放送作家 西川栄二のブログ

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放送作家でお笑い学校校長の西川栄二のブログ

今夜7時から日本テレビで

「春の3時間コラボSP~動物の日」を

放送するそうだ。

 

先日、「スッキリ」で

オードリーの春日さんが

ペンギンの池に落ちて批判されたばかりで、

「間が悪い」そんな声もつぶやかれているみたいだ。

 

だけどさあ、今、テレビ番組って

あまりにも減点法で見られていて、

「これはまずいんじゃないか」とか

「これは許せない」とか、そんな文句ばかり。

 

だけど、「こうして動物のことを

きちんと考える3時間番組を作ったよ」

っていう加点法で、テレビを評価することも

した方がいい気がする。

 

「この前、3時間きちんと動物のことを考える番組を

作ったしなあ…今回は大目に見るか」…みたいなね。

 

番組を作っている人間って

皆が思う以上に批判する声って

気にしているし、

貶すばかりじゃ、どんどん委縮してしまう。

 

許す心というか、寛容な気持ちもないと

結果、テレビがどんどんつまんなくなってしまう

気がします。

ラジオもね。

今日、大谷翔平選手の先発で

2023年のエンゼルスのシーズンが始まった。

 

見事なピッチングだったけど、

リリーフが打たれて勝ち星はつかず。

去年の試合の再放送を見ているような

展開になっちゃったね。

 

でね、今日のテレビ中継は、

甲子園開催中にもかかわらず

NHKの地上波が請け負うという

それもちょっと画期的なことだった。

いかに今、大谷選手への国民の関心が

高いかってことだよね。

 

もちろん僕も、ものすごくワクワクした。

 

で、ワクワクの大きな理由は、

当たり前だけど二刀流でさあ。

 

だって完全無欠な先発ピッチャーは、

週に1回、7イニング位投げるとすると

その球団が週に6試合あるとしたら

ワクワクさせてくれる時間は、7/54イニング。

抑えの切り札は、毎日投げたって

ワクワクさせてくれる時間は6/54イ二ング。

 

凄く優秀なバッターだって、

1試合に4打席入るとすると、

1週間で4×6=24打席。これを3で割ると

週に8イニングワクワクさせてくれる計算だ。

 

だけど大谷選手の場合は、

投手の7/54と打者の8/54を足して

週に15イニング、1試合当たり2.5イニングも

ワクワクさせてくれている計算になる。

しかもワクワクに答える確率や内容も

半端じゃない。

まさに野球というジャンルを1人だけ

飛び超えた活躍ぶりだもんね。

 

何でこんな当たり前のことを

改めて計算をしたかというと、

今日の試合、

相手を抑えてベンチに帰った後の打席とか

ヒットを打った後のマウンドとかに

改めて凄い高揚感を感じてしまったから。

 

去年、大谷選手がMVPを逃したときに

「毎年MVPを獲ってしまうから」

そんな意見があったけど、

こんな数字を見比べてみると

「ずっとMVPでもいいんじゃないの」

そんな気もしてしまいます。

最近、よく取り上げられているのが

侍ジャパンの栗山監督の

「選手を信じる力」みたいなもの。

 

もうずいぶん前に「日本ハムのGMの

山田さんって人が、日本のプロ野球の

コミッショナーをやればいい」

…そんな話を、知り合いのスポーツアナウンサーから

聞いたことがあった。

 

日本ハムのGM、栗山監督、

どっちが先だったのかわかんないけど

日本ハムには今までのスカウト、選手育成とは違う

新しい気質みたいなものが、あったんだろうねえ。

 

そして日本ハムと言えば,

ダルビッシュ有投手、中田翔選手。

2人も高校時代、やんちゃで知られた選手。

 

だけどダルビッシュ投手は、

今や侍ジャパンの精神的支柱として

若い選手に声をかけ続けただけでなく、

自分の持つ技術を惜しみなく提供している。

 

