レッズレディース、福岡Jアンクラス戦観戦記 | うらじょ

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〔プレナスなでしこリーグ2012 第9節〕

2012年6月10日(土) 14:00キックオフ  


浦和レッズレディース 1-1 福岡J・アンクラス


               

              *熊谷陸上競技場/ 入場者数 1104人






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【浦和レッズレディース・メンバー】
GK/ 山郷のぞみ
DF/ 土橋優貴、岸川奈津希、矢野喬子、和田奈央子(77分堂園彩乃)
MF/ 庭田亜樹子(70分猶本光)、柳田美幸、柴田華絵、加藤千佳
FW/ 後藤三知、荒川恵理子(62分吉良知夏)
SUB/ GK池田咲紀子、MF藤田のぞみ

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【福岡Jアンクラス・メンバー】
GK/ 澤田法味
DF/ 秋山涼、内堀律子、磯金みどり、清原万里江
MF/ 葛間理代(HT花田亜衣子)、川村真理、渋谷由美子、櫛笥葵(83分堂下弥里)
FW/ 平田ひかり、佐藤楓(62分藤本優希)
SUB/ FW田頭陽子

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(試合経過)

 ※時間は手時計目安なので、アバウトです。現地で見た瞬間を記したものですので、実際と合致しているかは不確かです。ご了承くださいませ。



前半3分、福岡

FW平田が、浦和DFの中央を抜け出てペナルティエリア(PA)前あたりからシュート→弾みながらゴール左外へ


15分、福岡

左コーナーキック(CK)に、FW平田(!?)がゴール前やや後方でヘッドをしっかり合わせるが、GK山郷が正面でキャッチ。


18分、浦和

浦和自陣からMF庭田が前線へ縦にスルーパス→FW荒川へと通り、持ち込みシュートは、ゴール左外へ。


20分、浦和

右MF柴田から左MF加藤へ渡り→左サイド前のFW後藤が受けてセンタリング→ゴール前でFW荒川がヘッドで合わせようとするがヒットできず、ボールは右へ流れる。


21分、浦和

MF庭田から、右サイドDF土橋へ→土橋がゴール前にクロスボールを上げると、GK澤田がゴール前に入って来たハイボールを掴まえ切れずに後逸→FW後藤のもとへと渡り、ヘッドで難なくゴールを決める。

浦和先制1-0



24分、浦和

左CKから庭田キックイン→ゴール前で荒川がフリーでヘッドを合わせるが、右外へ外してしまう。


25分、福岡

左サイドライン際から、右へ出されたボールに浦和DF陣は背後を突かれ、PA前右から入って来たMF葛間(?)がフリーで受けてシュート→ゴール枠を捕えられずに左外へ。(浦和、前半最大のピンチ)


27分、福岡

ゴール前中央、FW佐藤が受けてシュートは、ゴール上外。


36分、浦和

MF柴田が右からセンタリング→ゴール前ニアポストでMF柳田(!?)がフリーでヘッドを合わせるが、枠上へ外れる。


38分、浦和

荒川が落として、柳田が浮き球のパスを前線へ→後藤が抜け出しシュート→グラウンダーのボールをGK澤田がキャッチ。


40分、浦和

PA前左から柳田がシュート→惜しくもクロスバーを叩き、そのリバウンドに右から詰めていた柴田がシュートするが枠上へ外れる。


45分、浦和

左からDF和田がミドルシュート→ゴール右クロスバーを惜しくも叩き、ゴール前詰めていた荒川が、リバウンドをゴール至近からシュートするが、枠上へ外れる!(これはかなり決定的な場面)


45分、福岡

浦和PA前でDF岸川(!?)がボールを獲られ、FW平田がシュートに至るが、右外へ外れる。




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後半3分、福岡

FW平田が右から中へ持ち上がりシュート→右外へはずれる。(山郷動けず)


6分、浦和

右で柴田がキープし、柴田の背後を追い越す動きの土橋、

荒川が受けて→右の土橋へ渡し、センタリング→ゴール前で後藤が飛び込むが福岡DFがカット。


9分、浦和

DF矢野のフィードに、福岡最終ラインから完全に抜け出した荒川が、ドリブルでゴール前へ迫る→GKと1対1となり、左へシュートを放つが、ゴール枠左外へ外してしまう。


18分、浦和

右の土橋から後藤が受けてダイレクトで中へ折り返す(後藤のヒールパスだったか)→FW吉良が受けてからシュートも、惜しくもゴール左外へはずれる。


24分、福岡

浦和が自陣でGKへ戻したボールに、MF川村がGK山郷の至近へ詰め寄り、前に出そうとしたボールを体当たりでブロック→ボールはゴール左外へはずれたが、浦和としてはひやっとする危ない場面。


26分、浦和

吉良が左へ持ち上がり→左前へ上がってきた和田へと渡し、和田はPA内の加藤へパス→加藤はDFを交わしながらのグラウンダーのシュートは、ゴール右外へ惜しくもはずれる。


28分、福岡

ゴール前左でMF渋谷(!?)がフリーになりシュートを放つところ、浦和DF陣が捨て身でブロックし防ぐ。


33分頃、浦和

右からパスを繋ぎ、ゴール前で後藤がシュートはDFに阻まれ決めきれず→後ろへ戻されたボールにMF猶本がロングシュートを放つが、枠上へ。


41分、福岡

右からのカウンター、平田が単独でドリブルで上がりミドルシュートは、GK山郷が上方でパンチングしはじき出し、福岡のCKとなる。

42分、福岡

右CKから、MF堂下がキックイン→ゴール前中央でDF磯金がヘッドを合わせゴール。

福岡同点、1-1


43分、浦和

右CKから、DF岸川がゴール前で押し込むが左外へはずれる。


45分、浦和

左からDF堂園のパスを、PA内でDFを背負いながら受けたFW吉良が、振り向きざまにシュート→惜しくもゴール右外へはずれる。


アディショナルタイム、浦和

福岡陣内中央からのFKから→右へ→PA内密集する中へセンタリング→堂園が拾ってシュートも、GK澤田が低いライナー性のボールを正面でキャッチ。


試合終了ー



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浦和の総シュート数は、なでしこリーグの公式記録によると20本。

