憂鬱な日々は生きてきたほとんどの時間を占めている
それが普通なのか?おかしいのか?
他人とは比べるすべを持たないのでわからない
ただ悦びや喜びより苦しさや悲しさのほうが多く思い浮かぶ
自分はやはり他人とは違うのだろう
いや同じ人はいないのだから平均から外れているのだろう
自分のことしか考えられない人間として半世紀以上生きてきたのだから当然か
この痛みの正体は一体なんなのだろう?
精神を根刮ぎ抉り出されるような感触が、せせら嗤うように全身を駆け巡る
あの人が味わっているだろう痛みも同じようなものだろうか?
わたしを赦さないのはわかってる
もう関わりたくないことも知っている
「あんなことをするとは思わなかった」
でもそれは失望がもたらした結果の答え
そうさせたのは誰なの?
嘘吐きに殺された心はもう元には戻らない