懐かしいシンガポールの味の再現です。
ホーカーズでよく見かける
carrot cakeのwhite版。
ええ、綴りだけ見ると人参入りのバターケーキで
白っぽいのんですねえ。
ですがシンガポールでは蘿蔔糕(所謂日本人の思う大根もち)の事(@_@)!
外郎部分のcakeは分かりますが、
大根をcarrotと訳してしまったのはアカンかったかと。
英語で食の表現はかなり貧弱になってしまいますね。
あ、日本でも糕を「もち」と訳したのは不適切かなと思います。
モノは外郎(ういろう)ですので自身は大根外郎という認識です。
糯米で作った餅に大根混ぜたのを本場の蘿蔔糕と
誤解したまま独り歩きしてしまい真実が伝わってないのが
残念で仕方ないです。
で、蘿蔔糕ですが、、シンガポール風は具が大根だけ。
仕上げは細かく切って卵・モヤシ・菜脯という
台湾でよく見る大根の塩漬けを
味出しに入れ炒めるのが台湾・香港で見ない特徴です。
まさかのw大根( ̄▽ ̄)。
シンガポール人はより大根好きなのか??
今回は菜脯も手作りしました。
買いに行くタイミングを逃してしまっただけで、
台湾から直輸入のが手に入れば楽です。
ただ、日本のたくあんや切り干し大根は代用になりません。
余計な糠や調味液の味は邪魔しますし、
かといって切り干し大根だと塩気と歯ごたえが丸で違ってしまいます。
単純にちょい硬いたくあんぐらいの食感に干した塩漬けがベスト、
手作りも簡単なので作っておきました。
この作り方はもう一つの「黒」版で記事にしますね。
材料は蘿蔔糕用に在來米粉40g・大根80g・味醂5cc
昆布出汁50ccぐらい・塩少々、
仕上げ用に菜脯4g・水10cc・ニンニクのみじん切り1カケ分・卵液1/2個分・
モヤシ髭根取って40gぐらい・塩胡椒各少々・植物油小さじ1/2です。
まずは蘿蔔糕を作ります。
大根は粗みじんに切りくっつかない鍋に入れ塩少々をまぶし、
少し置いて水分が出たところで味醂も加え蓋をし弱火にかけ、
透明感が出るまで火を通し火を止めて冷まします。
在來米粉に昆布出汁を加え泡立て器で粉気がなくなるまで混ぜます。
ドロリとしますがちょい硬めです。
あまりにも混ざりにくければ水少々を足します。
コレを冷ました大根の鍋に加えよく混ぜ、
弱火にかけて在來米粉の生地に火が通り少し粘りが
出たところで火を止めます。
クッキングシートをひいた器に厚みが3cmぐらいになるよう入れ、
圧力鍋で加圧10分蒸し火を止め
圧力が抜けるまでそのまま冷まします。
これで蘿蔔糕は完成。
取り出して完全に冷まし出来れば冷蔵庫で冷やし、
硬くしてからあられ切りにし半量を使います。
残りは翌日使うので冷蔵庫へ。ちょい長く持たすなら冷凍庫へ。
魚焼きグリル上下弱火で表面が乾くぐらいまで焼いておきます。
仕上げを。
菜脯は分量の水に3時間程浸け、
水気を切ってみじん切りにします。
この浸け汁は取っておきます。
くっつかない鍋に植物油・菜脯のみじん切り・
ニンニクのみじん切りを熱して香りが出たところで、
焼いた蘿蔔糕を加え炒めてから卵液を流し入れます。
全体を軽く馴染ませてから鍋の端の寄せ、
空いた所にモヤシと菜脯の漬け汁を加え
火を強めて水分を飛ばすよう炒め塩胡椒を振り
ザザっと馴染ませれば完成です。
ああ~こんな感じ~~。
とりあえず第一難関?!は突破。
で、肝心のお味ですが、、勿論お店のよりアッサリですが、
これもああ~~こんな感じ~~で大成功(^O^)!
在來米粉の米の味に卵と油と塩胡椒、
それに重要なのがモヤシの風味!
これぞ東南アジア料理らしさを醸し出しています。
菜脯は手作りした甲斐がありました。
余計な糠や調味液の味の無い大根と塩オンリーならではの馴染み方、
コリコリした歯ごたえがこれまた心地良いです。
材料全部が合わさった優しくも芯のしっかりあるお味。
これにシンガポールのチリソースがあれば完璧ですが、
日本では残念ながら手に入らず。
それなら入れん方がずっと美味しいのでそのまんま。
蘿蔔糕はホンマに家庭の数だけ種類があるようなもの。
最低限大根・水・在來米粉があれば作れます。
香港や台湾とも違った
こんなシンガポールスタイルもかなりおススメです^^