こんにちは。蒼乃勇信です。

 

 

前回記事では、

自己啓発本を読んでも変わらなかった

私の過去についてお話しました。

 

 

 

 

それでは、なぜ自己啓発本では

性格を変えることができないのでしょう?

 

 

 

 

自己啓発の心理学

 

なぜ、自己啓発を頑張っても

変われないのでしょうか?

 

 

それは、

前提が誤っているからです。

 

 

多くの自己啓発は前提として、

 

「〜が正しい」

という0:100思考があります。

 

 

例えば、ある人が

「優しすぎる」

ということで悩んでいるとします。

 

 

それに対して自己啓発は

優しいことを否定して、

対極を目指すことを推奨します。

 

例えば、

「自己中心的であること」

「人に厳しく接すること」

あるいは「暴力的なこと」等…

 

 

しかし、これは上手くいきません。

 

 

 

正しい考え方は

「時と場合による」

ということだからです。

 

 

仮に自分の大切な人が

目の前で暴漢に襲われている

とします。

 

 

その場合、状況によっては

暴力で対応することも必要です。

 

 

一方で、例えば職場の中で

意見が合わない人がいたときに

暴力で対応することはNGです。

 

 

つまり、どちらも内包して

時と場合によって使い分けることが

重要なのです。

 

 

また、どちらかが苦手でも

それを気に病むこともありません。

 

 

多くの人はAが正しいから、

それができない自分はダメだ

と考えがちです。

 

 

例えば、気が強くなければ

いけないと考えていると、

そうではない自分はダメだと

考えると思います。

 

 

しかし、気が弱いことが

OKな場面、有利な場面があります。

 

 

例えば、リスクを考えながら

動かなければいけない仕事などは

強気でいくだけではNGです。

 

 

つまり、それは特徴であって

欠点ではないということです。

 

 

 

 

もう一つ重要なのは、

人それぞれの個体差があることを

無視している点です。

 

 

私が当時最も悩んでいたのは、

人が多いと喋れないことでした。

 

 

4名以上の人がいると

空気になってしまうのです。

 

 

私はこれを気に病んで

いました。

 

 

そして、

「頭の回転を速くする」

「雑談力」

 

といったテーマの本も

いくつか読んでみました。

 

 

 

しかし、これは脳の器質的に

情報を深く処理するために生じる

特徴でしかありません。

 

 

つまり、個体差です。

 

 

それを性格の問題と一緒にして

考えることが間違っているのです。

 

 

もちろん、人間は変化が可能です。

 

 

努力すれば多少変わることは

あるかも知れません。

 

 

しかし、大きく変わることはなく、

それであれば他に力を注いだ方が

有意義です。

 

 

 

 

そして、最も重要なのは

一方を正しいと考えれば、

 

そうでない自分に直面した時

自己否定をしてしまうことです。

 

 

例えば、社交的であることが

正しいと考えていれば、

 

 

そうでない自分に直面した時、

自分を否定してしまいます。

 

 

 

しかし、人はいくつかの側面を

同時にもつことができます。

 

 

社交的な面もあれば

そうでない面もあります。

 

 

相手によっても変わるでしょう。

 

 

 

自分の中にも複数の面があり、

それが時と場合によって現れ、

 

それが時と場合によって

有利に働くこともあれば

そうでないこともあるだけです。

 

 

 

以上の様に多くの自己啓発は

0:100思考に陥り、

 

泥沼にはまりがちです。

 

 

性格を変えたいと考えるなら、

まずは抽象的な視点から

自分の特徴を把握することです。

 

 

そして、自分の特性を

「良い」と「悪い」

に切り分けることをやめて

 

 

それがOKな場面とNGな場面を

分けて考えるといいでしょう。

 

 

 

最後まで読んでいただき

ありがとうございました。