~今朝の朝日新聞より、一部抜粋~
才能抜群、若き切り札
FW岩渕真奈
東京都武蔵野市の関前サッカークラブの小島洋邦監督(56歳)は兄にくっついてきた小学1年の岩渕を見て「サッカーをやったら凄い選手になう」と直感した。
「一目、運動神経が秀でていた。体力測定の数値は砲丸投げ以外、偏差値表を突き抜けていた」
ボールと戯れるのが好きで好きでしょうがない様子だった。
「娘は娘らしく」とサッカーをやらせるのに反対していた両親を小島監督がくどき、岩渕は小学2年時に入団した。
3年時には、1学年上の男子に交じって練習した。
小島監督は変にパスを強いず、自由にドリブルさせた。三つ編みの岩渕に切り裂かれた相手チームの父母たちは当初、「女の子に負けるな」と叫んできたが、高学年になると「あの子にやられるのはしょうがない」と、諦め顔だったという。
6年時に女子としてただ一人、東京都選抜に選ばれた。
小島監督が評価するのは向上心の強さだ。「ボールをとられると、自陣ゴール前まで追いかけて取り返していた」
岩渕は、インタビューを嫌う。日テレの下部組織にいた中学時代、取材で「何をしているときが嫌いか」と聞かれ、「今」と答えたことがある。
小島監督は「その時間もサッカーをやって言いたいということ。褒められても、もっと美味くなりたいという気持ちがそうさせる」と代弁する。
W杯大会期間中も、ほとんどメディアの前では口を開いていない。
まだ18歳。
小島監督が「W杯の空気に触れておいで」と送り出すと、「楽しんでくる」と笑顔を見せたという。
小島監督にはまだ遠慮しているようにう映る。岩渕が持ち味のドリブルを出し切ったとき、「切り札」」としてドイツで輝く。
~昨年夏、岩渕選手がなでしこカップ優勝、最優秀選手に輝いて以降、一時期調子を落としている感じが見受けました。
勝手な想像ですが、少し思い悩んだ時期もあったでしょうか。人気が先行してしまい辛い時期もあったかと思います。
ですが、昨秋の埼スタでの浦和ー日テレのリーグ優勝決定戦では見事なドリブルから先制点を引き出し再興すると、今季はリーグでさらに際立つ突破力が目を惹く活躍を見せています。
仕掛けていく姿勢、気持ち、フィジカル、充実しており成長をみせていると思います。
松山で行われた日韓戦。
安藤選手の交代で入った岩渕選手が、その持ち味のドリブルを魅せるとそれまで停滞していた空気が一変し、先制点へと繋がりました。
観客もがぜん沸き立ちました、
安藤選手びいきだけに悔しい思い。でも彼女が持っている天性のモノには引き付けられます。
どの試合会場に行っても、観客席の子供たちが「真奈ちゃん☆」と親しみをこめて応援しています。
とても身近に感じるのでしょうか、さらにW杯代表選手として世界で頑張る姿には、大いにはげまされることでしょう。
ドイツの大観衆の前、得意のドリブルで駆け抜け世界を沸かせてください。
地元民として応援しています。