落語家さんにかける、掛け声で
「たっぷり!」というものがあります。
これは、
歌舞伎の芝居などで、「成田屋!」「音羽屋!」
「待ってました!」「日本一!」
と大向こうと言われる熱狂的な歌舞伎ファンからかけられる掛け声と同じもの。
ただ、落語では、なかなか掛け声を聞くことは少なくなっています。
それだけ落語をマニアックに聴くファン、コミュニティ、
文化が薄くなっているからかもしれません。
私は、推しの落語家さん、たとえば桂春蝶さんの噺を聴かせていただく時など、
心の中で「たっぷり!」と叫んでいます。
この「たっぷり」の意味は、得意な噺、十八番を端折らず、
時間を気にせずに、それこそ文字通り、やってほしい。
あなたの噺を「たっぷり」聴かせてほしいという気持ちを表したものです。
そして、私は、謙遜せずに自己満足レベルで申し上げると、
セミナー、研修、講演受講者の方の心の声、
「たっぷり!」という掛け声を受け止めながらお話をさせていただいています。
心の声の「たっぷり!」が聞こえるように
必死でお話をさせていただいています。
時間を延長したり、伸びたりすることはありません。
いただいた時間ぴったりで終わることをプロフェッショナルの責任だと重く受け止め、
必ず、時間内で終わるようにしています。
ただ、
「たっぷり!」の心の声には応え続けています。
だから、どんどん早口になってしまうのです。
これからも「たっぷり!」をたっぷりとお伝えしていきます。


