●概要・感想

◇枕草子の解説というよりも、枕草子出でてくる話題をベースにして、著者の考えや体験を踏まえて人生論を展開している本である。最後の奥付にある著者の略歴を見て、もしかしたらと思って調べたら、高校受験で古文で自分も使った「マドンナ古文」の荻野氏であった。

◇そう考えると、枕草子を書いた清少納言も荻野氏も、時代は違えど男社会の中である意味、”聡明な女性”、ときには”いけずな態度を取る女性”と考えられる面がにており、自分を重ねて書いたのだと思った。清少納言のことが大好きなことが読めば読むほどよく伝わってきた。

◇また、予備校講師としての立場から、現代(といっても2010ごろ)の社会、若者に対する意見は、正直自分のことを言われているようでドキッとするものがあった。

◇夫婦関係に関することでもドキッとする、自分のことを言われていると感じることが多々あった。女心は秋の空というよりも、女心の理屈を知らないで自分勝手に生きている男のほうがロマンチストなのか頭の中がお花畑なのかということを考えされられる。

◇男女どちらにも進められる本である。

 

 

●印象に残ったこと

◇優秀な面もあるが、上司などから見ると無責任な態度を取る様に見える若者は、「自己責任」において、仕事の価値を「個」の基準で決めていると考えられる。だから約束は意味をなさないし、常識がないように、他の仕事が大事だったや、優先順位を独断で決めている無責任さがあるのだが、本人は自分は工夫して良かれと思ってやっているからたちが悪い。だから、ただ怒るだけでは埒が明かない。(自分もそのような麺があると思うが)彼らには、「他」を意識させなければいけない。ほとんどの時間を自己実現のためだけに費やしてきた子供たちが、ある日突然、人の役に立つ人間に生まれ変われるはずがない。辛抱強く再教育するしかないし、「したい」か、「したくない」かの気分を基準に仕事をする傾向にあるのを変えていかなければならない。具体例をもって、序列や協調の大切さを説いていく。

◇酔っ払いは最悪。お酒で普段抑圧されている感情が表に出てきて、いやらしい、みっともない態度を晒すのは、本性が出ている用に思えてならない。

◆「思いがけないもの」にある、恋愛関係の不始末に関するものは非常に辛辣であり正鵠を得ているようにみえる。おそらく世の女性が読むと、皆同意するのではないか。異性関係の不始末には心当たりがないが、そのような態度を取ってしまう人の気持ちがわかってしまうので、読んでいて自分が責められているような気持ちになり、反省させられる。

◇~このタイプの男性には共通点があって、知性を売りにしている職業の人が多い。正しくて物わかりの良い人種として生きてきた人たちである。自分が悪者になることがあってはならないのであろう。そのせいであっちにもこっちにもいい顔をしてしまう。妻には内心大いに不満を持っているが、言い出せず外で滔々と不満を語る。愛人などに出来もしない約束をする。どうせ最後は卑怯に逃げるならいっそ悪者になりきって、罵詈雑言を正面から受け止めれば良いものを、この種の男性はいつも自分を被害者に仕立てなければ気がすまないらしい。自体は悪化しっちもさっちもいかなくなると、「もう、自分の説得では聞かない」などとほざく。第三者、例えば自分の親などが変わりに矢面に立つと、それをホッとした顔で見ている。それどころか時には薄ら笑いで頷く。本来惨めさを感じて然るべき場所で、首尾よく勝ち誇った表情などするのが、他人事ながら腹立たしい。 (p.76-80)とある。原文はもっと軽妙でかつ言葉がいきいきとしているので、原文を見たほうがより伝わると思う。

◇認められたいなら、上司が、会社が何を望んでいるのか観察して、その思いどおりに動いてみたり先読みして動いてみる。そうして話を聞いてもらえる状況になってから企画書ややりたいことを主張するべきである。ただし、前述の通り、自分の価値観を基準にするのではなく、あくまで「他」を意識したものでなければならない。

◇人は支えられて生きられるものである。頼るときの甘え に関してだが、甘えには節度というものがあり、善意にも限度がある。どれほどの甘えが許され、好意を得られるかは人間関係の損得勘定はどんな場合も「頼む側」がするものではない。それを含め、信頼して相手に委ねるのが「頼る」ということだと思う。それを心得ていれば、多くの人間関係は、情け深く、あたたかく、思いの外愛おしいものである。

