放送作家 西川栄二のブログ

放送作家 西川栄二のブログ

放送作家でお笑い学校校長の西川栄二のブログ

以前に記者の人から「芸人はどうしたら売れますか?」

と聞かれたことがあり、

「もう1度見たい」と思わせることをし続ければ売れる

…と答えたことがあります。

 

「もう1度見たい」と多くの人が思えば、

次の露出が生まれ、それがず~っと続けば

テレビに出続けるわけだもんね。

 

ただし「もう1度みたい」を続けることは

簡単じゃなくて、

まずは「んっ?これは見たことがあるぞ」って

ネタや芸風ではダメで、

しかも「圧倒的な何か」を持っていることが

大切になる。

それはネタの強さだったり、

設定のユニークさだったり、

本人の持っているキャラクターの独自性だったり…ね。

 

しかも出続けていれば慣れちゃうわけで、

新たしい驚きを足していくことも忘れちゃいけない。

 

今、それを一番実践しているのは、

キンタローさんじゃないかなあ…

そんなことをこのブログに書いたことがありました。

 

で、今回のG1クライマックスを終えた

新日本プロレスの棚橋弘至社長のインタビュー記事を

読んだのだけれど、こんなことが書かれていた。

 

「人の記録に残る試合は、やっぱりどこか

尖ってるんです。そこにみんな気付き始めている。

全選手、自分が一番記憶に残りたいと思っている…」。

 

お笑いをやってる人がプロレスを好きなのも

うなずけるよね。

このインタビューの通りに展開していけば、

これからの新日本プロレスは面白いかもしれないね。

そうなんですよ、

宮城県の高野連が、死の球で「死球」でいいのか、

併せて殺す「併殺」はどうなのか、

「一死」「二死」はありか、

塁を盗む「盗塁」は?

…などについて、「一度考えてみませんか?」と

問題定義を呼び掛けている。

 

ビックリした。

だって僕がついこの前に書き上げた漫才と

全く同じ内容だったから(笑)。

 

僕のネタでは、「死球」の後、

両チームの乱闘が始まるが、

「子どもの教育上よくない」と

球場にオクラホマミキサーが流れ、

両チームの選手が仲良く踊る流れになっている。

 

コンプライアンスが厳しくなる中、

アラを探そうとすると

いろいろ見つかるのが実はスポーツの世界で、

それをいじったネタなんだけどね。

 

でも、今回の宮城県の高野連の提言が話題になることで、

同じようなネタがどんどん出てきそうな気がする。

 

ちょっと困っています(笑)。

普段は早寝をしている僕だけど、

昨日の深夜、本当に久々に「テレビ千鳥」を見た。

2人でロケに出た回の総集編だったんだけどね。

で、その見出しというのが、

「恵比寿でフルーツ狩り」とか

「縛り車を探す」とかいうもの。???だよね。

 

恵比寿に畑でもあるのかと思ったら、

恵比寿の住宅街を2人で歩いて、

民家の軒先で実ったフルーツを

了承をもらったうえで切っていただく…

という内容。

 

「縛り車」は意味さえわからなかったけど、

自分の車にカバーをかけて

さらに紐で縛っている人がいるけど、

その人に了解をもらって、車を自由にしてあげる…

というロケだった。

 

で、ロケに出たはいいけど、どんな決着をつけていくんだろう…

と思って見てたけど、さすが千鳥、

2人の力量で次々とオチをつけていくのです。

凄く面白かった。

 

同じような出演者、同じような内容で

なんとなく予定調和の多いバラエティーが増えている中で、

今僕がワクワクするのは、「想像できないこと」

「想像を超えるもの」なんだということを

再認識したのでした。

 

そういえば、大谷翔平選手の活躍を楽しみに

毎朝テレビを見ているのも

「想像を超える瞬間」がちょくちょくあるからだし、

「Mー1グランプリ」で楽しみにしてるのは

僕が「発明」と勝手に呼んでる「僕には想像できない設定」と

出会える瞬間があるからだし、

キンタローさんのモノマネに毎回心ときめくのも、

毎回「想像を超えるモノマネを披露し続けているから」

ってことにも、改めて気が付いたのでした。

今日のドジャースVSロッキーズ戦、

5回に大谷翔平選手が菅野智之投手から

ホームランを放った。

大谷選手が菅野投手からホームランを打ったのは、

これが通算4本目だ。

 

「そんなに対戦が多いわけじゃないのに、

さすがに3本は多すぎませんか?」

(※今日のホームランが出る前だったので)

ちょっと前にラジオ局のスポーツアナウンサーに

尋ねたことがある。

 

すると「それは菅野投手が、大谷選手に

常に真っ向勝負を挑んでいるから。

それが大谷選手との対戦を凄く楽しみに

しているからなのか、

大谷選手を凄くリスペクトしているからなのか、

大谷選手を自分の実力を測る1つの目安として

真っ向勝負を挑んでいるのか…

それはわかりませんけどね」…そんな話をしてくれた。

 

