2010年のアジアカップやアジア競技大会で活躍し、2011年の春まで日本代表の中心選手として活躍していた国際経験豊かな実力者が、なでしこリーグに復帰です!
山口麻美選手
1986年8月13日生
165cm FW(湯郷ではMF登録になる様子)
◆2005年~2008年
日テレベレーザを退団し、アメリカ・フロリダ州立大学へ
※2007年
日本代表北京五輪最終予選に向けてのアメリカ遠征メンバーとして、代表初選出。
※アトランティック・コースト・カンファレンス・女子サッカーリーグで24得点18アシストを記録。
ハーマン杯 (Hermann Trophy)を獲得。(Wikipedia参照)
◆2008年ー2009年
スウェーデン女子リーグ;ダームアルスヴェンスカン(Damallsvenskan)のウメオIK(Umeå IK)に所属
※2008年
22試合3得点 リーグ優勝、UEFA女子チャンピオンズ・リーグ準優勝
※2009年
22試合4得点
◆2010年
アメリカ・女子プロリーグWPSのアトランタ・ビート(Atlanta Beat)でプレイ後、日テレベレーザへ復帰
※アトランタ・ビート
22試合1得点
※日テレ・ベレーザ(なでしこリーグ)
6試合3得点
◆2011年
スウェーデン女子リーグのハンマルビーIF(Hammarby IF)に所属
※12試合0得点
昨シーズンの記録を調べると、2011年9月を最後に、スウェーデンリーグでの出場がなく、チームは12チーム中11位:1勝16敗5引分けに終わり、トップリーグから降格となっていました。
そして昨年末にハンマルビーIKから、山口選手との契約満了と発表。
ケガがあった様子、出場機会にも影響していたのでしょうか!?
(※現在、右膝のリハビリ中とのこと)
W杯優勝で湧きかえっていた彼方で、ずっと音沙汰がありませんでした。
昨年2月には代表ポルトガル遠征に選ばれ、ドイツW杯選出にもっとも近い選手であっただけに、逸材の活躍がうかがえなかったのは残念なことでした。
今シーズンの動向が気になるところでしたが、地元東京近辺ではなく岡山湯郷へ入団とは驚きでした。
欧米を渡り歩き、今度は女子サッカーの聖地美作・湯郷へ。
どういう経緯があったのかは窺い知れませんが、この選択はとても興味深いものに思えます。
湯郷には、果敢に勝負する松岡、有町、中野といったアタッカー陣が揃っていますから、山口選手が前線に加味されれば、より厚みのある攻撃が期待できそうです。
山口選手は、独断なストライカータイプというよりは、前線でしっかり受けてチャンスメイクする能力に長けた選手だと見受けます。
DFを背負いながら駆け引きが上手く、フィジカルの強さと巧みなボール捌きでキープし、攻撃の起点になる場面は何度か見てきました。
とくにサイドに開いて受けてから繫げて行くところは、抜群にうまい!
懐深く相手DFをがっちりブロックし、ターンして抜き去って行く一連の動きなど、惚れ惚れしてしまいます。
決してゴール数の多い選手ではないのに、スウェーデンやアメリカのトップリーグで起用され続けて来たのは、攻撃に好影響をもたらす献身的な面が秀でているからだと思えます。代表の佐々木監督にも起用され続けて来ましたし。
湯郷がチームとしての得点力が上がって来たとしたなら、山口選手の存在は、他チームにとってより脅威となるでしょか。
海外で常に自分を出しながらも、チームとして何をすべきか、よく理解している選手。これから牽引していくことでしょう。
もちろん、息の合った宮間→山口のホットラインから、数々のゴールも生まれるでしょうね。
地元出身の選手として、影ながら応援していますー