ギリヤーク尼ヶ崎さんのドキュメンタリーを見た | 放送作家 西川栄二のブログ

放送作家 西川栄二のブログ

放送作家でお笑い学校校長の西川栄二のブログ

昨日の深夜、Eテレで、大道芸人、ギリヤーク尼ヶ崎さんの

ドキュメンタリーをやっていた。

 

そこではギリヤークさんの若い頃のパフォーマンスも映像も

流れていた。

正直、僕にはそれがどれほどの完成度なのかはわからなかったけど、

気迫というか、鬼気迫る感じというのは特別な感じがした。

あれは見ている人に伝わるよね、お客さんとの距離も近いしね。

 

でね、資料を見ていたら、

「念仏じょんがら」という演目では、踊りの最中に入れ歯を外すことで

表情が次第に老人になっていく‥そんな演出があって、

ギリヤークさんは、これがしたいがために歯を全部抜いて

総入れ歯にしたんだそうだ。

こんなことをする人だからこそ、気迫とか鬼気迫るを放出することが

出来るんだろうけどね。

 

一昔も二昔も前の話だけど、

これって映画「楢山節考」のため、歯を全部抜いた坂本スミ子さん

みたいだ。

そうそう、これは余談だけど、この前、「みんなでニッポン日曜日」に

坂本スミ子さんの娘さんがゲストに来てくれて、

なんでも歯医者さんが歯を全部取っておいてくれたそうで、

数年前に、坂本スミ子ささんはまたその歯を戻したんだそうだ。

医療技術は、こんなに進んでいるんだね(笑)。

 

で、気迫とか、鬼気迫るの話に戻ると、

漫才もテンションを上げてやってもらうと、

それだけで2~3割面白さがアップしたりする。

テンションを上げて演じるっていうのは、

結構大事なことなのです。

 

当然テンションの先には気迫とか鬼気迫るがあるはずで、

そこにたどり着く若い芸人さんがいてもいいよね。