浦和レッズレディースのDF#5熊谷紗希選手が、7月からドイツ・女子ブンデスリーガ1部、1.FFCフランクフルトに移籍することになったそうです。
◆熊谷 紗希(くまがい さき)
1990年10月17日生まれ(20才)
北海道出身
DF 172cm/60kg
常盤木学園高校→浦和レッズレディース
<浦和レッズレディースでの出場歴>
2009年:リーグ戦21試合出場2得点/全日本選手権4試合出場1得点
2010年:リーグ戦18試合出場6得点/全日本選手権4試合出場2得点2011年:リーグ戦3試合出場
※リーグ優勝:1回(2009年)
<熊谷 紗希コメント>
「7月からドイツのフランクフルトに移籍することになりました。2009年からレッズレディースに加入して、2年半、本当にたくさんのことを学ぶことができました。
特に印象に残っているのは、優勝した2009シーズンです。初めてピッチに立てた時の雰囲気やサポーターの方々の声援にはとても感動しました。また、優勝決定後のホーム駒場スタジアムでの花吹雪は一生忘れません。
レッズでの経験は嬉しいものだけではありませんでした。特に2010シーズンは試合に出られない時期もあり、とても悔しい思いをしました。しかし、メンバーを外れたことで、見えたこともありましたし、自分自身を見つめ直す良い機会にもなりました。レッズでの2年半の全ての経験が私の成長につながったと思います。
今回、移籍がこのタイミングになってしまい、チームには迷惑をかけてしまいますが、このチャンスを生かしたい、海外へチャレンジしたいという強い気持ちから、移籍を決断しました。
フランクフルトでは、自分らしさを出し、何事にもチャレンジしていきたいと思います。試合に出て、チームに貢献出来るように、精一杯やっていきたいです。
サポーターの方々には、いつも勇気をもらいました。勝っている時も、負けている時も、雨の日も、風の日も、選手と一緒に戦ってくれて、本当に心強かったです。本当に感謝しています。
また、これからもレッズレディースのサポートよろしくお願いいたします。
自分だけの力ではここまで来ることが出来なかったと思います。スタッフの方々をはじめ、チームメイト、サポーターの方々、支えてくださった全ての方々に感謝しています。本当にありがとうございました。」
浦和レッズレディースオフィシャルに経歴詳細 →熊谷紗希、1.FFCフランクフルトに移籍
<1.FFCフランクフルト>
クラブ名:1. Frauen(女子)-Fußball-Club Frankfurt
創立:1998年8月
2010-2011 女子ブンデスリーガ2位(来季UEFAチャンピオンズリーグ出場権獲得)
◆国内タイトル
女子ブンデスリーガ: 優勝7回
1998-99, 2000-01, 2001-02, 2002-03, 2004-05, 2006-07, 2007-08
◆女子DFBポカール(ドイツカップ): 優勝7回
1999, 2000, 2001, 2002, 2003, 2007, 2008
◆国際タイトル
UEFA女子チャンピオンズリーグ: 優勝3回
2001–02, 2005–06, 2007–08
※2010-2011シーズンのフランクフルトは、FWのC.ポーラース選手が25ゴールで得点王となり、また、ドイツ代表としても長らく中心選手として活躍するFWのB.プリンツ選手とK.ガレフレケス選手が、共に23ゴールをあげるなど攻撃力が秀でていました。
チーム総得点は22試合で103点と(2位ポツダムの67得点)、他を圧倒しています。
チームの選手たちは、ドイツの代表を務めて来たベテランの選手が多く、今後次世代の人材については課題になっているとのこと。
フランクフルトのオフィシャル巻頭に、熊谷選手を紹介する記事が載ってます。
The 1 FFC Frankfurt obliged the Japanese National Team and World Cup participant Saki Kumagai◆フランクフルトオフィシャル記事の概要は、
フランクフルトに、ディフェンスの強化として、ワールドカップに日本代表として参加する熊谷紗希選手が加入する。
日いずる国のナショナルチームのプレイヤーであり、日本の巨人・浦和レッドダイヤモンズから移籍し、ドイツサッカー連盟カップ優勝チームの選手として、2013年6月30日まで契約。
○熊谷選手コメント;
フランクフルトでプレイすることになって大変嬉しい。
私の目標は、日々の練習を通して多くの優れたプレイヤーたちに到達し自分自身を開発することであり、来たるべきシーズンには、フランクフルトで目標を達するためにすべてをささげたいです!
○フランクフルトマネージャー・Siegfried Dietrichのコメント;
サキクマガイと契約出来てとても嬉しい。
我々コーチ陣には、優れた印象があり、アジアで最も大きい才能の1つであることは確かです。
我々は、すべての準備ができており、3つの競争(リーグ、カップ、CL)に向け、サキと共にチームを強化します。
ドイツの強豪フランクフルトに移籍したことはすごいことですが、浦和レッズレディースの中心選手としてまだこれから貢献してもらいたかっただけに、残念ではあります。
大学卒業後には、海外に出るのかなとは思っていましたが急な話で驚きです。
10年にひとりの逸材といっても過言ではない規格外のプレイヤーが、自分自身の成長のためまたとないチャンスでしょうから、ぜひブンデスで通用する選手となるようにドイツで奮闘してもらいたいです。
ディフェンスにおいては、ドイツは世界一とも評されます。日本にはいない大柄で強靭な選手が多いのは、安藤・永里選手のドイツの様子も見て来て知るところです。
厳しく揉まれるでしょうが、そのぶん積み重なる経験はとても大きいはずです。
なでしこジャパンのこれからのために、熊谷紗希選手、ドイツでの活躍を願ってます!