年末年始にかけて、浦和に新たに4選手の移籍発表がありましたー
仙台からMF関口選手、柏からDF那須選手、広島からDF森脇選手と、そして自分がいちばん気になったのが、鹿島からFW興梠選手の獲得についてですー
興梠慎三(こうろき しんぞう)
・1986年7月31日生まれ(26歳)
・宮崎県宮崎市
・175cm/67kg
・FW
【サッカー歴】宮崎東サッカースポーツ少年団→東大宮中学校→鵬翔高校→鹿島アントラーズ
【興梠選手コメント】
「このたび、浦和レッズの一員としてプレーさせていただくことになり、大変うれしく思います。今までは対戦チームの選手としてピッチの反対側に立ってプレーしていましたが、これからは浦和レッズのファン・サポーターの皆さんと一緒に同じゴールを狙います。クラブに慣れるまで少し時間がかかるかもしれませんが、ピッチ内外で早くチームに貢献できるよう全力を尽くしますので、熱いサポートよろしくお願いします」
【出場記録】
*2005年→2012年 鹿島アントラーズ
・リーグ通算/192試合出場49得点
・ナビスコカップ通算/38試合出場6得点
・天皇杯通算/23試合出場5得点
・ACL通算/26試合10得点
*積極的な補強を見せる浦和レッズ。興梠、関口、森脇、那須の取扱説明書 よりー
興梠慎三の特徴。(各クラブ番記者から見た特徴)
選手としての特長は、やはりエリア内で勝負するタイプ。生粋のストライカータイプ。
ボールを収めるのが上手い、動物のネコのような感じ。無理なところにボールが行っても、高い身体能力でボールを止める、体のバネが強い。
興梠は相手のマーカーを背負って受ける傾向が強い。相手にガツンと当たられて、そこでどうするか考えてボールを受けるため、ポストークの部分では佐藤寿人とは違うところで、ミシャ監督のサッカーをやるには少し心配な部分はある。
このオフの間も2日に一度は体を動かすと言っていた。これまでそんなことはしてなかったし、“今年は勝負の年だからやるよ”と話している。かなり前向きに、この移籍を捉えている。今年がダメなら選手としてもダメだと、そういう意識でいる印象。
*この動画のゴールシーンの数々を見ると、たしかに特徴的なペナエリアに入って勝負して、ゴールを決めるシーンが目立ちます。
オフィシャルの出場記録を見て、ひとつ気になる要素がありました。
ACLでの得点の多さです。
そこで、アジアチャンピオンズリーグ(ACL)として正式に発足した2004年から昨年2012年までの、日本のクラブの選手ごとの通算得点数を調べ、ランキング一覧にしてみました。
1位はマルキーニョスで、2位に興梠でした。じつは日本人選手の中ではナンバーワンなんですね!
得点記録を見ると、どこか力の劣るチームから、一気に大量得点をあげたわけではなく(昔のガンバの得点など該当する試合あり)、2008年から2011年まで毎年2、3点ずつコンスタントにゴールを決めています。
アジアのどの相手でも、オールラウンドにゴールを決める強さがある。
2009年、埼スタ最終戦で優勝を決める唯一のゴールを決めた興梠。
右クロスに、ゴール前ダイビングヘッドで豪快に突き刺した、興梠の真骨頂である、まさに泥臭いゴールでした。
思いますー
浦和に必要なのは、今までは希薄に感じて来た、ゴール前での粘り強さ・執念なのかなと。
期待する10ゴールほどを成し遂げる頃には、興梠慎三は意外と早く認知され、レッズに溶け込んでいるのではないでしょうか。
敵としては憎たらしくこの上なかった選手が、味方となることほど頼もしいことはない。
浦和にとって苦しい時間帯に脅かされて来た選手が、今度は逆になるのですから、期待しないわけにはいきません!