2014年度のFIFAバロンドールが、昨夜スイス・チューリッヒで発表されましたねー
最終ノミネートに、ナディア・ケスラー(ドイツ)、マルタ(ブラジル)、ワンバック(USA)の紹介からー
2012年にはちょい演歌な着物姿で2011年度ばろんどーるを獲得。
今回雰囲気ぜんぜん変わりましたー
前置き述べることもなく、すぐに封書をガサガサ開けて(せっかくだから一言ぐらいねぇ)
The winner is ... Nadine Kessler (ナディーン・ケスラー)と発音も流暢に響き渡りました。
女子最優秀選手にドイツのナディア・ケスラー(ヴォルフスブルク所属・26才MF)が初選出。
ヴォルフスブルクの中盤の要として常時出場し続け、女子チャンピオンズリーグとドイツ女子ブンデスリーガの2013・2014年連覇を果たす。
ドイツ代表としては、2013年UEFA女子選手権(EURO)で全6試合に出場し優勝に導く中心選手として活躍。また2014年アルガルヴェカップ(ポルトガル)では、日本との決勝で先制ゴールを決め、3-0勝利の優勝に貢献しました。
ドイツ女子代表ではまだ29試合出場ながらも、攻守の要として近年活躍がめざましいケスラー選手。2列目から脅威の突破力と粘り強さ、ゴール前でのフィジカルが相手を圧倒しゴールを陥れます。中盤での競り合いでは、ボール奪取する球際の強さが一際目立つ選手で、攻守の切り替わりから起点としての素早い対応力にも優れています。
女子世界ランキング1位のドイツが誇る169cmの大型MFとして、マルチに秀でた能力を兼ね備え、今後も名実共に存在感を増していくことでしょう。
今回最優秀選手にノミネートされた選手たちの得票率。
FIFA加盟国の代表監督とキャプテン、投票権のあるサッカー記者の投票で選出されるそうですが(日本では江橋まさのりさんが女子の投票権持ってますね)今回の結果を見ますと、男子のクリロナほど差がつかず拮抗しているのがうかがえますね。(クリロナ37%、2位メッシ15%)
最終ノミネートにまでは選出されずとも、5位に宮間選手が約10%を獲得しています。2014アジアカップ優勝で、アジア最優秀選手にも選ばれる活躍は、さらに評価を高めたことでしょう。7位には川澄選手が入り、アメリカ女子トップリーグNWSLでシアトルレインをレギュラーシーズン優勝に導く原動力となった活躍ぶりは、その愛想の良いかわいらしさとあいまって、アメリカのファンのハートを射止め魅了してきたでしょうか。
ノミネートのトップ10に、なでしこの2選手が入っているのは誇らしいことですよねー
さらに最優秀女子監督にノミネートされたトップ10を見ますと、こちらも大差がついてないことがわかります。 我らがのりお監督も、2位と僅差の3位に。欧米での実績が特にめぼしいものはなくとも(アルガルヴェカップ2位)アジアカップ制覇もあり、評価を得ていた様子です。
2014年度最優秀女子監督(The Coach of the year)は、ドイツのラルフ・ケラーマン氏が初受賞。
ケスラー選手の在籍するヴォルフスブルクを2013年から率い、UEFA女子チャンピオンズリーグ、ドイツ女子ブンデスリーガ、ドイツ女子カップ(DFB Pokal)を制する三冠の偉業を達成。
翌2014年にも、UEFA女子チャンピオンズリーグとドイツ女子ブンデスリーガを連覇に導きました。
2010年から制定された過去4回の受賞では、ドイツ監督ジルフィア・ナイトが2回、USA監督ピア・スンドハーゲ、なでしこ監督佐々木則夫がそれぞれ1回と、いずれも代表監督が受賞して来ましたから、クラブチームの監督しては、初の受賞となります。
ノミネートトップ10には、8位に竹本(高倉)麻子監督がランクインしました。U-17女子ワールドカップを制し、アジアでは2012~14年の3年連続でAFC年間最優秀コーチを受賞して来た実績は、アジア各国からの投票を得られましたかね!?
若年層から見守って来た選手たちの状態を見分け、采配に活かされた勝負強さに、たしかな手腕が発揮されています。U-20監督としても今後大いに期待されますー
今回FIFA Puskas Award 2014(年間ベストゴール)の最終ノミネート3候補のうち、女子選手のゴールが選考されました。
アイルランドのステファニー・ローチ選手(Stephanie Rooche)のアクロバティックなゴール、右でダイレクトに受けてから、左足ヒール!?のリフティングで浮かせて相手をかわしながら振り向きざまのシュート、鋭い弾道がゴール右隅に決まる、驚愕の技術ですよね。
ハメス・ロドリゲス選手のワールドカップで魅せた胸トラップからの反転シュートが、最優秀ベストゴールに選出されたのは、自分も含めあのゴールの瞬間に驚嘆した誰しもが納得するところでしょうか。(ファンペルシーのダイビングヘッドもすごかった…)
それにしてもFIFA Pusukas Awardのトップ10ノミネートには、毎回意外なところからもピックアップされ興味を惹かれます。今回トップ10に佐藤寿人選手のゴールが入ったのもちょっとした話題になりましたよね。
以前には、U-17女子ワールドカップでの横山久美選手の6人抜きドリブルゴールがノミネートされたり、世界中にアンテナを張り巡らせて素晴らしいゴールを追求するFIFA選考委員会の姿勢には、感心するものがあります。
でもステファニー・ローチ選手のゴール、宮間あや選手なら出来そうな気がします^^;
Puskas Award 2015では、カナダ女子ワールドカップの大舞台で魅せたのを、期待できるかもしれませんー