こんにちは。aonoです。
前回まで勝ちパターンが通用せず
挫折を経験したお話をしました。
今日はこの様な挫折による
精神的な葛藤がどこからくる
ものなのかについて
お話をしていきたいと思います。
優秀でなければならない
ここまでの流れを俯瞰して
みると気付くことがあります。
私はぼーっとしていて、
周りから心配される様な
子供時代から、
ちょっとしたきっかけで
周りから承認を得るために
一生懸命勉強をし始めます。
そして、その結果として
それまでの評価が180度近く
変化し、
周りから承認され、
受け入れられたと
感じるようになりました。
つまり、私は学校や会社
において
「優秀であること」
で周りから受け入れてもらえる
ということを学んできたのです。
そして、その逆に
「優秀でなければ
自分に価値はない」
という強い思い込みを
もつようになりました。
そして、優秀であるために
これまでの勝ちパターンである
「勉強」を人一倍するように
なったのです。
それも、高校の夏休みに
部活で疲れた身体に鞭打って
英文をきっちり丸暗記する
ように、
周りよりも長時間、濃密に
努力することが正しいと
思い込んでいました。
そうすれば誰かが気付いて
勝手に注目が集まって、
心地いい環境になっていった
のです。
しかし、
それが通用しなくなった途端
環境の変化も相まって
「優秀」でなくなった私は、
「自分に価値が無い」ことに
苦しむようになったのでした。
私は学校教育について
何か言いたいわけでは
ありません。
しかし、少なくとも私が
学校の中で学んだのは
「いかに幸せであるか」
ということではなく
「いかに優秀であるか」
ということでした。
この様に、学校の中で
「いかに優秀であるか」
を学んできた人は
常に優秀であらねばならない
と考えるようになります。
そうでなければ受け入れて
もらえないと、無意識に
信じているからです。
そして卒業後、
入社した会社の中で優秀で
あろうとします。
しかし、その偶然選んだ
会社の中の一つの部署の
仕事で
「優秀ではなかった」
もしくは、
「優秀ではなくなった」
という時に、
「自分には価値が無い」
「自分はダメな人間だ」
と感じて
幸せでいることができなく
なってしまうのです。
本当はその人の資質が偶然
その仕事に合わないだけで、
仕事によっては優秀なのかも
知れません。
また、同じ仕事でも周りの
環境によっては優秀だと
思われるかも知れません。
もしくは、同じ仕事でも
自分の資質にあったやり方が
あるのかも知れません。
しかし、これまで優秀で
周りから評価されてきた人は
評価されなくなった途端
「自分には価値がない」
と感じ、自己否定に陥って
しまうのです。
それでは、ここから抜け出す
ためにはどうしたらいいのでしょうか?
過去の思い込みを取り除く
この「仕事の自分化」に
陥る人の多くは、
学生時代に真面目に努力
してきた人達です。
良い成績を残し、そのことで
評価されて承認を得てきました。
そして、
「優秀でなければならない」
という思い込みを形成し、
そのまま社会人となった人達
です。
会社は当然、社員に優秀で
あることを求めますから
会社員はこの思い込みを一層
強くします。
そして、日本の会社員の大半
は一つの会社で一生働くという
意識が根強く残っています。
その会社が自分の生活の
基盤の全てであり、
そこで受け入れられることが
全てだと考えます。
だから、その会社で上手く
いかなければ
「自分に価値がない」
と思ってしまう状態なのです。
この点に関しては、
会社以外の世界をもつことが
一つの解決策なると思いますが
それが可能な人ばかりでは
ないでしょう。
最も根本的な解決は
「優秀でなければいけない」
という思い込みを解くこと
だろうと思います。
そのためには、どうすれば
良いのでしょうか?
一つには、その思い込みが
出来上がった背景を理解する
ことです。
歪んだ思い込みが形成される
時は、大抵は処理しきれない
感情を抱える小さい頃の出来事
が背景にあります。
この時に処理しきれなかった
感情を、大人になった今の自分
が理解することです。
例えば私の場合、
小学校の頃、仲の良い友達が
二人いました。
双方とも優等生なのに
私だけ劣等生で、
しかも当時流行っていた
アニメの下品なギャグを
真似たりして
失笑をかっていました。
当時は、それで二人が
笑ってくれていると普通に
信じていました。
しかし、ある時彼らの
表情を見た時に
「ひょっとして
呆れられている?」
「嫌がっている?」
と感じてしまったのです。
そこから、
「ひょっとして嫌われて
いるんじゃないか…」
と思う様になりました。
そう考え始めると、
一人だけ勉強ができない
自分が何だか情けなく
思えてきます。
そして、そんな状態で
下品なギャグを
飛ばしている自分が
惨めに思えてきました。
そんなある日、兄から
「○○と▲▲が、お前のこと
いつも馬鹿ばかり言うから
嫌なんだよって言ってたぞ」
と聞いたのです。
これが本当なのかどうかは
確認していないので分かりません。
当時、兄とは仲が悪かったので
嫌がらせのために言ったのかも
知れません。
しかし、嘘の可能性があると
しても当時の自分は
「やっぱり嫌われて
いるんだろうか…」
と無意識に考えていました。
そして、そんな自分では
周りから受け入れられない
と感じた私は、
それまでの自分を封印して
突然寡黙な少年になったのです。
その後、あるきっかけから
勉強をするようになり、
周りの反応が良かったため
「優秀であれば周りから
こんなに受けられるんだ」
と学んだ私は、
「優秀でなければならない」
と思い込むようになったのです。
私は仲の良い友達に
嫌われているかも知れない
という疑念を抱いていた頃、
兄から言われた一言で
「やっぱり嫌われている」
「自分は受け入れられていない」
と感じてしまったのですが、
幼い頃の私は
その時の感情を処理きれず
「優秀でなければ
自分には価値が無い」
という歪んだ思い込みを
つくったのでした。
しかし、大人になった今は
仮に友達が兄の言うように
発言していたとしても、
大した事だとは思いません。
人間関係は0か100ではなく、
仲の良い友達でも嫌いなところが
あることが理解できるからです。
そして、その時の自分が
感じた感情も、
大人になった今であれば
理解することができます。
この様に大人である自分が
小さい頃の自分に対して
理解を示してあげるように
背景を理解することで
当時処理しきれなかった感情
を処理することができます。
そうして当時の感情を
処理することができれば
当時、形成された思い込みを
緩めることができます。
もちろん、色んな思い込みが
絡み合って今の状況を作っている
こともあります。
また、一つの出来事だけで
思い込みが形成されたわけでは
なく、いくつもの出来事を
通して身に着けたものもある
と思います。
そんな時は誰かの手を借りたり
別の方法を試す必要があるかも
知れません。
そう言った状況にある人は
是非、私にお手伝いする機会を
いただければと思います。
最後まで読んでいただき
ありがとうございました。