◇宇宙飛行士の山崎直子さんは、候補生に選ばれたときは独身だったが、厳しい訓練を続けながら夫と結婚し、娘を出産し、シャトルに乗ることができた。「キャリア」と「こども」女性が憧れる幸福のすべてを両手いっぱいに抱えて宇宙に行くことができたのは、過去の助成が諦めてきたものを、夫が変わりに諦めてくれたからである。夫は国際宇宙ステーションの管制官になる夢を捨てて、家事をこなし、娘の世話をし、親の介護も引き受けて、単身赴任のママは写真の中にいるとしか思っていない娘のためについには日本での仕事までやめて渡米を決意したのだという。ただ、この夫婦にも危機はあった。妻は「辛かったのは家族の理解を得ること」「離婚を考えて二人で裁判所まで行った」と話す。そんな経緯もある中で、シャトルの打ち上げの日、遠ざかるオレンジの炎を見つめて夫は、「誇りに思う」とコメントした。 

◆このエピソードを聞いて、本当にふたりとも、心から尊敬の念に耐えないおもいでいっぱいである。

◇物分かりよく見える女ほど、屈折が激しい。プライドが邪魔をして世間体が先に立つからだ。「私は粗末に扱われているわけではない」とどうしても周囲に知らしめたい。それも含めて「男の計算」かとうがった見方も飛び出してしまう。女性なら多かれ少なかれ、おなじような思考経緯を辿った経験があるという。

◆男からすると、良かれと思って、相手を思ってしたつもりの行動でも、屈折した味方のフィルターにかかると、穿った見方に取って、かえって天秤にかけられてしまう。ねぇ、私を本当に愛しているの?という言葉に凝縮されて。 あぁ、こわいこわい。本当に。

◇色男の朝帰りは、行為の最中だけではなくその翌日に出でる。出勤時間などを逆算して、準備などはするが、それを悟らせぬよう朝もう一度口説くと見せかけるような、夢見心地のなかにおいたまま滑るように消えていく。すべて演技であるがそれが大人の気配りである。だが多くの男性はそんな乙女心に無頓着である。昨夜あんなに愛を捧げたのだから当分は大丈夫などと高をくくっている。気分は晴れやかだから帰りの際もいさいよい。そんな人は昨夜の営みもさぞかし性急だったと想像される。心当たりがある男性は、相手から相当の原点を食らっていると覚悟した方がいい。

◆心当たりがありすぎて、読んでいて自分が恥ずかしくなる。女心はよくわからないと考えてしまうが、きちんと理屈があってそれを知らないで自分本位で過ごしてしまうことに対して、手痛いパンチを食らった気分である。

 

 

●タイトル

ヘタな人生論より枕草子

美しい生き方ができるおとなになるために

 

●著者

荻野文子

 

●出版年

2010年7月5日

 

●読書日

2023/3/8

 

 

●感想

◇掃除をすることで人生が好転していく とだけあるとスピリチュアルな感じが強いが、実際に行動に移す行動学であり、根底にあるのは自分・他者に対する愛情や大切に思う気持ちだと思った。それを始めから自分の内なる気持ちでできれば言うことないのだが、大体の場合内なる気持ちはしまわれていて行動に移すことができない。実際に良い行動(そうじ)を行うことで、心が整理されていって、良い循環が生まれるのだと思った。

◇炒り塩…自然塩をフライパンで5分ほどから炒めして、少し冷めたあとに床にまいて10分以上放置。その後に掃除機で吸い取る。これを行うと除湿されてすっきり感が漂う。かなりスピリチュアルに思えたが、実際やると気持ちいいのだと思った。

◇持っていても仕方ない名刺は捨てる、ということは、即日実施して顔も思い出せないような人の名刺は過去5年以内のものは全て捨てた。今後2年程度に範囲を絞って、これまでの交流の深さなどがない人の名刺はどんどん捨てていこうと思う。

◇掃除をするときは、優先順位を決め、範囲を絞り込んで、取り掛かる という順番が重要とあるが、仕事と全く同じであると感じた。
◇携帯電話は不要なもの(アプリなど)が溜まっていきやすい道具。都度捨てること、整理することを考える。そうすると容量は小さいもので良いように思う。あまり容量が大きくて無駄なものを入れても、心が重たくなるだけ。頻繁なプッシュ通知も、携帯電話側から支配されているようで、嫌になったので通知をオフにして、空いた時間で自分から見るように変えると疲れが減った。

