アルガルヴェカップ: ノルウェー戦 | うらじょ

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Estadio Algarveの写真
Estadio Algarve (トリップアドバイザー提供)


ALGARVE WOMEN'S FOOTBALL CUP 2013


(グループA:第1戦)

うらじょ 日本 0-2 ノルウェーうらじょ


得点:

ー前半8分 ハンセンー

自陣中央でのCB長船のパスをハンセンがカット。左サイドをSB川村優理をかわしドリブル突破→エリア内に進入して、CB岩清水もかわしGK久野と1対1、右足でループシュート。
ボールは久野の頭上を越え、ゴール右に吸い込まれる。


ー前半16分 ヘーゲルベルクー

ピッチ中央でボールを奪ったへーグランがドリブル突破→左サイドに開いたハンセンへパス。ハンセンが左サイドをフリーで持ち上がり、鋭いクロスを上げる→ゴール前右に走りこんだヘーゲルベルクが、ダイレクトで右足を合わせ、ゴール。


(日本のゴールチャンス)

前半20分

MF川澄の右からのスルーパスに、ペナルティエリア右に出たFW大滝がシュートを合わせるが、GKイェルムセトがいち早く出て来て至近でキャッチ。


前半41分

右からのロングFKに、ゴール前で大滝が直接合わせるが、ゴール枠上へ外れる。


後半3分

川澄からの右クロスに、ゴール前で大滝がヘッドを合わせるが、左外へはずれる。


~以降は、川澄、大儀見らのシュートもありましたが、ゴールの可能性を感じさせるものは無かったと思われます。



【日本代表のスタメン】


小川  大滝

川村真        川澄

山崎  田中明

加戸 長船 岩清水 川村優


久野


(交代)

前半31分: 川村真理→高瀬、 川村優理→鮫島(鮫島は左SB、加戸は右SB)

後半10分: 小川→大儀見

後半11分: 山崎→田中陽子

後半32分: 大滝→永里、 加戸→有吉


(最終的にはこんな感じに)


大儀見  永里

高瀬        川澄

田中陽  田中明

鮫島 長船 岩清水 有吉


久野



日本は、慣れない選手同士とポジショングの影響からか、立ち上がりから全体的にぎこちない印象がありました。

確認しながらの受け渡しでパスの流れが遅く、中盤は停滞して前へ出せない、選手間は開き、前線へ一気の放り込みが多くなる。なでしこジャパンらしくない、持ち味である緻密さが欠如している様子が多くうかがえました。


ノルウェーが、前から積極的にボールを獲りに来るのに窮し、次第に自陣深く追い込まれて行き、そして自陣でのパスカットから、ウィークポイントとなった日本の右サイドを突かれて矢継ぎ早に2失点を献上。

昨年のW杯前のフランス戦で、同じようなやられ方をしたのを思い出しました。あの時も、混乱したまま修正できずに失点を重ねた動揺ぶりが、今回も似ている気がします。


サイドバックの左右を入替え、前半30分過ぎには早くも2選手を交代。鮫島・高瀬選手が入ったことで攻勢に転じる状況もありましたが、決定的なゴールの形には至れず前半を終了。

後半は、引いて守備を固めて対応してくるノルウェーに対し、攻撃の糸口がさらに見い出せず、エースFWの大儀見とMFの田中陽子選手を起用。さらに後半終盤には、永里、有吉選手を投入し活性化を図るも、最後まで得点には至れませんでした。


2点先制出来れば、伝統的に堅守を誇るノルウェーDFであり、ペナルティエリアへの侵入さえ容易に許さない体格に優る壁の前に、日本は屈しました。

ノルウェーは、後半に入ってから日本の反撃に対ししっかり対策を打って出ています。

後半開始からDFベルゲ、24分にDFスカメルスルドルルンド、DFミエルデを投入しDFを補強。26分にMFラルセンカウリンと34分にはイムスを起用して、中盤が活性化されていたと見受けました。

日本と違い、しっかり勝ちに来ているのがうかがえました。


得点を決めた18歳のハンセンと17歳のヘーゲルベルクといった若く活きのいい攻撃陣に、経験豊富なベテラン勢を主体とした中盤~守備陣がうまくかみ合っている感じのノルウェー。

昨年のアルガルヴェで日本が対戦した時より、凡庸な放り込みは減り、積極的なプレスディフェンスで対抗して来る、終盤でも運動量が衰えなくなって来ている。旧態然とした昨年よりも、チーム力の向上を感じさせられました。

ノルウェーのデータを調べていく中でうかがえたのは、今年の欧州選手権(EURO2013)に向けての強化を着々と推し進めているということです。

すでに今年1月から中国での4カ国トーナメントに参加して代表で活動しており、アルガルヴェはステップアップの場として、7月の欧州選手権を目指している意気込みが感じられました。

ベストのフル代表がのぞんで来ているノルウェーと、今の日本代表とでは、力量差が明らかになったとして仕方のないことかもしれません。



うらじょ



とにかく一つ思うことは、今後のドイツ→デンマークと対戦していく中で、日本ははたして得点できるのか?ということです。

屈強な欧州DFを相手のグループに入ったことは、今の日本代表にとっての試練といえるでしょうか。


少しでも成果のあがる大会になるように、特にノルウェー戦での雪辱を果たす選手が出てくることを願いたいです!