20年以上前に買った料理本に

ナポリの家庭でお父さんが作る

アーリオオーリオペペロンチーノのレシピあり。

 

文章を読んでると・・ハードル高すぎ!でした。

 

というのもスパゲティーを茹でてる間に

ニンニク・唐辛子・イタリアンパセリをオリーブ油で揚げるから。

その様子は「油が滾る(たぎる)!」

なんて書いてあるからホンマにムリ~でした。

 

しかし、、出来上がりは香味野菜が焦げてる感じは一切無し。

単なる茹でスパゲティー。

 

茹でてる8分間、滾る油に香味野菜入れても焦げへんって、、

どんなスゴ技で加熱するね~~ん(@_@)!!

 

今、改めて読んでみると話盛り過ぎやん(笑)。

単に水分のあるニンニクを弱火でゆっくり揚げてりゃあ~

見た目は油がボコボコなって滾ってるわいな(^^;)。

 

しかし、その時分からず今スゴイと思ったのは、

アーリオオーリオペペロンチーノをこんな作り方するとは!

という別方向でやっぱりビックリ。

 

そう、「滾らせた」香味野菜油を茹でたスパゲティーに熱い内にかけ

混ぜて終了。

 

あの、、パスタはひたすらソースを乳化乳化乳~~化ぁ~~って言うけど、

コレ乳化もへったくれもあるかいな、香味油で和えてるだけやん。

しかも伝統的なナポリの家庭の味。本場の味。

 

熱い油を食材にかけるなんて香港料理みたいやし。

イタリア料理ってホンマに中華に繋がるよなぁ。

 

たまたま買ったはエエけどミイラ化しそうなオリーブ油があり。

パスタは買ってもやっぱりミイラ化させるだけなので、

ここは講習会の残りモンビーフンにしてみよう。

 

20数年越しでまさかの作レポ、こんな感じです。

 

材料は細い乾燥ビーフン25gぐらい・塩小さじ2/3・

ニンニクみじん切り小1カケ分・鷹の爪種とって切ったん1本分・

オリーブ油10cc・胡椒少々です。

 

ビーフンはタップリの水に浸けて戻し食べやすい長さに

キッチンハサミで切りザルにあけます。

 

茹で湯に分量の塩を入れて沸騰させ、

ビーフンを入れて3分程茹で、

水気を切って皿に盛り付けます。

 

小さな浅い鍋(12cm)に

オリーブ油・ニンニク・鷹の爪を入れ弱火で熱し、

ニンニクの半分ぐらいがキツネ色になるまで揚げます。

 

油の量が少な目なので鍋を手前に傾けるとやりやすいです。

コンロの火が消えそうになれば元に戻す、

この繰り返しで上手くいきました。

 

ここでの最大の注意はニンニクを焦がさないこと。

余熱であっという間に火が入るので、

もう少し色付けたいというところで必ず止めます。

 

浅鍋の中身を全部一気に盛り付けたビーフンにかけ、

すぐにしっかりと全体を混ぜ胡椒を振れば完成です。

naporipepe

 

味の想像はつきますし何よりオリーブ油メイン。

全く期待してませんでした。

 

ら!作った本人相当ビックリな美味しさ(@_@)!!

ゆっくり熱したニンニクでオリーブ油独特の

フルーティーな香りが相当丸くなりニンニク風味が

程良く広がってます。

 

油の量も丁度良く細いビーフンにしっかりと絡み、

味がちゃんと乗ってますがビーフン本来の風味も健在。

たまに来る胡椒と唐辛子のピリリがたまりません~。

 

茹で湯の塩だけですがこれだけで塩気は十分。

後で足すとしょっぱくなるレベル。

 

ああ、、道理であの本のレシピでは油にも仕上げにも

塩を入れてへんハズ。

スパゲティーを茹でる時のんだけで十分やったんやなぁ。

 

これなら無駄にフルーティーな一番搾りの濃い~オリーブ油も

難無く食べられる、世紀の?!大発見でとにかく嬉しかったです(^-^)。

 

それにしても、、ホンマにあの「乳化オバケ」は何なんだか??

ナポリが特殊かもしれん、というのを差し引いたとしても

家庭料理レベルでこんなん気にしてへんし。

 

お店の作り方と家での作り方の違い、

教える方が分かってへんのが最大の問題と心底思いました。

 

アーリオオーリオペペロンチーノのスパゲティー、

乳化なんぞ不要、一番重要なのはニンニクを焦がさん事。

苦味が出てホンマに不味くなります。

 

いやあ、、ここに来てまさかの真実が判明(笑)。

 

アーリオオーリオペペロンチーノ、ホンマに簡単に出来ます。

乳化も茹で汁を入れる量も全然関係無し、でも味は抜群。

こんな作り方で気軽に味わうのもおススメです^^