◇色んな本を読んでも成功本の評論家になるだけで、実践しないと何も変わらなかったと著者が言っている。行動するのが怖かったのかもしれないし、不満に思いながらも馴染んだ日常を壊す有機がなかったのかもしれないと合った。行動でしか人は変われない、その手始めに行うのが掃除というのは、悪くない選択肢で簡単に実践できるし、実際にやるといい気持ちにもなるので、小さなコト、キッチン水ハネを掃除するとか掃除するための道具を休日買いに行っていつでもこの掃除ができる、当状態にしようと思った。

 

●ためになったこと

◆掃除をする前に大事なことは、掃除道具を準備しておくことである。やり始めてから道具が足りないと、やる気がそこでストップしてしまう。

◆拭き掃除をするときには、雑巾二枚。濡れ雑巾と乾いた雑巾を両手に持ち、濡れたもので吹いた直後に乾いたもので拭き上げると効率が良い。

◆そうじは生きている限りずっと続く。だから頑張りすぎず、だけれど余計なことを考えず集中してやると気分転換と言うか、心が軽くなる。

◆気に入ったものを身につける。気分が上がらないものをもったいないからと残すぐらいなら、思い切って処分する。

◆公共の場をきれいにする。自分の机の周りだけでなく、すこし範囲を広げて掃除するプラスアルファをすることで、良い循環を作り出すことができる。

 

●評価

★★★✬☆

 

●出版年

2006年10月20日

 

●タイトル

3日で運がよくなる「そうじ力」

嬉しい変化が続々

 

●著者

枡田光洋

 

●読書日

2023/3/7

 

●感想

・1問1答形式で雑学を得ることができる。

・知っているものも多いし、知らなくても良いものも多かったが、知っておいてよかったものも一部あったという感触。

・昔の常識は今の非常識 それは歴史研究によって変わったり、時代の変遷によって面積が変わったり年号が変わったりすることがある。

 

●知って役に立つこと

・一番小さな都道府県は、昔は大阪だったが、埋立事業によって面積が増大して、今は香川県が最も小さな都道府県になった

・創造活動で右脳、計算など理論活動で左脳をつかつというのは間違い。どちらも脳全体を使っている。

・森林浴でリラックス効果を得られるのは、マイナスイオンなどではなくフィトンチッドという香り成分によるものである。これは数百種類以上ある

・肥満の最大の原因は脂質ではなく糖質。米のほうが肉よりも太りやすい

・年をとっても運動することで脳細胞は増えていく運動はウォーキングなどの有酸素運動で良い

・睡眠リズムを整えたいときには、早寝よりも早起きの時間を重視して、太陽の光を浴びて体内時計をリセットするほうが効果的。

・子や孫(30歳未満)に教育資金・育児資金を一括贈与するときに、投資信託銀行に預けることなどの諸条件を満たせば、1500万まで非課税で贈与できる。

・年収103万の配偶者控除の壁は、2018年から150万に壁が引き上げられた。150万から段階的に控除額が減らされ、201.6万円では控除額が0になる。

・CDやDVDの寿命は約10年であり、ポリカが加水分解したりアルミニウムが参加してだめになったりする。伸ばすには不織布ケースはNG。高温・高湿・紫外線がない環境で保存する。

・近年では33回忌ではなく13回忌で弔いあげとすることが多くなってきている。

・オムツはずれは子供の意思を尊重する流れになっている。

・高校の科目で、日本史・世界史の区切りだけでなく、歴史総合という近代の歴史の転換点を学び日本と世界のつながりを学ぶという教科が新設された。地理総合も必修科目として新設された。

 

●評価

★★✬☆☆

 

●タイトル

令和の新常識 平成・昭和の旧常識をアップデート

 

●著者

日本の新常識研究会

 

●出版日

2019/8/15

 

●読書日

2023/3/6

 

●感想

・元トヨタのエンジニアが書いた本。

・製品設計をするに当たり、これまでのものと改良版の違いをDRBFMで工数をなるべくかけないようにしながら、急所を確認していくやり方をベースにしている。

・当初のコンセプト、コスト、機能、安全性etc 様々な要求事項を満たして設計をすることと、それを検図でチェックすることが必要になる。

・装置設計ではやり方が少し違う部分もあるが、流用設計の推奨であったり自己検図のチェックリストとそれを更新していくこと、検図においてPDCAを回していくことなど、が非常に参考になった。

