして焼いたん)がよく合う感じ。
ですが米好きにはプリンセンスかおりの方が断然良かったです( ̄▽ ̄)。
付け合わせを増やすならキュウリがベスト。
全部を混ぜ合わせ餅に包むなり香り米のご飯に混ぜるなりしても
かなり美味しいですね。
炸醬よりも手軽でヘレ肉をタップリ楽しめる、
こんな本場に相当近い北京料理はかなりおススメです^^