六本木新国立美術館ジャコメッティ展へ行った。
第一印象は先端恐怖症というか、リビドー(性衝動)とタナトス(死への欲情)の衝突のような作品ということかな。
特にベニスの女たち(ブロンズ9体すべて)は圧巻であった。
「鼻」も好きだな(無意識に「血すうたろか!」を連想)。
写真撮影が可能な大部屋(添付写真の「歩く男」他3作品)もあって、半日楽しめた。
特設会場以外にも3階の図書室とポールボキューズのリヨン料理もうれしい。
芸術家はジャンキーが多い。
特にジャコメッティと交流のあった同時代の先鋭的な人々は性愛や薬物含め自由すぎる。
あんまり詳しくないんだけど、泥棒ジャン・ジュネは恋人ということでいいのかな。
ナショナルジオグラフィック日本版9月号は依存症の特集。
非常に意欲的で内容盛りだくさんの取材。
依存により脳の構造が変わるけど、薬物にもタイプがあるようだ。
タイプ別に中毒症状も異なるし、したがって治療法も異なってくる。
抑制タイプ(エンドルフィン系):鎮痛剤、モルヒネ、ヘロイン、大麻、アルコール
覚醒タイプ(ドーパミン系):コカイン、覚醒剤、大量の咳止め、たばこ
幻覚タイプ:シンナー、LSD、大麻
依存症は、砂糖や小麦も含まれるそうだ。
ギャンブル、SEX、買い物、行きすぎて中毒になるとたいへんなことばかりだね。
「スタンフォード自分を変える教室」を繰り返し読んで、瞑想をうまく取り入れながら高い次元で欲をコントロールできればいいのかな。
悲しい事例も多いんだろうね。
臨床実験では、脳細胞(シナプス?)を電気刺激により活動が低下した機能を活性化させ、バランス回復により依存傾向を弱めることができるそうだ。
カウンセリング、薬物治療、理学療法の適切な組み合わせで、人間が持つ自然治癒力を高めることができるという、希望の持てる特集記事であった。
でも、薬物には関わらないのが一番であろう。
ジャコメッティはわざわざ観に行ったかいがあった。
都心へ出かけるのもいいが、晴れた日は生き物を観察するのが楽しい。
シロツメクサの蜜を集めるミツバチ ; 働き者だ!
ミツバチたくさんいたんだけど、なかなか一枚の写真にはおさまらない。
それと、探せば四つ葉のクローバーもみつかるだろうね。
昆虫はおおかた苦手なんだけど、ミツバチやスズメバチは何故だか大丈夫。蜘蛛もOK。
スズメバチは食べた(うまいとは思わなかった)こともある。
※少年時代にイナゴを食べたことあるけど、今だったら絶対無理!


