なでしこジャパン、ナイジェリア戦観戦記(後藤三知ひいき目) | うらじょ

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【国際親善試合】
2013年9月26日(木) 19:15kick off 
フクダ電子アリーナ(千葉/千葉)
なでしこジャパン(日本女子代表)2-0(前半 2-0、後半 0-0)ナイジェリア女子代表

得点:
21分 宮間あや=PK
28分 阪口夢穂


■日本・スタメン
GK/山根恵里奈
DF/岩清水梓、有吉佐織、長船加奈、上野紗稀
MF/宮間あや(C)、川澄奈穂美、阪口夢穂
FW/大野忍、大儀見優季、後藤三知

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【サブメンバー】
GK/曽山加奈子、久野吹雪
DF/佐藤楓、小川志保、薊理絵
MF/中出ひかり、川村優理、木龍七瀬、吉見夏稀
FW/菅澤優衣香、田中美南

【交代】
32分 後藤三知 → 木龍七瀬
60分 大野忍 → 菅澤優衣香
75分 阪口夢穂 → 川村優理
81分 大儀見優季 → 田中美南
85分 上野紗稀 → 薊理絵
90+2分 川澄奈穂美 → 中出ひかり


■ナイジェリア・スタメン
GK/ホワイト
DF/エドホ、オハレ、チュクノニエ、
MF/ヌワブオク、オショアラ、エベレ、アルコ、E・サンデー
FW/イショラ、U・サンデー

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【サブメンバー】
GK/ジョン、サンゴヌガ
DF/イヘンウォコレメ、アバシ、オフォエグブ、カル
MF/オハデュガ、オコビ
FW/アインデ、オマムリ

【交代】
28分 アルコ → オコビ
69分 E・サンデー → オハデュガ
77分 オショアラ → カル
84分 イショラ → アインデ

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■試合経過
(開始10分位から落ち着いて見始めました。そして後藤三知、ひいき目線です・・)

【前半】
前半10分・日本
左の後藤→中央の大野からスルーパス→大儀見がゴール前に出るが、GKキャッチ。

13分・日本
ゴール脇右から侵入してきた川澄のシュート⁉︎をGKがはじき、ゴール前こぼれを上野がシュート→ゴール前でDFがヘッドでクリア
惜しい場面!

15分・日本
宮間から左の後藤へライナー性の強いパス→受け切れず、サイドを割る。

16分・日本
宮間から左へグラウンダーのパス→受けた後藤から、ゴール前の大儀見へセンタリング。DFに付かれていて攻勢に結び付かず。

☆19分・日本
中央から大野が縦に浮きパス→受けてPA内に侵入した大儀見が倒されPK獲得。
キッカーの宮間が、GKに何度か揺さぶりをかけながら翻弄し、左隅へグラウンダーを決める。
日本 1-0 ナイジェリア

25分・ナイジェリア
左からU・サンデーが右SB有吉を突破、センタリング→イショラがシュートへ、うまくとらえられず。

25分・日本
宮間から左の後藤へ展開、DFに付かれ球際でぶつかり合い、なんとかボールロストせずに(後ろに?)つなぐ。

☆28分・日本
大野が左で球際で粘り、倒されてFK獲得。
宮間がキックイン→阪口がゴール前でフリーにヘッドで合わせ、左隅にゴールが決まる。
日本 2-0 ナイジェリア

キックオフ再開後すぐ、
CB長船がゴール左角でとられピンチ、ナイジェリアのセンタリング→中に入ってきた選手うち切れずにシュートをふかす。

29分・ナイジェリア
中央をオショアラが強引に突破も、シュートは打ち切れず左へ外れる。

32分・日本
後藤から木龍へ交代・・・

35分・日本
阪口から、左前の木龍へ展開、センタリング→ゴール前の川澄ヘッド届かず流れたボールを、右から大儀見がとらえシュート→右サイドネットに当たり外れる。

40分・ナイジェリア
U・サンデーの突破を長船が付いてクリア、コーナーに


【後半】
2分・日本
左SB上野が左サイドから鋭い出足でボールを奪い→大儀見へセンタリング、シュートにまで至らず。

3分・ナイジェリア
右サイドをイショラがフリー抜けだしセンタリング→U・サンデーがゴールへ流し込むがオフサイド

5分・ナイジェリア
U・サンデーの突破から、ゴール前日本がカットしたボールを、うしろからシュートも枠上

8分・ナイジェリア
日本のバックパスを山根がPA内で受けるところ、U・サンデーがチェイシングして山根の至近でボールを引っ掛け、シュートぎみになったボールはゴール上へ外れる。危ない場面。