さらにメジャーのピッチャーが大谷選手を

いかに怖がっているか、

いかに逃げたピッチングをしているか、

そんな話も教えてくれた。

 

大谷選手VS菅野投手の対戦は、

メジャーリーグを舞台にした侍VS侍の対決。

こんな対決も絶滅危惧種かもしれないね。

僕は吉田拓郎さんが大好きで、

どうやって生きていけばいいか、

どうしたら格好いいかを

ず~~っと拓郎さんの曲から学んできた。

 

僕の兄も拓郎さんが好きで、

3歳上の親戚にも拓郎さんが大好きな人がいて、

時々3人で「拓郎さんの曲しか歌わない」ってカラオケを

短くて4時間、ひどいときは8時間も

熱唱し続けていたりするわけです(笑)。

 

でね、この前、そんなカラオケの最中に

改めて気づいたんだけど、

例えば恋に落ちた時、

例えば恋に破れた時、

学生時代に気の合う友人達と飲み歩いていたことを

思い出す時、

何らかの事情で友達と決別したことを思い出す時、

そんな友人を懐かしく思い出す時、

亡くなった父や母を思い出す時、

圧倒的に自信がなかった頃の自分を思い出す時、

これからどう生きていくかを悩んだ時、

年を重ねても胸がときめくのは素敵だなあと感じた時、

気の合う女性とこれからの人生をずっと歩んでいくのは

楽しいだろうなあとイメージする時、

だけど残された時間がそんなに長くないことに

ちょっとだけ淋しい気持ちになった時…

などなど、自分がその時々どんな精神状態であろうとも

必ず自分の感情に寄り添ってくれる、

それはそれは素敵な曲があるのです。

 

これって凄いことだよね。

拓郎さんがその時々の自分の気分を曲にしてきたからこそ

なせる業なんだろうなあ…と勝手に想像していて、

実は50代、60代、70代を描いたラブソングも

拓郎さんが一番多いんじゃないか…と思ったりもしています。

 

「次の曲を自身の代表曲にしましょう」ってプレッシャーで

人生の応援歌みたいな曲を送り出し続けるアーティストもいるけど、

それってその時の本当の気持ちに微妙にフィルターがかかってしまうし、

結果、響くようで響かないこともある。

 

「物凄く時間を無駄にしたなあ」って思いつつも(笑)

その時々の気分で作った曲を発表し続ける…って

実は凄く大事なことなんじゃないか?…

そんな発見をしたカラオケ大会だったのでした。

最近、プロレスからはすっかり足が

遠のいているのですが、

昨日は僕がよく見に行っていた時代の

新日本プロレスのスター選手、

天山広吉選手の引退試合とあって、

久しぶりに見に行ってきました。

 

引退試合に臨んだ天山選手は

脚がフラフラして、その場に立っているのも

ままならない様子。

左右の脚の太さも全然違ったしね。

 

でもね、

小島聡選手との引退試合が始まったら

9分以上に渡る攻防で試合を成立させていた。

 

そして何よりも胸を打ったのが

「これくらいのダメージで最後の試合を

終わらせてたまるか」っていう気迫が

みなぎっていたこと。

その表情にも鬼気迫るものがあったしね。

 

「プロレスラーは、普通の人とは違う凄い人」

っていうのを、最近のレスラーの人たちは

筋骨隆々な肉体だったり、

アクロバティックな試合運びとかで

アピールしようとするけど、

でも、それだけだとみんな一緒になっちゃう。

 

「圧倒的な勝利への執念」とか

「圧倒的な喜怒哀楽を届ける力」とか

そっちで「プロレスラーは凄い」を表現できる人を

僕はずっと待ち続けています。

 

そうそう、

新日本プロレスの礎を作ったアントニオ猪木さんの

奥さんだった倍賞美津子さんにお話を伺ったことが

あるのだけれど、

「家にいるときのアントンは、ずっと鏡ばかり見ていた」

そんなエピソードを教えてくれた。

 

それって、どうしたら2階席、3階席のお客さんにも

自分の喜怒哀楽が届くかをずっと研究していたってことで、

「そういう演劇的アプローチをするレスラーよ、

誰か出でこい」って、ずっと思っています。

ニッポン放送で10数年、今はTBSラジオで

テリー伊藤さんがゲストを迎えるラジオ番組の

作家をしている。

 

特に面白かったゲストもいて、

例えば松村邦洋さんとか、山田邦子さんとか、

久本雅美さんとか、笑福亭鶴光さんとか…

面白いのが当たり前といえば当たり前なんだけどね。

 

でも今、こういう人たちをゲストに招いて

「自由に面白いことをしゃべってください」って

お願いする番組って、意外と少ない気がする。

ブッキングされるのは、今が旬だったり、

伸び盛りの芸人だったりすることが多いからね。

 