 

●ためになったこと

・背反事項の確認。例えば↑隙間が広がって酸素吸入量が増える ↓隙間からゴミが入りやすくなるなど

・DRBFMを有効に活用するには、流用設計の仕組み構築が重要である。設計の変化点を正しく把握していくことと、機能系統図が存在していることである。(有機的に絡まっているものも実際には多く、非常に難しく感じる。)流用元の設計根拠明確化も重要である。流用根拠において、何がどう同等であるから流用できるのかを明らかする必要がある。

・検図部屋を活用する。検図しているときには、メールや電話チャットなどの外乱がない場所で行う。

・午前中に、2時間おきに休憩を取りながら、3次元データも活用しながら行うと良い。

・間違っている部分とその対策内容を図面作成者に教えるだけではなく、他の設計者と共有することで、設計者育成につながる。

・自分にしかできない、理解できない設計は”悪”である。(一定の技術水準にある人なら)誰にでもわかりやすい図面設計をするべき。流用も簡単に出来るようになる。

・3D-CADの干渉判定機能を使うことで、ポカヨケには非常に役に立つ。

・新規/変更箇所を黄色で目立たせて、流用部分とそうでない部分に強弱をつける

・図面の手本図を用意する。このような書き方を推奨するという、モデルをいくつか用意して、断面をどこから取るか、寸法をどこから取るか、データム基準など、初心者でもその図面を見ながら書くことでレベルアップできるようにする。

・トラブルが合ったときなぜなぜ分析をするのは定石だが、特に1人でなぜなぜ分析を実施していると前後の要因が間違ってしまうことがある。それを防ぐ手として、3段階ぐらい掘り下げたら、1段目まで戻って文章にして、本当にそのつながりで良いのかを確認する手がある。

・チェックリストは更新していく。増やすとどんどん大変になっていくので、一定の基準を設けて削除していく。例として、メッキ加工指示忘れに対しては

 ・3年間同じ問題が起きていない(ただし新人のチェックリストにはのこす)

 ・標準モデルにメッキ処理が追加されたので必要亡くなった

等がある。

 

 

 

●自己検図の進め方

・PDCAを回すコトでノウハウを蓄積し、より効率的に業務遂行ができるようにする

・P:自己検図チェックリストの作成

・D:自己検図の実施

  ミスが発生した段階 水が発生した要因を記録する

・C:自己検図のチェック

  どんな要因があるのか、CAD操作能力不足なのか。設計能力不足なのか、計算ミスなのか、表記ミスなのか、設計根拠不足なのか

・A:自己検図チェックリストへのフィードバック

 発見したミス、発見できなかったミスを記録し、チェックリストを改良する

 

 

 

●チェックリスト

第一回/第二回検図 構想設計チェック

□設計仕様書の設計方針と図面が合致しているか

□目標性能と目標品質が確保可能な見込みがある図面になっているか

□過去の流用部分の品質確保ができているか

□新規設計部分の設計内容を確認する

□レイアウトに無理はないか

□ユニット・アセンブリ間の干渉はないか

□構造上技術的な課題はないか ある場合対応策は検討されているか

□機構上技術的な課題はないか ある場合対応策は検討されているか

□強度上技術的な課題はないか ある場合対応策は検討されているか

□新規ユニットのDRBFMを実施できているか

□構造DRで抽出された課題に対して対応策は盛り込まれているか

□前回の指摘が反映されて解決されているか

 

第三回  試作図

□設計仕様書の設計方針と図面は合致しているか

□目標性能&目標品質が確保可能な図面になっているか

□過去の流用部分の品質確保ができているか

□試作評価結果が図面に織り込まれているか

□部品間の干渉はないか

□公差を正しく設定できているか

□組み立て性は考慮されているか(生産技術に確認したか)

□前回の検図の課題事項は解決されているか

 

第四回 量産図チェック

  組立図

□部品間の干渉はないか (3Dモデルで確認)

