国立新美術館 古典X現代2020 | 西池ぶろぐ

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 昨日はお休みだったので、国立新美術館に行ってきました。月曜日に開いている美術館は少ないですね。世の中働き方改革が叫ばれているのだから、みんな横並びで月曜日に休むのは時代遅れだと思うのですが。

 

 開催されているのは「古典X現代2020 時空を超える日本のアート」展。コロナの関係で入場完全予約制。11:30のチケットを買ったのですが、4人しか並んでいませんでした。

 

 この展覧会は日本の古典アートと現代アートを、同じテーマで同じ部屋に展示するというもの。

 

 一番感動したのは円空仏。これは岐阜高賀神社にある、十一面観音像と善財童子、善女龍王。岐阜神明神社の護法神立像も秀逸。今までみた円空仏の中で一番。丸太にそのまま彫られていて、まさに木に浮かび上がった仏の姿を、そのまま導き出した感じが素晴らしい。改めて円空を見直しました。

 

 唯一写真が撮れるのが、刀剣×鴻池朋子の部屋。牛皮をつないで力強い絵を書いた「皮緞帳」という作品は素晴らしいんだけど、間を振り子のように飛ぶ魂のオブジェが邪魔。

 

 しりあがり寿が北斎の富嶽三十六景のパロディを描いた作品群はちょっと面白い。この絵は、赤富士の下の方が髭みたいなので、カミソリで剃ってみたという作品。

 

 最後の部屋は、蕭白×横尾忠則という部屋。横尾忠則の作品はどれも見応えがあり、特に奇跡の系譜展の時に描いたポスターが秀逸。

 

 でも、残念なことに蕭白の作品が今ひとつ。蕭白の絵をモチーフにした「寒山拾得2020」という作品が展示してあるのに、肝心の蕭白の絵が飾られていません。作品リストをみたら、前期(コロナ前)で展示が終了していました。ダメじゃん。

 

 展覧会を見た後は、地下のカフェテリアで、ハッシュドビーフライスにビール。やっぱり美術展は楽しいね。

 

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