「今日は、寒かったね!22度だそうだよ」
「そりゃ寒いはずだわ!」
これだけ聞くと、どれだけ南国の話だろうと思いますが、
じつは、これは北海道での会話です。
北海道では、普段から寒いのが当たり前なので、
温度にマイナスを付けずに会話しています。
冬場は、マイナスが前提条件であるという「当たり前」です。
いま札幌に飛行機で向かっている途中です。
機内でこの記事を書いています。
昨日、大阪でも大雪でしたが、関東地方は、今日も大雪。
羽田発着の飛行機のほとんどが欠航となりました。
本日、大阪からの移動の為、
何の支障もなく北海道に向かうことが出来ます。
東京よりもずっと、環境の厳しい北海道は、
問題なく飛行機の発着が出来る。
これは、新千歳空港の雪に対する「当たり前の備え」が
他の空港とは違うおかげです。
車などの仕様で、
「寒冷地仕様」というものがあります。
マイナス20度を超えると、
バッテリーの能力が著しく弱まったり、
雪の多い地域では、ワイパーに大きな負荷が掛かります。
そのため、寒冷地で「当たり前に起きる出来事」に備えて
バッテリーの容量を大きなものにしたり、
ワイパーのモーターの出力を強めたり、
その他、さまざまな特別な「当たり前」に対応した
細かな仕様をあらかじめ備えておく。
これが「寒冷地仕様」です。
「当たり前」をどのレベルで考えていくか。
心の冷え込みが見込まれる今の時代。
「心の寒冷地仕様」
心をあっためるヒーターも
容量を大きくしておきたいですね。