□組図と部品図の整合は取れているか

□部品交換可能なスペースはあるか

□組み立ては容易であるか

□公差を正しく設定できているか

  部品図

□加工性状に矛盾はないか

□加工が容易であるか

□材料の選定は適切か

□表面粗さの指示記号は記入されているか

□溶接の指示記号は記入されているか

 図面の書き方

□指示記号に誤記はないか

□図面配置は適切になっているか

□断面図は適切な面になっているか

□中心線は入っているか

□用途によって正しい線を使っているか

□部品番号が記入されているか

□寸法は記入されているか(ヌケモレはないか)

□設計変更した場合、改定番号が記入されているか

□図面作成のための標準書ルールにそって記載されているか

 

●評価

★★★☆☆

 

●タイトル

正しい検図 自己検図 社内検図 3D検図の考え方と方法

なぜ検図をしても不具合が減らないのか

 

●著者

中山聡史

 

●出版年

2017/8/25

 

●読書日

2023/3/6

 

●概要

・身の回りで起こる問題から科学技術に関することまで、調査の設計から文献資料の扱い方、聞き取り方の方法を具体的に指南している本。

・聞き取り調査をするときに、聞く人はフレーム(考え方の枠組み・視点)をもともと持っているので、それにそって答えようとする。それを意識しながら聞かないと、大局的に物事を見ることができなくなるので注意が必要。

・グラフ化やKJ法によるまとめなど、従来実施している手法が有用とあり、やり方は間違えていないということで心強かった。

・フィールドワークで実際に見てみる、やってみると言うように一次情報を取りに行くと、机上ので考えていたことが具体的に修正されていくので有用。ただし調査のプランを考えた後に行くようにしないと焦点がぼける。

 

 

●ためになったこと

・「国会図書館サーチ」は非常に有用な検索ツールであり、雑誌に投稿された科学技術に関する投稿論文から、国内で出版されたすべての書籍に対してサーチをかけることができるし、写本サービスも利用できる。・全国の大学にある蔵書を調べるにはCinii books 本の中身を同時に調べるならgoogle books やGoogle scolar アマゾン が該当する。図書館で借りるなら、カーリルというサイトもよい。

・国会図書館に蔵書さられている本は、地域の公立図書館から買いるることができる、”相互貸借”という制度がある。

・漠然とした質問は答えにくい。例)農協とはどんな関係ですか ではなく、質問は具体的にする。例)農協から資材(種苗)はどの程度買っていますか? や いつからそうしていて、これまでの変遷はどの様になっていますか?など、質問は噛み砕いて、具体的に、細かい粒度で。

・アンケート調査は数字を読み取る調査であり、基本的にフリーに記載されることを読み取るものではない。(少数の熱心に書いてくれる人の意見に流される)数字の違いから、何を読み取ろうとしているのかはっきりしないと、意味のない調査になってしまう。

・調査に協力してもらった人には、御礼状など、感謝の気持をしっかりと伝えて関係性を構築する。

・英語文献を読むには、まず日本語で書かれた技術総論をざっと読み、内容の概要を理解した上で、頻出英単語を学んで、覚えたり、ブラウザの翻訳機能で概要をつかんだり、DeepLなどを活用すると効率が上がりやすい。

・参考文献として引用するときに、奥付をとっておくと、本文だけが独り歩きせずにできるので、必ずとっておくようにする。

 

●評価

★★★✬☆

 

●タイトル

実践 自分で調べる技術

 

●著者

宮内泰介

上田昌文

 

●出版年

2020/10/20

 

●読書日

2023/3/4

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

●感想

◇半分以上消えたので、再度書くのをあきらめたので、ほぼ前半戦のみ印象に残ったことを記載。それでも非常に膨大な量出るので、この本自体を持っておくことが大事だと感じた。

◇章は多いが、伝えたい内容は終始一貫していて伝わるものはあった。挑戦を、限界を自分で決めず、他人止められずに、自分が思うがまま情熱をもって輝いた経験をすることが、将来の生きる力につながるというメッセージだと思った。

◇社会の風潮は親の不安をあおることで、同町圧力をかけることで成り立っているビジネスも多い。子供のことが大事であるのと、社会のベンチマークもどきに左右されるのを混同しない。価値観は自分の中に持つ。プリントや計算、文字が早くから読めることが目的ではなく、生活するのに必要なこと、自分で生きていく能力を身に着けていくことこそ早期教育で必要なこと。