そうそう、もう20年位前の話だけど、

ゆーとぴあのホープさんに飲みに連れてってもらう機会が

何度かあって、その時ホープさんは

「西川君、僕たちは今の芸人では決して出来ないような

特別面白い体験をいろいろしているんだよ。

だけど俺にはそれをコンパクトに喋る話術がない。

(※自分から、こうおっしゃるのが素敵だよね)

でも録音番組だったら編集して面白いところだけを

流せばいいから、そうしたら特別面白い番組になるよ」と

提案を受けたことがある。

 

まさにその通りで、

実現に向けて動いたりもしているんだけど

なかなか実現しないのです。

 

でもお笑いの先輩がたの

こうした「何かあったらいつでも懐から出せる

凄いエピソードという名のドス」みたいなものを

晒してもらえる番組って、

お笑い史のライブラリー的な意味合いでも

絶対にあったほうがいいと思っています。

かつては高視聴率を誇っていた

「ENGEIグランドスラム」の最新回の視聴率が、

悪かったんだそうだ。

 

僕もそうだけど、最近のネタ番組ファンの人は、

出演者の並びとか

それ以外の企画のタイトルとかを見ただけで

それがどれくらい面白い番組になるか、

だいたい予想がついちゃってる気がする。

 

なんのかんの言って「Mー1」とか

「キングオブコント」とかは、

優勝するためにはテクニックの積み重ねは

もちろん必要だけど、

それ以外にもネタに「発明」が入っているかが大切で、

それも楽しみに見ている人も一定数いる気がする。

 

じゃあ、おなじみの芸人さんたちが

おなじみのネタを披露する番組は、

「M1グランプリ]や「キングオブコント」に

勝てないのか?

 

決してそんなことはないと思うけど、

きっとネタの「発明」に代わる「うんと面白い」の

「仕掛け」とか「装置」とかが必要なはずで、

一番確実な方法は、やっぱり演者の「人間力」

「ただ者じゃない佇まい」みたいなものの強化…

ってことのような気がします。

 

今はネタ至上主義で、みんなネタの強弱にばかり

目がいってるけど、

「圧倒的な人間力」で勝負する芸人が増えていけば、

新たなカテゴライズが生まれるし、

新たなお笑いブームも来る気がします。

 

難しい注文だけどね。

昨日の「マツコの知らない世界」、

後半は「阿波踊りの世界」を放送していた。

 

僕の母が徳島出身で、

母の兄弟が踊っていたこともあって

子供の頃は毎年のように阿波踊りを見に

連れて行ってもらった。

 

そのころは今の一糸乱れぬ踊りではなく、

結構バラバラに躍っていたんだけどね。

それはそれで見応えがあった。

 

大人になってからは、

隣町の高円寺でやってる阿波踊りを

見に行くようになったんだけど、

そこで気付いたのは、あの鉦という鳴り物の

摩訶不思議な魅力。

 

僕はドラッグをやったことがないけど、

あの「カンカン…」という小気味いい音色に

まるで自分がドラッグをやっているかのような、

トランス状態に陥ったような

不思議な高揚感を覚えたのでした。

祭りだもんね、そんな要素があってもおかしくない。

 

あとさあ、阿波踊りって、笠をかぶって踊っている女性を

物凄くセクシーに見せるよね。

 

結婚できない男性は普通に婚活なんかしないで

阿波踊りを習いに行けばいいのに…

そんなことも思ってしまったのでした。

今日の巨人・阪神戦は、

祭日のデーゲームとあって地上波放送。

解説は2年ぶりのW解説となる

江川卓さんと掛布雅之さん。

 

江川さんと掛布さんは

現役時代、お互いの技術を高め合った関係なのは

野球ファンなら皆知ってるけど、

解説者になってからも、お互いの技術を高め合ってる

関係のような気がする。

 

今日も掛布さんが

「視聴者はわからないかもしれないけど、

江川さんなら気が付いてるはず」…

そんなマニアックな解説をしてくれて、

江川さんもそれに呼応して、難解ともいえる解説を

いろいろ披露してくれた。

 

それは決して野球ファン以外を置いてけぼりにした

面倒臭い、やっかいなものじゃなくて、

「お~、そんな深い話まで教えてくれるんだ」と

僕みたいな、そこまで詳しくない野球ファンの

心をくすぐるものだったのでした。

 

江川さんもそうだけど、掛布さんも

球団にあれだけ貢献し、ファンからも物凄く愛されたのに、

微妙に正しく評価されていないOB。

 

そんな2人の「こんなことまで考えてるんだよ」

「こんなところまで進化してるんだよ」という

犬笛みたいなやりとりは、凄く興味深いし、

次期巨人・次期阪神の監督候補として

もっと注目されてもいいのに…などと

勝手に考えてしまったのでした。