3月15日からコスタリカで開催されるFIFA U-17女子ワールドカップに出場するU-17日本女子代表。2月2日から行なわれたアメリカ遠征の全日程を終えました。
U-17女子代表は、2月2日に成田に集合し、10時間かけてロサンジェルスに到着。
ニュージーランド、中国、アメリカ、日本の4ヶ国で行われる大会「2014 U-17 Women's NTC Invitational」に参加しました。
アメリカ遠征・大会の詳細につきましては、2/8のブログ”リトルなでしこU-17 アメリカで奮闘中”
をご参考くださいませー
ー大会結果ー
【2014 U-17 Women's NTC Invitational】
・2月5日 vsニュージーランド 5-0 ○
・2月7日 vs中国 0-0 △
・2月9日 vsアメリカ 1-2 ●
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U-17代表は、大会優勝のかかったアメリカとの最終戦に惜しくも敗れ、2位となりました。
U-17アメリカとの試合は、今日ハイライト動画がアップされていましたー
動画から垣間見えた日本のスタメン・フォーメーションを推察してみました。
こんな感じではなかったかとー
____小林____
長野__杉田__西田
__宮川__長谷川_
北川_市瀬_南_松原
____浅野____
GK:1浅野菜摘
DF:6松原志歩、13南萌華、3市瀬菜々、9北川ひかる
MF:5宮川麻都、4西田明華、10杉田妃和、14長谷川唯、18長野風花
FW:8小林里歌子
やはり10番杉田妃和選手(藤枝順心高)が攻撃の軸として、チャンスメーカーになっている様子がうかがえます。
先制点の場面、自ら持ち込んで相手をかわしてフィニッシュに至る個人技の高さは、高校選手権でも魅せましたが、アメリカ相手でもじゅうぶん翻弄できるし通用する様子ですね。(ゴール決めた選手が、Moeka Minamiになってますが・・(^_^;)
後列からの攻撃参加が鋭い5番宮川選手と、14番長谷川選手の日テレ勢が中盤を支え、8番小林選手が1トップといった感じでしょうか。
18番長野選手(浦和Lユース)は右の攻撃的なポジション、コースをついたフリーキックから、惜しい場面がありました。
フィード力のある13番南選手(浦和Lユース)と3番市瀬選手(常盤木学園高)がセンターバックをつとめ、FW登録の9番北川選手(アカデミー福島)は左SBで起用されている様子です。
試合のほうは、PKを献上し(うーん、USA主審・・)、ですが後半、絶好のタイミングで連動し惜しい場面あり、短い動画ながらも勝てる可能性もうかがえたでしょうか。
残念でしたが、いい機会とはなったはずです。今回の遠征の経験を踏まえて新たな成長を、来月コスタリカでの本番では魅せてほしいものですー
ー以下では、今大会の戦績をまとめてみましたー
【U-17日本女子代表 アメリカ遠征第1戦】
2014年2月5日(水) 現地時間15:00キックオフ
USSF NTC(アメリカ/カーソン)
U-17日本女子代表 5-0 U-17ニュージーランド女子代表
[得点]
7分 小林里歌子、17分 長谷川唯、21分 杉田妃和、58分 西田明華、76分 宮川麻都
[スタメン]
GK:浅野菜摘
DF:西田明華、國武愛美、市瀬菜々、北川ひかる
MF:宮川麻都、佐藤瑞夏、長谷川唯、杉田妃和、安部由希子
FW:小林里歌子
[サブメンバー]
GK:松本真未子
DF:松原志歩、橋沼真帆、南萌華
MF:立花葉、神田若帆、長野風花
FW:山下史華、斉原みず稀、児野楓
[交代]
HT:安部由希子→長野風花、佐藤瑞夏→山下史華、國武愛美→橋沼真帆
63分:北川ひかる→松原志歩
70分:小林里歌子→斉原みず稀
75分:宮川麻都→立花葉
※第1戦:JFAマッチリポート
【第2戦】
2月7日(金) 現地時間15:00キックオフ
USSF NTC(アメリカ/カーソン)
U-17日本女子代表 0-0 U-17中国女子代表
[スタメン]
GK:浅野菜摘
DF:宮川麻都、南萌華、橋沼真帆松原志歩
MF:立花葉、市瀬菜々、神田若帆、杉田妃和、長野風花
FW:斉原みず稀
[サブメンバー]
GK:松本真未子
DF:安部由希子、國武愛美、佐藤瑞夏
MF:長谷川唯、西田明華
FW:山下史華、北川ひかる、小林里歌子、児野楓香
[交代]
HT: 神田若帆→小林里歌子、宮川麻都→北川ひかる、立花葉→長谷川唯、市瀬菜々→佐藤瑞夏
77分:長野風花 → 西田明華
※第2戦:JFAマッチリポート
[試合概略]
第1戦から、スタメン7名を入れ替えての中国戦。序盤はミスや隙をつかれてピンチの場面が続く。本来のリズムを取り戻していくものの、引く相手をなかなか崩し切れず。
後半から4選手の交代、2トップへ変更。何度かゴールチャンスを迎えるものの、最後まで中国ゴールを打つ破ることは出来ず、0-0のスコアレスドローに終わる。
・高倉監督