◇子育ての父親としての役割で一番大事なことは、母親としての妻を安心させること、大丈夫だ、だから心配するなと安心させてあげることとある。無責任からくる大丈夫ではなく、最後に頭を下げたり、子供の体調に付き合ったりするから大丈夫だ、自分は後回しにして面倒は見るからという覚悟を持ったうえで大丈夫だ、と言えないといけない。

◇子育ては一人ではできない。夫を筆頭にまずは話を聞いてもらって。不安の裏返しは子供を押しつぶしかねない。イライラやストレスは厳しい叱責となって子供から生きる力をはぎ取っていきかねない。

◇子供は家庭の中では安全基地として親が環境を作ってあげて、安心させてあげて、その分外で挑戦するやる気や受けるストレスに立ち向かっていけるように整えてあげないといけない。

◇子供には無条件の愛で接する。〇〇ができる子供と条件付きでほめるのではなく、プロセスをほめる。頑張って向き合えたこと、自分で決めたことを自分でできるように挑戦できたことをほめないといけない。

 

●個人的な話

自分の人生の軸って何だろうか。行動原理としては、挑戦すること、できなかったことが、できるようになるって成長を感じられることって、とってもうれしい、ということがこれまで生きてきた中の行動原理で一番根底にある気がする。何カ月も竹馬に乗れなくって練習してできるようになったとき、はじめて校庭を一周できたとき、休み時間が終わってもひたすら乗り続けていたのは、心の底から楽しかった、うれしかった成功体験なんだと思う。今思うのは、その挑戦を口出しされずにできた環境を整えてくれた人たちに感謝しないといけないと思った。自分で決めた目標を達成できたとき、成果としてあらわれたとき、うまく回っていくといいなと思った。これから何を軸にしていくか。家族として。家族として成長してできなかったことができるようになりたい。できなかったと認めることからかもしれない。

 

●印象に残った言葉

◆それぞれの社員が自分の頭で考えれば、さっと終わるようなことでも、誰かがどうにかしてくれるという指示待ち族、自ら状況を打開していこうとしない無気力君が会社の中、特に大企業であるとうじゃうじゃいる。主体的・創造的に動かないやらされ感満ちた人になっていないか。

◆何かに躓いた経験、もめごとや思うようにいかないことで葛藤した経験嫌なことがあるとすぐに逃げ出したり、周りのせいにする他責志向になったり、自分に甘い大人になるのがオチである。

◆思いを持って動く、めげない、へこたれない、そうすると運や人を引き付ける力が生まれる。

◆哲学がないと、自分の軸となるものがないと、根無し草のような自分しか持てなくなる。

◆外遊びをたくさんした経験がある子、外で友達と遊びまわったり、秘密基地を作ったりする経験。勉強漬けで大成した人はいないのではないか。

◆子供時代でもいじめから遠ざけるだけが政界ではない。社会に出たらもっと苛烈な状況に、免疫なしの状態で頬りだされるほうがよほどつらい。理不尽にもなれないといけない。ただ、その時に子供が耐えられるように親がそこから遠ざけるのでもなく、瀨町のチャンスと考えて、支えてあげないといけない。支えてあげるためには、物語でヒーローの話をしたり、尊敬できる人を

◆AQ逆境指数という考え方 エスケープ→サバイブ→コープ→マネージ→ハーネス という順序で進歩していく。

◆これからの時代に育んでおきたい力は次の五つ 1 言葉の力 相手の言いたいことを読み取って理解する自分の考えを的確にわかりやすく伝える 2自分で考える力 ③思い浮かべる力 人の気持ちや感情の動きなど想像できること 場面や情景を想像できること チャレンジして、それをやり抜くこと 

 

●評価

★★★★☆

 

●著者

高濱正信

 

●タイトル

「自分のアタマで考える子」の育て方

 

●出版年

2014年

 

●読書日

2023年2月20日

 

●感想

◇非常に絵が多く、ビジュアル的にわかりやすい本であり、家においておきたくなる本

◇認知心理学で一般人が興味をわくような内容が、非常に豊富な具体例とともに載っている。

◇フラッシュバルブ記憶という衝撃的なニュースを聞いた時の状況についての自伝的記憶は鮮明な記憶を長期的にわたって保持される。私にとっては、9.11 のテロの時の衝撃や、3.11の震災の時のニュースがそれであって、いまだにその時の状況は鮮やかに思い出される反面、そのあとの事柄は逆に記憶を閉ざしたくなるものもあったので、記憶が若干欠落していることもある

