アメリカ
FIFAランキング1位
ワールドカップ6回連続出場
1991年、1999年優勝
オリンピック4回連続出場
1996年、2004年、2008年優勝
CONCACAFゴールドカップ(北中米カリブ海連盟加盟国大会)6回優勝
アルガーブカップ(inポルトガル)8回優勝
◆今大会出場選手(北朝鮮、コロンビア、スウェーデン、ブラジル、フランス戦)
GK
1-ソロ(Hope Solo)
29才 175cm 代表歴;100試合出場 所属クラブ;MagicJack
DF
3-ランポーン(Christie Rampone)キャプテン
36才 168cm 240試合4得点 MagicJack
6-レペイルベット(Amy LePeilbet)
29才 165cm 54試合0得点 Boston Breakers
11-クリーガー(Ali Krieger)
26才 168cm 23試合0得点 クラブ所属無し
14-コックス(Stephanie Cox)
25才 168cm 76試合0得点 Boston Breakers
19-ビューラー(Rachel Buehler)
25才 164cm 63試合2得点 Boston Breakers
MF
5-オハラ(Kelley O’Hara)
22才 165cm 6試合0得点 Boston Breakers
7-ボックス(Shannon Boxx)
34才 173cm 150試合22得点 MagicJack
9-オライリー(Heather O’Reilly)
30才 165cm 145試合30得点 Sky Blue
10-ロイド(Carli Lloyd)
29才 172cm 116試合28得点 Atlanta Beat
12-チーニー(Lauren Cheney)
23才 173cm 47試合16得点 Boston Breakers
15-ラピノー(Megan Rapinoe)
26才 170cm 36試合11得点 Philadelphia Independence
16-リンゼイ(Lori Lindsey)
31才 164cm 23試合0得点 Philadelphia Independence
17-ヒース(Tobin Heath)
23才 168cm 30試合2得点 Sky Blue
FW
8-ロドリゲス(Amy Rodriguez)
24才 163cm 70試合17得点 Philadelphia Independence
13-モーガン(Alex Morgan)
22才 170cm 23試合8得点 Western New York Flash
20-ワンバック(Abby Wambach)
31才 181cm 162試合121得点 MagicJack
アメリカは、ドイツW杯に向け今年早くから女子代表チームの強化を精力的にすすめて来ました。
1月中旬にロサンジェルスでトレーニングキャンプを行い、1月下旬には中国の重慶で4カ国抗戦に参加し大会優勝。
2月初旬はフロリダでキャンプ行い、3月にはポルトガルのアルガルーブカップ戦11日前早々に到着し準備、大会優勝。
4月の英国遠征、5月の日米親善試合をこなしW杯にのぞんで来ました。
意気込みの強さがうかがえます。
◆2011年・アメリカの国際試合成績
(4カ国対抗戦)
1/21
vsスウェーデン 1-2●
1/23
vsカナダ 2-1○
1/25
vs中国 2-0○
※アメリカが大会7度目の優勝
(アルガーブカップinポルトガル)
3/2
vs日本 2-0○
3/4
vsノルウェー 2-0○
3/7
vsフィンランド 4-0○
3/9
vsアイスランド 4-2○
※アメリカが大会優勝
(英国遠征)
4/2
vsイングランド 1-2●
(日米親善試合)
5/14
vs日本 2-0○
5/18
vs日本 2-0○
6/5
vsメキシコ 1-0○
(ドイツW杯)
6/28
vs北朝鮮2-0○
7/2
vsコロンビア3-0○
7/6
vsスウェーデン1-2●
準々決勝
7/10
vsブラジル2-2(PK5-3)○
準決勝
7/13
vsフランス3-1○
(決勝戦、予想フォーメーション;エルゴラより)
----------- 8ロドリゲス ------ 20ワンバック --------
- 12チーニー -------------------------- 9オライリー --
------------ 7ボックス -------- 10ロイド -------------
6レペイルベット--- 19ビューラー -- 3ランポーン --- 11クリーガー
---------------------- 1ソロ ---------------------
このアメリカというチームに対して、個人的にこれまでいろいろ悔しい思い出が多いだけに、ファイナルで当たることにいろんな気持ちがあふれて来ます。
まずは、このチームはランキング1位であるにふさわしく、試合巧者であるということ。
有利な展開を許していても、試合途中でペースを変えていくことが出来る能力ある選手たちが集っており、例えば一発のパスで局面を打開できてしまう怖さがあります。
アメリカはなんといっても中盤の層が厚く、ボックス、ロイド、オライリーといった百戦錬磨の選手たちが中核を成し、ここで優位に立てないとペースを握られてしまうのは過去の対戦を見ても明らかです。
澤、阪口がどれだけマッチアップして主導権を奪えるか、ずるずるプレッシャーに負けて下げられてしまうと、アメリカはいっそう攻め立ててきますから、FWのワンバックやエイミーロドリゲスがより脅威になってしまいます。
勇気を持って今までどおり、高い位置からチャレンジし戦うことについては、なでしこの選手たちがいちばん良くわかっていると思います。
アメリカの足の長い正確なキック力を封じるためには、両サイド、後列から出所を封じる。特に守から攻への切り替え時が、アメリカがもっとも狙いとするところです。ケアしたいです。
また、PA前から隙があるならどんどん枠に向かって撃って来ます。GK海堀は出過ぎないように。
とはいえ、どうしてもサイドやセンターバックが1対1の勝負に対峙する場面が出てくるはずですがー
親善試合でサイドをオライリーに抜かれた鮫島選手は、それがすべて失点に繋がったため、より気を引き締めてのぞむでしょう、見ものです。
FKからワンバックに先んじられヘッドを許していた熊谷選手は、W杯の試合を重ねるごとに大柄の選手に対しての対応力がうまくなって来ていると見ます。
熊谷選手は、浦和レッズレディースの頃から、同じ失敗を繰り返さず成長してきました、とても修正能力の高い選手です。ワンバックに対して挑む強い思いをみせてくれるでしょう。
いずれの局面においても、試合の最後の最後まで気の抜けない強敵相手に、誰に期待とはいわず、なでしこ戦士すべてが補い合い打開してきた今までどおり、ふたたび魅せてもらいたいです。
選手交代時をターニングポイントにしてくるピア・スンドバーグ監督の前に、先んじて手を打つ佐々木監督にも期待しておきます。
後半に突破力ある選手を起用することは得点するキーポイントになりそう。
ファウルを奪い、FKから宮間選手にも期待したいです。
アメリカは体力があり、絶対に諦めない相手。
もっとも熱い戦いになるでしょうが、しかし制するのはなでしこジャパンだと信じています!