なんかさあ、野球選手に限らず

やんちゃだった人が落ち着くと

凄い人格者になったりするけど、

日本ハムって、

そういう「やんちゃ力」みたいなものも

理解してて、活用するノウハウも

他の球団より長けている気がします。

朝の情報番組「スッキリ」で、

オードリーの春日さんが

「那須どうぶつ王国」のペンギンがいる池に落ちて、

「謝罪しないのか?」と叩かれているらしい。

 

お笑い芸人ってさあ、

こうした池があったら、

それも番組MCから「落ちるなよ」と言われたら

落ちるのがお約束。

お笑いの教科書には、ずっとそう書いてあったわけです。

 

芸人さんには、その教科書で学び、

その教科書通りに笑いを取ってきた実績も

あるわけだもんね。

 

だけど今、教科書が一気に変わり始めていて、

しかも厄介なのは、新しい教科書には、

「池を前にしても、落ちたらダメ」とは書いてあっても、

「池を前にしたら、落ちないで、〇△をするのが正解」と

新しいアイデアが明記されていない。

 

これって、お笑い芸人からしたら、

笑いを1個損しただけの話。

教科書になっていないんだよね。

 

こうしたロケに出る番組のスタッフは、

早急に新しい正解案をいくつか考えた上で

ロケに臨んだ方がいいし、

出演する芸人としっかり時間を取って

打ち合わせしたほうがいいと思います。

教科書に新しい項目が生まれるかもしれないもんね。

ラジオでゲストを迎える番組を

いくつも担当させてもらった時期が

15年位あり、

毎年、1年簡に300人くらいの芸能人、

アーティスト、スポーツ選手、政治家、

文化人…などなどとお会いしてきた。

 

もうほとんど会いたい人は

いなかったのだけれど、

最近、ワイドショーに引っ張りだこの

白井一幸侍ジャパンヘッドコーチには、

久々に「逢ってみたい」と思ってしまった。

 

人格が半端じゃなく優秀で、

受け答えにあまりにそつがない。

聞けば、一般企業の経営者向けの

講演会を年間200回もされているそうだ。

 

話し方は、セミナーの超人気講師そのものだし、

笑顔の作り方も、超人気講師そのもの。

そして時々話をされるジョークも、

超人気講師そのものだ(笑)。

 

あまりに完璧すぎて、

ちょっと怪しく感じてしまうほど(笑)。

 

きっと現在進行形で、ものすごい数の

講演会の依頼が舞い込んでいるはず。

僕も聞いてみたいもんね。

 

近い将来、この人にこそ

日本プロ野球界のコミッショナーを

やってほしい…と切に願ってしまいます。

いや~、感動したね。

侍ジャパンのWBC優勝。

 

まさか野球の再放送なんて

見ないだろうと思っていたけど、

昨日今日と見ています(笑)。

 

これで野球を始める子供が

増えるといいなあ。

 

でもそんな簡単なことじゃなくてさあ。

 

僕は日本橋に生まれて

僕の家の三軒隣に鰹節屋さんがあった。

 

僕は小学生と時、

そこの大きな倉庫の壁に

バットで打った石をぶつけて、

壁がちょっと崩れたらヒット。

崩れなかったらアウト…

日々、そんな滅茶苦茶な野球ごっこを

していた(笑)。

 

なにが言いたいかというと

日本の野球少年を増やすには、

ぶつけていい壁が増えることが必要不可欠。

 

だけど僕が子供の頃と違って

今の日本の住宅は、

うんときれいになってしまった。

 

そうそう、僕の今の家の数軒隣に

キレイな壁にマジックで〇のマークを

書いているお宅がある。

 

その家の子供は少年野球のチームに入っていて、

その〇は、その子が壁に向かって

ボールを投げるストライクゾーン。

 

その子の親御さんは偉いし、

こうした家が増えていけばいいなあ…

などと思ってしまいます。

大谷翔平選手が出演する

日焼止めのCMのオンエア-が始まった。

 

80年代のサーファーブーム以来、

エグザイルが登場するなど、

なんどか小さな日焼けブームがあったけど、

これでまたしばらくは

日焼け=ダメ、日焼けしない=正義…

そんな気分が高まるそうな予感がする。

困った、困った(笑)。

 

