久しぶりの西警での稽古。
子供も先生もほぼ全員出席で、賑やかな稽古になりました。
なんとなくいつもより、みんなの声も大きく感じました。
素振りの時に、子供たち竹刀の振り方を指導する。
まだ体幹がしっかりしていないせいか、足の力で竹刀を振る感覚がわかっていない。
左足で押し込む力を剣先までしっかり伝える。
竹刀を重たい棒と思って振り上げ、振り下ろすと右手に力が入る。
竹刀はたいして重たいものではなく、本当は両手で持つほどの重さでもない。
竹刀をもっと軽く使う、軽いものと認識して振ることが大切です。
重たい素振り棒は軽く合理的に、軽い桐の木刀は重たく振る。
これを意識すると随分変わってくると思います。
千石先生がいつも言うように、右手で引っ張って振り上げれば右に竹刀は傾く。
これでは振り上げた時に自分の面は、丸出しになる。
これを直すにはまず足から。
振り上げる時に右足を出して振り上げると右手に力が入る。
右足を出すのではなくて、左足で押し出されなければいけない。
大げさに言うと、その時剣先の位置を変えずに、前に出れば左手はやや下に落ちる。
そのまま半掛けの小指で額の上まで引き寄せるように突き上げる。
身体が前に滑落する力を使って竹刀をすくいあげる感覚です。
すると、そんなに苦労しなくても竹刀は振りあがる。
そこからは、左足を引き付けながら、左腕を前方に伸ばして竹刀を倒せば、まっすぐ相手の面に竹刀は落ちていく。
この時にまた右手で押し込むから面に当たらない。
余計な力を加えなければ、竹刀はまっすぐ倒れていきます。
ゆっくりと、力を抜いて行えば、たいして難しい作業ではないが、早く打とう、強く打とうとする気持ちが、遅く打ち、しっかり当たらないうちにつながる。
ポイントは、左足の押し込み、脇を絞める、両の腕をしっかりたたむ、右腕に頼らない。ということでしょうか。
冬場は打ち込み中心の稽古になります。
正しい打ちで、量を重ねないと、無駄打ちになります。
ゆっくりと丁寧に、正しい打ちを身に付けましょう。