試合の入り方が悪く、単発で終わるプレーが多かった。ミスが出て自分たちのペースに持ち込めなかった。ボールを動かしていてもテンポが上がらず、無理にこじ開けようとしてボールを奪われ、速攻を受ける場面も多かった。
・南萌華選手(浦和レッズレディースユース)
課題が多く残る試合になった。次のプレーに移りやすいパスが出せずに味方を困らせ、細かいミスが多かった。ロングボールを使って良い展開が出せたのはよかった。
・佐藤瑞夏選手(ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU-18)
後半から攻撃の流れを良くしたいと思いピッチに立った。後半は日本が試合を支配したが得点できず、個人としてもシュートを決めれなかった。、相手にもっと厳しく行かないといけないと改めて思った。
・長野風花選手(浦和レッズレディースユース)
今日は得点することが出来なかった。動き出しが少ない、シュートが少ない、球際の勝負で負けていた、パスが弱い。他にもたくさんの原因があった。試合中自分たちの悪いところを修正できなかった。
いつも高倉監督が言っている「自分たちでチームを作る」という意識が欠けていた。良い流れを作れた場面もあったのでそこは継続し、課題修正していきたい。
【第3戦】
2月9日(日) 現地時間15:00キックオフ
USSF NTC(アメリカ/カーソン)
U-17アメリカ女子代表 2-1 U-17日本女子代表
[得点]
5分 杉田妃和、28分 Taylor Racioppi (PK) 、79分 Mallory Pugh
[スタッツ]
USA / JAPAN
シュート: 6 / 7
Shots on Goal: 4 / 6
コーナーキック: 5 / 7
ファウル 7 / 4
オフサイド: 1 / 2
[スタメン]
GK:浅野菜摘
DF:松原志歩、南萌華、市瀬菜々、北川ひかる
MF:宮川麻都、西田明華、杉田妃和、長谷川唯、長野風花
FW:小林里歌子
[サブメンバー]
GK:松本真未子
DF:安部由希子、國武愛美、橋沼真帆、佐藤瑞夏
MF:立花葉、神田若帆
FW:山下史華、児野楓香、斉原みず稀
[交代]
59分:長野風花→斉原みず稀
75分:松原志歩→佐藤瑞夏
87分:北川ひかる→神田若帆
※第3戦:JFAマッチリポート
[試合概略]
開始5分、宮川選手からのパスを受けた杉田選手が、ゴール前で相手DFを2度3度とかわしてシュート、ゴール右上隅に決まり日本が先制。
その後はアメリカの寄せが早くスピードある攻撃に苦戦し続け、28分に相手のドリブル突破をペナ内で倒してしまいPKを与える。これをTaylor Racioppi選手がゴール右隅に決めて同点とされる。
後半に入ると日本がリズムを取り戻し、何度か惜しい場面があり攻め続けていたが、79分にボールを奪われカウンターから、Mallory Pugh選手にゴール右へ決められ勝ち越され、そのまま1-2で試合終了。
・高倉監督
強豪国アメリカに対し自分たちが積み上げてきた守備の連動とスピード、攻撃時のコンビネーションや思い切りの良い突破を出していこうと試合に入った。
選手たちは攻守において良くトライをし。個々の局面のフィジカルコンタクト、ロングボールの対応への不安定感は課題として残った。ワールドカップで勝ち抜くため、日本のサッカーをするために、より精度の高いパス、コントロール、コンビネーションをチームとして追求していきたい。
※この試合については、USサッカーオフィシャルからもレポートされています。
U.S. U-17 WNT Defeats Japan 2-1 to Win U-17 Women’s NTC Invitational
3月のU17世界大会コスタリカに出場出来ないアメリカU17女子代表にとって、、今のU17メンバーでは最後の試合となったそうです。
3試合で4ゴールを決めたMallory Pugh選手は、ゴール前への飛び出しが抜群に早く、シュートもパンチが効いて力強い、なかなかの逸材だと見受けられました。
しかしこの選手、1998年生まれのまだ15才でU-15代表に登録名が載ってました。コロラド出身152cmと小柄ですが、まだこれから成長していくとなると末恐ろしい存在になっていきそうです^^;
今後要チェックの選手となっていくでしょうかー
◆U17の今後の予定ですー
・2月21日(金)~23日(日)
国内トレーニングキャンプ(千葉)
・3月5日(水)~7日(金)
直前トレーニングキャンプ(静岡)
[FIFA U-17女子ワールドカップ コスタリカ2014]
・3月15日(土)~4月4日(日)
※日本女子U17代表は、予選グループC組。ニュージーランド、パラグアイ、スペインと対戦。
・3月16日<第1戦>対スペイン
・3月19日<第2戦>対パラグアイ
・3月23日<第3戦>対ニュージーランド
・3月27日<決勝トーナメント準々決勝>
・3月31日<決勝トーナメント準決勝>
・4月04日<決勝トーナメント決勝・3位決定戦>