CMのメイキングで

大谷選手は、「戦っているものは何?」と聞かれ

「欲。特に甘いものをなるべく食べないように

している」と答えている。

ストイックだよね。

 

一方僕はというと、

死んだおふくろの好物が

ヤマザキパンの「イチゴスペシャル」とか

「マロンマロン」とか、黒糖蒸しパンとか

結構ジャンキーな菓子パンで、

それらを買って、お骨の前に供えては、

賞味期限が切れそうになると

せっせと食べている今日この頃です(笑)。

 

そうそう、黒糖蒸しパンて、

今、どこでも売ってるようで

全然売っていないんだよ。

 

僕は阿佐ヶ谷中のコンビニや

スーパーを回りに回って、

やっと売ってるスーパーを

1軒だけ見つけたのでした。

WBC日本代表に加わった

ヌートバー選手の活躍が凄い。

 

当初は、

「メジャーで2割そこそこの選手に

何を期待できる?」…そんなムードも

あったけど、

練習試合が始まるや、結果も残し続け、

今や「ずっと日本で野球をして来た子」を

見守るような感じになっている。

 

前に「大谷翔平選手って

顔も性格も、日本のお母さんが一番好きな

『日本の子供』って感じ」…と書いたけど、

ヌートバー選手も、まさにそんなタイプ。

格好いいし、表情の豊かだし、

愛嬌もあって、笑顔も素敵だ。

 

お母さんたちが応援しているから

ワイドショーでヌートバー選手を取りあげる

頻度も時間も、ますます増えていくはずだもんね。

 

でね、気が早いけどちょっと気になるのが

メジャーリーグのシーズンが始まったら

スポーツニュースは、どれくらい

ヌートバー選手の活躍を伝えるのか?

ってこと。

 

どこも取り上げなければ、

徐々に忘れていくかもしれないけど、

どこかがヌートバー選手の活躍を

伝え続ければ、

それはそれで、すごくありがたがられる気がします。

ドラッグストアーに行くと、

必ずレジで聞かれるのが

「これだけ買われるのでしたら、

会員になられたほうが

絶対にお得ですよ」という

悪魔のささやき(笑)。

確かにそうなんだろうと思う。

 

だけどさあ、

自分が列に並んでいるとき、

「これで支払いたいんだけど…

だめなの? じゃあこれは?

これとこれは一緒に使えないの?

じゃあ、これで」というお客さんを

物凄い頻度で見かけるのです。

 

もしも僕が会員になったら

こうしたルールがよくわかんないだけに

物凄く後ろの人に迷惑をかけるはず。

 

なので、ドラッグストアーの会員には

一切ならないようにしています。

 

あの「今回は、これを使うのがお得です」

ってサービスって、もっと短時間で

処理できるようにならないのかねえ。

…と思っている人も少なくないと思います。

大谷選手がWBCに日本代表に合流して

いきなり2打席連続ホームランを打って、

ベンチで見守っていた日本代表の選手たちも

レベルの違いとか、異次元の実力とかを

肌で感じたみたいだよね。

 

これって凄く幸せなことだよね。

 

例えば昨年三冠王のヤクルト・村上宗隆選手が

数年後にメジャーリーグに行って

「ちょっと次元が違う」って気づく瞬間が

おそらくあるわけじゃない。

 

だけど、日本にいるうちに

そんな体験を出来たってことは、

メジャー移籍に向けて、

準備の仕方が変わってくるもんね。

村上選手にとって、大谷選手との遭遇は

本当にラッキーな体験だったはず。

 

で、実はお笑いにも同じことが言えて

80年の漫才ブームで

B&Bとか、ツービートとか、

紳助竜介とかが画期的な漫才のスタイルを

作りだしたのって

おそらく、やすしきよしという

絶対的な存在があったからのはずで、

1つのジャンルの中に

こうした突出した存在がいるかいないかって

凄くでかいよなあ…と改めて感じたのでした。