第5章 脳が大きなウソをつく
私たちの脳は報酬を期待すると必ず満足感がえられると勘違いするため、実際には満足感をもたらさないもの(「まやかし」の報酬)でも必死に追い求めてしまう。
【解説】
人の脳は、報酬を期待してドーパミンが放出されると、目先の快楽がやたらと魅力的に見える(^^♪
例えば、お店で見たときはすごく素敵だった洋服が、家に持って帰るとぱっとしない。
それは、判断を狂わせたドーパミンが消えうせたからなのです!
<マイクロスコープ>
◇ドーパミンも引き金を探す。
◇心を動かすものの正体を暴く。
⇒ スーパーの商品展示(心理効果戦略)を観察してみよう。
◇欲望のストレスを観察する。
<意志力の実験>
1)やる気とドーパミンを結びつける。
※ドーパミンも人類が生き残りのなかで獲得してきた行動を引き起こすシステムなので、うまく活用して、先延ばししていたことを楽しいことに変えることができる。
2)快感の誘惑に負けてみる。 ← 「期待外れ」な結果を冷静に観察しよう。
第6章 どうにでもなれ
落ち込んでいると、誘惑に負けやすくなる。
罪悪感を拭い去れば、自信が持てる。
【解説】
ちょっとつまずくと、ショックで「もういいや」とやけになって、「まやかし」の報酬や今度こそは変わって見せるという虚しい決心の悪循環の罠にはまりがちだ。
「決心するだけ」を楽しんでいるだけでは、意志力の問題は解決しない(どころか、むしろ依存性は増す)。
<マイクロスコープ>
◇あなたが恐れていることは何ですか?
世の中の恐怖管理に気を付けて、テレビの死にあふれたニュースを見すぎないようにしたほうがいい。
◇躓いたときに自分に何を言っていますか?
◇決心するだけを楽しんでいませんか?
<意志力の実験>
1)根拠のある方法を実行する。
成功:セロトニン、オキシトシン誘導(エクササイズ、散策、読書、瞑想など)
失敗:ドーパミン過剰(ギャンブル、暴飲暴食、衝動買い、ドラッグ)
2)失敗した自分を許す。
3)決意を持続させるシミュレーション