10分・日本
宮間から左前のスベースへ展開→上野がゴールラインギリギリで追い付き、グラウンダーの早いクロスを入れる→リバウンドを後方から木龍?がシュートを決めるがオフサイドの判定。上野のクロスにゴール前に出た阪口が関与した⁉︎と思われる。

13分・日本
PA前右で、ナイジェリアハンドをおかし、フリーキック獲得。キッカー宮間が直接狙うが、GKが正面でキャッチ。

14分・ナイジェリア
ナイジェリア、PA左前からフリーキック。エベレのシュートは枠上

19分・日本
大儀見から右前に出た川澄に渡り、クロスを入れる→DFのクリアを右から大儀見がシュート→枠上へ外れる

25分・日本
岩清水からのフィード→菅沢にとおりシュート→枠上へ

28分・日本
岩清水が右から持ち上がりシュート→わずか枠上

38分・日本
田中から→左の木龍→菅沢がゴール前に飛び込むがGKと交錯し打ち切れず、右へ外れる。(ダイレクトのグラウンダーパスが綺麗に繋がれた)

40分・ナイジェリア
右から突破され、オコビがシュートはブロック、こぼれをンバオク?がシュートも決まらず。

42分・ナイジェリア
オコビがゴール前右へまわりこんてシュート→枠上



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ナイジェリアが2戦目ということもあってか、序盤から攻守に積極的に前に出て、対峙して来た印象がありました。
日本は、なかなか相手陣深くへ行けないところを、個の強い大野選手と大儀見選手の連携で崩していく場面や、宮間選手の左右への的確な展開力から、サイドを使った攻勢(特に右の川澄)により、徐々にチャンスを形成していきます。

フィジカルの強さをいかんなく発揮する大儀見選手が、中央突破からPKを誘発させ、先制。
大野選手が球際でキープ強く粘り、倒されてのFK獲得から、宮間選手のキックインは、ナイジェリアDFの選手たちの後方へと入って来た阪口選手へとピンポイントで合わされ、ヘッドが決まり追加点。
得点の経緯は、なでしこジャパンの中心選手たちの技量・巧妙さを、十分にうかがわせるシーンに感じられました。

ナイジェリアは、長崎で行われた1戦目は組織立ってショートパスをつないで推し進めて行く戦い方を意識しているように見受けましたが、日本に寸断され続けたこともあってか、より身体能力の高い個を活かした縦への突破を図ろうという攻撃性が、前試合より多く見受けられた気がします。
左右から積極的にドリブルを仕掛けられると、日本DFは押し込まれ対応に苦慮する場面が、後半はさらに多くなっていったでしょうか。
特にナイジェリアのU・サンデー選手、180cm近い長身FWには、終始攻め込まれる場面か目立ちました。(U・サンデー選手は2011年のW杯に17歳で選出されている逸材)

しかし日本は真骨頂である粘り強い守備力を発揮します。
ボールホルダーに対して1stアタッカーが、しつこく付いて行き気勢を削ぎ、ゴール前に入って来るところで複数で対応しボールカットしていく。中盤の阪口選手や宮間選手も運動量多く、守備での尽力が光りました。
身体能力が高いナイジェリアの選手たちの突進は脅威であり、たびたびサイドを破られてはいました。ですがゴール前への折り返しには、フィニッシュに入る選手をしっかりマークして体制に入らせず、シュートブロックが徹底していました。

オフサイドに助けられた決定的場面や、GKのバックパスの処理など、修正すべき不安定な部分は、代表の試合を経ていくことで改善されていくとは思います。
代表に選ばれ続けることが必須となります。

身体を張って守備に奔走していた有吉選手、泥臭くナイジェリアを食い止める場面に、気合いが感じられました。
有吉選手、昨年の代表選出まもない頃のアルガルべカップでは、強豪国相手に手痛い失点の原因にもなりました。その悔しさが、屈強なナイジェリア選手相手に、今は球際の強さ・成長がうかがえます。

