先週のサッカーマガジンにー
安藤選手の特集でした。
「今度こそ、あのメダルを!」
そういえば、7月8日に浦和駒場スタジアムで行なわれた浦和Lー新潟L戦の前座に、安藤選手と熊谷選手のトークショーがありましたが、その内容については、どこも報じてませんでした。
インタビューアーの質問に答える2選手の様子を、簡単にメモに取っていたので記しておきます。
ー安藤選手、熊谷選手が登場。挨拶のあと、西ゴール裏のオーロラビジョンに、2選手が浦和レッズレディース在籍当時の懐かしい映像をまとめたものが放映される。-
◆インタビューアーに、映像の感想を聞かれてー
安藤「涙が出そう、ジーンときた」
熊谷「安藤さんほどではないけど、思い出ある映像が出ました」
◆新しくなった駒場についてー
安「ロッカールームの鏡が新しくなった。ドアが新しくなった」
熊「シャワーが新しくなった」
◆レッズレディース在籍当時の、駒場での思い出に残っているのは?ー
安「ライバルのベレーザ戦の時は気合が入った。FW北本とコンビで得点。いま振り返ってみて、綾子(北本)とすごく楽しくできた。」
熊「(2009年の)新潟戦で1-0リードから、追い付かれて引き分け悔しかったのが、いちばん印象に残っている。そこから立て直して優勝することができた。」
◆(2009年)の優勝が決まったあとの、駒場での試合(INAC神戸戦)についてー
安「たくさんのお客さんが来た応援の前で、やってきたサッカーをやれた。INACから3点目のゴールを決めたのを覚えている。(試合終了時の)紙吹雪に感動した。」
熊「同じく、紙吹雪に感動した。選手とサポがひとつになって優勝を分かち合えた。
◆レッズレディースの選手についてー
安「得点王争い(2009年)は、みんなのおかげで得点王になれた。(2009年の最終戦で)北本にPKを譲ってもらった。」
「山郷さんは、神ですね!16歳のときに代表に選ばれ、いろいろ教えてくれた。サッカーのメンタル面を教えてくれた。やなぎ(柳田美幸)や、ガンチャン(荒川恵理子)とも一緒に戦って来た歴史がある。」
熊「堂園、吉良と仲良かった。ごはんを一緒に食べていた。一人一合食べていた。」
「彩乃(堂園)は左右蹴れて、視野が広い。コーナーから点が取れる、器用な選手。」
「矢野さんは、センターバックを一緒にやってきた。(熊谷の)特徴をつかんでカバーしてくれる。やりやすかった。」
◆ドイツへ渡って成長しましたか?
安「日本とドイツ、まったくスタイルがちがう。球際が激しく戦い、鍛えられた。試合毎に慣れてきて、筋力がついた。」
「(今春の膝の故障から)膝のリハビリは、一ヶ月しっかりリハビリしたので、痛みなくコンディションは良い。リハビリ前より筋力がついた。」
熊「(ドイツは)プレースタイルが違う、センターバックでコミュニケーションを取るのが大変。日本よりしっかり意思表示してきた。」
◆オリンピックへ向けてー
安「オリンピックでの応援に応え、勇気や元気を与えられる選手になる。メダルを取りたい。」
「ドイツに渡って、すばらしい(浦和の)サポーターのもとでプレーしていたことを実感した。オリンピックもよろしくお願いします!」
熊「オリンピックで取り組んで来たことが出せるようにチャレンジしたい。応援に応えしっかり戦いたい。」
「みなさんの声で、あと一歩、ここ一番の力が出る。選手たちの力になる。これからロンドンで頑張ります!」
ずっと、忘れられない光景があります。
昨年6月、松山で行われたW杯日本女子代表壮行試合(韓国戦)で、試合後に選手たちがスタンド際を一周し、ファンやサポーターの声援に挨拶して回りました。
知り合いの応援の方が、安藤選手のドイツ行きへのはなむけとして、プレゼントの入った紙袋を用意されていたのですが、選手たちの周回が始まると、スタンドのフェンス際にいた幼い女の子に、代わりに安藤選手に手渡してくれないかと頼んだのです。
「えーいいんですか!?」と驚くお母さん。どうぞどうぞとすすめられ、やがて安藤選手が目の前に来て、プレゼントを手渡された安藤選手は、「わーありがとー」と満面の笑みで女の子にお礼を述べると、親しげな様子で言葉を交わしていました。
"大役"を果たした女の子は、感激して本当に嬉しそう。お母さんも興奮覚めやらない様子で「本当にありがとうございました!いまの選手、お名前なんて言うんですか?」
「安藤梢選手です。7番です。W杯で活躍しますから見てくださいねっ」
「安藤選手ですって!TVで応援しようね!」
「うん、応援する!」
嬉しそうに、大きく瞳を輝かし、純真無垢そのものという表情。あの瞬間の輝いた笑顔以上のものを、その後見た覚えがありません。
あれから、W杯で優勝まで行き着いたなでしこジャパンを、安藤選手を、あの子は喜んでいたのかな、と思い出すときがあります。いまでも、安藤選手を好きでいてもらいたいなと。
明日からのオリンピックでも、お母さんと一緒に応援してくれるのかな。
サッカーマガジンの安藤選手インタビューの巻末に、述べられてた安藤選手の思いです。
"私はプレーを見てくれた方々から、「元気をもらいました」「勇気もらいました」って言ってもらえることが一番うれしいんです。だから、今回の大会でも、みんなにそう感じてもらえたら、いいなと。みんなに喜んでもらえたり、感動してもらえたりすることが、サッカーをやっていて、凄くうれしいことなんです。だから、全力で戦ってきます!"
安藤選手、3度目のオリンピック、
今度こそ、思いが通じる結果となりますように!
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