決定的場面が何度もあり、これほどまでにゴールを外れることが稀であるといえるほど嫌われ続けました。

ですが、浦和が終始ペースをつかみ押していたかといえば、決してそんなことはなく、福岡の前線が手数は少ないながらも活発な動き出しからチャンスをつくって逆襲し、浦和のゴールを脅かしていました。

福岡のシュート数も13本、リーグ公式によれば、福岡にとって今シーズン最多のシュート数となっていました。


前後半ともに25分あたりは、浦和はゴール前でスペースを空けてシュートを撃たれるという福岡の優勢の時間帯であり、他にもシュートが枠をとらえていればという、福岡にとって惜しい場面が何度かあったわけで、1-1の同点に終わったのは、振り返ってみれば妥当な結果であったといえるのではないでしょうか。

前線から浦和の最終ラインへ絶えずプレッシャーをかけ続け、攻め込まれればゴール前中央を固めての必死のディフェンスで凌ぎ、0-1でリードされたまま時間が経過しても、攻守に一貫した姿勢が同点弾を呼び込んだかもしれません。

福岡が浦和を研究していたのか判りませんが、攻から守への切り替えが遅くサイドにスペースができてしまうことなど、うまく突かれていたのではないか、と見受けたところはあります。


浦和は序盤、福岡の守備ブロック手こずってる感じはありましたが、中盤が比較的自由にボールを保持できて展開していたこと、ポストになるFW荒川選手が福岡のDF3番内堀選手とのマッチアップを苦にしなかったことなど、徐々に得意のサイドからと細かいパス交換を交えて、福岡陣内へ攻め入る機会が多くなり、先制点へと結びついた過程はありました。

先制以降も、いい形で福岡ゴール前まで攻め入るチャンス、シュート機会も多かったわけです。

縦へ前へと早く繋いでいこうという意識は、リーグ開幕頃より感じられます。

人数をかけて小刻みにパスを繋ぎ、より良いフィニッシュへ到達させようと工夫はうかがえますし、中盤の積極性もないわけではありません。

今シーズン、まだペナルティエリア前からのゴールは決まっていませんが、今節では柳田・和田選手が狙っていずれもクロスバーに阻まれ、惜しい場面もありました。



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ただ、何か物足りない部分、結果として引き分けだからというより、もし1-0で終わって勝利していたとしても、見ている側に伝わって来ないものを覚えてしまいます。

もっと全体としての一丸さや、選手個々の思い切りのよさだとか、組織に準じて押し殺されているような窮屈さを、最近のレッズレディースを見ていて感じることが多々あります。


たとえば、バックスラインでのビルドアップから入るのが決まりごとのように、相手のプレッシャーが執拗で危ない時でも後方でのパス交換が繰り返されるうちに、自陣でのパスミスが発生し、ピンチを迎えることが今季は目に付きます。

INAC神戸やベレーザといった上位陣と対戦するなら、凡庸に前線へのフィードでは獲られて攻め込まれますが、言い方は悪いのですが、ある程度の力量を推し量れる相手なら、相手陣にどんどん蹴り入れてセカンドボールを拾ってのマイボール主体からのほうが、手間も時間も掛けずに得策ではないでしょうか。反撃を受けてもDF陣は揃っているわけですし。


選手個々は、技術にすぐれ「上手い」選手ばかりです、一人でボールを保持して切り抜ける術に優れてはいます。

ですが、ボールホルダーに対して、連動してスペースを作ってパスを受けようとする活発さや、囲まれた時への近接してフォローする距離などは、以前はもっと互いに密接に結びついていたような覚えがあります。中盤での運動量がもっとあったはずです。(2009年の優勝時などと比べて)

「上手い」選手たちは、相手と対峙してサイドへ交わせても、時にはぶつかり合ってでも中央を切り開く力強さがうかがえません。

どんな相手でも、パスを戻すことが多くならないように克服していかなければ、選手自身のこれからの成長にも繋がらないはずです。

昨日観戦した仲間が、「結局、テクニックがあって上手くても、フィジカルのある相手に勝てないのだから、悔しいよね。」とこぼしていました。

リーグ前半戦は、代表クラスの選手やINAC神戸の選手たちをはじめ、伊賀・千葉と、フィジカルと運動量のある相手に苦戦していたレッズレディースの選手たちだったと回想します。


今後とくに若い選手たちには、フィジカル差を克服することこそ、さらなる球際の強さ、持久力、メンタルでの強さや勝負強さが生まれてくるのではないでしょうかー




レッズレディースとしては想定外の引き分けの多さ、首位との勝ち点差9となり、すでにリーグ争いでは困難なポジションとなりました。

これから、どう差を縮めて行けるのか、苦戦した相手を克服して行くのか、さらに新しい選手たちの台頭や成長はあるのか、どうか。



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「しっかりと、やり直せ!」

決定的な惜しいチャンスばかりで、3,4点リードしている気分でも、じつはまだ1対0であって、どこかに格下とみなしていた私自身のサポートへの有り方についても、問い質されているような自責の念が強いです。


レッズレディースに思いを馳せてやって来た選手たちが、埋没しないようどうか一人でも多くの選手が活躍してくれることを、願ってやみません。