長船選手は、試合の経過につれて、相手に付いていっての冷静な対応力を発揮出来ていたと思います。
岩清水選手は、相変わらずの機敏なカバーリングでピンチを救い、無失点に大きく貢献しました。
入って来る相手と対峙し、スッとボールをかすめ取る上手さはさすがでした。



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後藤選手は、久しぶりのフル代表ということはあって、持ち味である攻め上がりには、なかなか絡めなかった、ボールタッチ数が少なく終わったという印象です。
攻撃時に何度か左に張っていても大野選手からのパスは無く、サイドで崩していく連携は見れませんでした。
左サイドのポジショニングを確認する様子が何度か見受けられ、守から攻への移行時に低い位置からが多く相手に付かれ戻すパターンが続き、なかなか思うどおりに試合に入り切れなかった様子が感じられました。
やはりもっと高い位置へ出て行って相手と勝負する、ペナルティエリアに入りシュートまで行ける機会を見せてほしかった。実際ペナ内には入ってはいましたが、ゴール前のルーズボールを拾えたらと、願ってはいましたが。残念です。

贔屓目でありボールが巡って来ないと無理なのは承知ですが、後藤選手と交代で入った木龍選手が、積極的に攻撃参加して持ち味を発揮していたので、できればもう少しボールを呼び込みアピールしてほしかったかな、とは思えます。

ただ木龍選手にしても、後半途中から入った川村選手でも、代表初出場の時はほとんど実力を発揮出来ず、不本意な途中交代で終わったと記憶しています。
前回アルガルべカップでの川村選手は、不慣れなサイドバックで起用されたというのはありましたが、今回は本職のボランチで、守から攻への素早いボール捌きを見せ、チャンスメイクになる本来の持ち味を発揮していたように見受けられました。

木龍選手は、後藤選手の後を受けてポジション争いに負けない思いが伝わって来ました。
再度代表として巡って来たこの機会に、言い方は悪いのですが、チームプレイも大事だけど持ち味である思い切りの良さを出したほうが、自分を表現できるということをわかっていた気がします。
おそらくですが、佐々木監督は、そういう人材を求めていると思います。親善試合であるなら、なおさら。
ディシプリンに則ったフォアザ・チーム以上に、粗さがあっても少ないプレイ時間に如何に自らを表現できること、たとえ裏を突かれて攻め込まれても、中途半端にボールを回して奪られてピンチになるより、マシだと。そのぶんカバーの連携を、自発的なコミュニケーションを事前に取っておくべきだと。

木龍選手だけではなく、有吉選手や川村選手、菅澤選手にも、今回は代表に対する必死さを感じました。彼女らは今まで代表で苦渋を味わって来てるぶん、自らを修正、持ち味を見直してのぞんでいた気がしますー

ですが、例外がー
そういった何か、代表の重みなどに我関せず、天真爛漫に夢中になって試合に入り込み、試合毎に相手に対しての自分をアジャストして持ち味を発揮していく、初代表でも存分にアピール出来た選手が、上野紗稀選手であったのかなと思うのです。
攻守の切り替えの俊敏さ、自分がロストボールした後の相手への必死な食らいつき方や、そして機を見ての思い切りの良いオーバーラップが、決定機を引き出しました。惜しいシュート場面も、アシストになりそうな場面も。状況に則した的確な嗅覚が備わっている。若干猫背の姿勢から、虎視眈々と機会をうかがっている。レッズレディースとの対戦から感じていることです。レッズレディースユース出身、手離してしまった逸材です。代表でも、そのパフォーマンスはまったく変わらず、発揮されていたと思えます。
今回フクアリ開催でのナイジェリア親善試合で、最大の収穫であったとも思えますー


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宮間選手の、後藤選手の左サイド前へと展開するパスが、何度かありました。
その状況に合わせた精度良いパスが、なんだか後藤選手の力量を試そうとしているようにも感じられました。まったく私的に思えたことですがー
湯郷の試合を見ていても感じることですが、周りを活かそう、成長を促そうとする器量にも思えたのです。

新たな選手の良さを引き出そうと、なでしこのために先を見据えているというか、
INAC神戸に勝てたことも、一人では成し得えなかったことですからー




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試合終了後、急いで水道橋へ出て東京ドームホテル前から北三陸・久慈行のバスに乗りましたー

つづくー