◇マリリンモンローとアインシュタインのハイブリット画像は、びっくりした

 Hybrid Images @MIT Marylin and Einstein

●印象に残ったこと

◆感じられる時間の長さは、①体験した出来事の数②時間に注意を向けた回数に影響される。

◆特徴統合理論という、人を情報処理する装置として考えたときに考察する考え方がある。ばらばらな要素的情報を結びつけて、新しい情報を作ることであり、視覚・聴覚・触覚などの感覚モダリティごとに分けて同時並行的に分析される。さらにその刺激属性、例えば色とか形、動きなども同時並行的に処理される。それらの情報を高い次元で統合されるが、焦点的注意に向けられる。我々の処理容量は多くないために、限られるからという理論もある。

◆記憶や期待とわずかに違っていたり違和感を感じる能力が備わっている。もとから削除されるよりも、追加されるときのほうが違和感に気づきやすい。また、違和感は危険や脅威などと結びつきやすいから獲得した能力という説もある。

◇短期記憶はせいぜい7±2チャンクしかないが、慣れや意味の統合によって実質的に処理できる数を増やすことができる。

◆情報処理が深いと記憶されやすい。深いとは①すでに獲得している知識との関連性や因果関係などを利用して、互いを結び付けて記憶 ②記憶対象を自分と関連付ける (パスワードに自分の情報を入れ込むなど、自分の家の間取りなどは記憶に残りやすい) ③生存するのに必要な情報、サバイバル処理をなされた情報 (ブラジルの物品売りの少年などが高い記憶力や能力を発揮することがある事例もある) 

◆記憶の中に匂いなどの感覚、文脈依存(記銘時と想起時の物理的な環境が一致すると思い出しやすい)や、状態依存記憶(身体的・心理的状態が一致すると思い出しやすいなど)がある。人は記憶するときに符号化という処理を行っているが、符号化するときには外的状況・内的な状態など、いろいろなものが織り込まれている。

◆神は細部に宿るということが言われるが、記憶も細部に宿るし意思決定にも影響を与える。目撃証言において、「商品を何点か購入した」よりも、森永ダースのミルク味のチョコレートと、伊藤園おーいお茶のペットボトルを購入したというほうが、陪審員に与える印象は異なる。また、本筋から離れた雑学的知見やサイドストーリーのほうが印象に残ってしまうことをディティールの誘惑という。本筋のことを覚えられなくなってしまうこともあるので、注意が必要である。一方で自分の興味があることをとことん掘り下げていった知識や理解がが縦糸となり、関連した事柄に関する知識が横糸となって織りなされると、専門的な知識として

統合される。それは知識を体制化するためのスキーマとしても機能するので、記憶定着のプロセスとして有用である。

◆PTSDのようなトラウマ的な記憶としないためには、意識を別のものに向けることが有効である。例えばテトリスをするなど、短期記憶に負荷のある作業を行うと、長期記憶への定着を阻害する効果がある。

◆記憶をする事柄に文化の差が生じることがある。東洋人は背景情報や包括的な情報を優先的に記憶する傾向があるが、欧米人は中心的な情報を優先的に記憶する傾向がある。また、ある事を思い出すと別のことを忘れてしまう現象 検索誘導性忘却(RIF)では、自分に関連が深いものであれば生じにくいといわれている。

◆人は理性的な判断を下すさいに、その人の疲労や空腹度などの身体的影響が関係している。食事中に判断させるのは、合理的な選択であるようにも思える。

◆ヒューマンエラーは4つに分類される。①注意不足が原因で動作の一部が抜かされてしまうこと②記憶違いによって手順などを忘れることから生じるし忘れ ③自分自身の知識が不完全であったりルールの適応を誤ったりしたりして生じる ④バイオレーションといわれるような、決められた手順を厳密に順守していくというルールが次第に守られなくなったり単純化されてしまったりした結果生じるエラーである。これらは複合的に生じることもある。

◆読書はEIという行間を読んだり人の共感性を高める能力を向上させることがある。ただし、分野としては文学が顕著であるが、その他の科学技術などのものでは向上しない。文学という明示されていないことが多く、読者が会話や状況の描写などを些細な手がかりから推測することが鍛えられ、他社感情を読み取る能力につながっていくと考えれられる。

