無念無想の境地や如何に | Apologies

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このブログはフィクションであり、実在する事件、団体、人物との
いかなる類似も必然の一致です。

 
 
 
 
さて武田神社を散策したあとは、甲府駅から中央本線で塩山えんざん駅へ移動します。
 
塩山というくらいなので駅の近くにある「塩ノ山」で岩塩でも採れるのかと思いきや、そういうことではなく、比高153mの低山ながら周りが平地で開けており、「四方からよく見える山」→「しほうのやま」→「しおのやま」ということらしいです。少し苦しいwようにも思いますが⋯、地元の人は「えんざんやま」とも呼んでいるそうです。これは山裾にある向嶽寺の山号「塩山」からきており、駅名もここからつけられているのでしょう。
 
 
駅に指定した時間に迎えにきてもらい、向かう今宵の宿は笛吹川温泉「坐忘」です。
 
お部屋はちょっと贅沢をして別邸 離れにしてみました。

 

 

部屋から日本庭園を眺めることができます。

 

 

枯山水庭園というのでしょうか?

 

 

 

部屋の名前にもなっている天鵞絨色の襖の向こうは寝室です。

 

そしてドジャアア〜〜ンと今回の目的のこれです❣

 

 

そう露天風呂。一度でいいから露天風呂付きの部屋とやらに泊まってみたかったのでありんす🥰

 

 

なんと贅沢な源泉かけ流しなのです。お湯はアルカリ性で肌がツルツルし、湯上がりに軀からほんのり硫黄臭がします。

 

 

部屋の露天風呂は後の楽しみにとっておいて、本館の大浴場へ行きました。

 

17時前に入浴したのですが、他に客もおらず貸し切り状態でした。露天風呂はかなり大きく、洞窟までありのんびりと温泉を楽しむことができました。

 

 

本館2階には広いライブラリー室があります。山梨関連の本や日本の伝統文化、ワイン、料理等の蔵書が置かれており、ソファで読みながら無料のワインや珈琲等を飲むことができます。

 

 

湯上がりに庭園と丘の風景を眺めて、ぼーっとするのもいいですね。

 

 

日本刀の写真集は、かなり魅入ってしまいました。

 

 

陽が落ちてから、宿の方のお迎えで食事処へ。

 

 

 

茶料理 懐石まる喜にて夕食です。

 

 

料理長手書きのお品書き。

 

 

富士桜高原麦酒で乾杯🍻

 

 

武川米、うずみ豆腐の汁、真鯛の杉盛り。

 

 

花弁餅と塩鰤と大根の煮物。

 

 

乾徳山天子炭焼き。

 

 

まるごと食べられました😋

 

 

甲州牛杉板焼き。

 

 

ほんのり杉の薫りがして美味しい☺️

 

 

箸洗いの大福茶。

 

 

見た目も美しい八寸。

 

 

海老黄身寿し、鶏の松風焼き。

 

 

松前漬け、小鯛笹漬け。

 

 

菜の花昆布〆、数の子、ぶどう豆。

 

 

身延湯葉ごはん鱒の子べっこう餡かけ、焦がし湯。

 

 

連れは、甲州牛の時雨ごはん。香の物は、べったら、奈良漬け、赤かぶでした。

 

 

お薄。

 

 

信玄アイス、苺、干し柿。

 

どの料理も素晴らしく大変美味しゅうございました。

 

 

食後しばらくしてから宿の方が「笛吹川フルーツ公園」に連れていってくれました。ここからの眺めは新日本三大夜景だそうです。

※新日本三大夜景 笛吹川フルーツ公園(山梨県甲府盆地) 皿倉山(福岡県北九州市) 若草山(奈良県奈良市)

 

 

生憎の曇り空で星は見えませんでしたが、夜景は美しかったです。

 

 

昼間晴れていれば富士山も見えるのかもしれません。

 

 

部屋に戻ってからは露天風呂に浸かりのんびりと過ごしました。

 

 

そういえば、この宿は何処にも時計がないんですよね。時を忘れて過ごしてくださいということなのでしょう。

 

宿の名前「坐忘」は、「静し現世の世界を離れ雑念をれる」が由来で、これは中国戦国時代の思想家 荘子の心斎坐忘からきているようです。

 

坐忘とは「天地の一気に遊ぶ」絶対者の境地であり、「忘れること」が、絶対者と合一した究極の境地である。

 

わたしただ忘れることは得意なのですが、思い出したくないことを忘れられないのは、「寿いのちながければ則ち辱多し」といったところでしょうかwww