「ヒゲの隊長」でおなじみの佐藤一等陸佐(以下佐藤氏)の特別講演を
聞いて、佐藤氏が「第1次イラク復興業務支援隊長」として感じた目線を
私なりに書いてみようと思います。
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>>前回の続きです>>第2話
実際に、佐藤氏のお話を聞いて、これが「最も苦労した事」と
絞り込む事は、難しいと思いました。
「ひとつひとつの困難」を、慎重に、確実に、そして、丁寧に解決する
行動の全てがあってこそ、
「一発の弾丸も発射していない武装集団」
になりえたと思いました。(現在もそうです)
その「ひとつひとつの困難」を幾つかご紹介致します。
「郷に入ったら郷に従え」
佐藤氏はまず、自身以下全ての部下にこれを徹底したそうです。
例えば、食事の品目が極端に多いのですが、残さず食べきる事。
食事の後にだされる紅茶、1/3が砂糖で埋められていて、
甘い甘い紅茶だそうです。これを3杯(現地の御もてなし)全て飲みきる。
1軒訪問する度、この紅茶の御もてなし。数件で20杯近い日も。
気を利かせて更にコーラを出される事もあり、「相当きつかった」そうです。
「銃弾で撃たれるより、糖尿病が怖かった(笑)」と冗談で
おっしゃってましたが、サマーワの40代、50代以上のほとんどが
糖尿病だそうです。笑えないですね・・・・・・。
そして、サマーワでコミュニケーションを深めていく為に、
「短気を絶対に起こさない事」を徹底したそうです。
事前に決められていた日時に、訪問したところ、
「今日はやめて次回に・・・・」「これは神の意思だ・・・・」
この様な事は、日常的だそうです。サマーワは、「銃社会」ですから、
短気から「ズドン」なんて事が、起きる事のないように
再三、周知徹底したそうです。その他に、ざっと取り上げますと
佐藤氏のサマーワ在任中、最高外気温・約64度も体験したそうです。
日本は「日の丸」が国旗ですし、太陽は、良い印象ですよね!
イラクは、砂漠の国ですから、太陽は「敵」だそうです。
中東の国旗に「月」が含まれているのは、そんな意味があるそうです。
また、不動産は、日当たりの良い所程、イラクでは×。
ガソリンは、1リットル1円ですが、ペットボトルの水は当然高いそうです。
他にも、様々な文化の違いはあるでしょうし、それにすぐに適応する事の
難しい中での支援活動だと思います。自衛隊派遣の賛否とは
別のところで、日本国民が、人道支援を遂行している事も事実です。
自衛隊派遣について、政治の中での話とのギャップを感じました。
また、続きを書きたいと思います。
「一発の弾丸も発射していない武装集団」(1)
田中良平のブログ http://ameblo.jp/nisco/