◆ストレスは周囲に伝播する。強いストレスを感じて死んだバッタの死骸は、そうでないバッタよりも周囲の植物の分解を遅らせた実験もあり、環境に影響を与えることも示唆される。

 

●評価

★★★✮☆

 

●タイトル

意識的な行動の無意識的な理由 

心理学ビジュアル百貨

認知心理学編

 

●著者

越智啓太

 

●出版年

2018年10月10日

 

●読書日

2023年2月19日

 

 

 

●感想

◇名前や経営の神様と言われた人ということは知っていたが、偉人伝という形で真面目に目にする機会は今回が初めてであった。子供向け、中学生程度に向けた伝記なので、サラッと書いてある部分が多いが、エピソードの一つ一つに驚く。なにより幼少時代の苦労と言うか、悲惨さというか、逆境がとんでもなかった。親兄弟を立て続けになくすのもそうだし、子供にも先立たれたときに聞いた言葉、「お前には社員が居るではないか」というのは、極限の精神状態で天の声が聞こえたんだと思う。

◇烈火のごとく怒った翌日に、「別に用事ないねんけど、気持ち用やっているか?」などとフォローを忘れなかった。人の痛みを知っている、なんなら自分が一番痛みと向き合ってきたことがある人だからこそ、人に寄り添えるのかなと思う。

◆人間として一番尊いものは徳である。だから、徳を高めなくてはいかん。技術は教えることができるし、習うこともできる。けれども、徳は教えることも習うこともできない。自分で悟るしかない。

 

●心に残った言葉

◆塩の辛さといったものは、いくら頭で考えたり目で見たりしてもわかるものではないでしょう。まず、自分で一口なめてみる。頭で考えるのではなく、自ら味わってみて初めて塩というものがわかる。そのように体験を通して初めて物の本質を掴み、理解することができるという場合が、世の中には少なくありません。

◆経営理念というものは単に紙に書かれた文章であっては何にもならないのであって、それが一人ひとりの血肉となって、初めて生かされてくるのである。だからあらゆる機会に繰り返し繰り返し訴えていかなければならない

◆不景気の際には問題点を発見しやすく、社員と危機感を共有しやすい。だから痛みを伴う不採算部門の撤退や給与削減などにも耐えてもらいやすい。

◆社長というものは社員が1万人いれば一万人の心配を背負っていくものです。ですから、心配で夜も眠れないというときもあります。眠れないから辛い、くるしい。しかしそれの辛いところが社長の生きがいでもある。

◆十分に学業を修め、知識を持っている人が弱いはずはありません。また実際、世の中にはある一定以上の知識がなければできないことのほうが多いと思うのです。にもかかわらず、なぜインテリが弱いと言われるのでしょうか。私はそれが結局、その人が持っている知識にとらわれる場合にそうなるのだと想います。

◆独立の気力なき者は国を思うこと深切ならず。独立心なき者が何千人、何万人集まったところでそれは所詮いわいる烏合の衆にほかならない。国だけではない。会社でも社員に独立心がなければ同じことである。

◆金を儲けるのと使うのはどちらが難しいですか、の問に、使うほうが難しい。使ったらなにか効果がないといかんからな。使うほうが三倍は難しい。

◆君は君の家の家長やな。まあ言ってみれば家の中の社長や。そしたら君は自分の奥さんや子供さんに、自分たちの家族はこれからどう頑張っていって、語年後にはどういう姿にしたいという目標を示しているか。それができへんかったら家長失格やわな。

◆あなたは何回小便が赤くなったことがありますか。

◆青春とは心の若さである。信念と希望に溢れ、有機に満ちて日に新たな活動を続ける限り、青春は永遠にその人のものである。

 

 

●タイトル

松下幸之助

”経営の神様”に学ぶ、人生の無限の可能性

 

●著者

北康利

 

●出版年

平成23年10月

 

●評価

★★★☆☆

 

●読書日

2023/2/18

 

●感想

◇現代政治学の研究論文をまとめてある本。一般的にそうかなと思われていることをモデル化して、因果関係の仮説を立てて、調査アンケートから相関の有無を明らかにして、その仮説が正しいかを判断する。アンケートでは仮説に関係あるだろうこと、例えばネットでどんなコンテンツに触れているか、から、性別年齢年収生活の貧富などの、分類可能な観点から考察が進められている。

◇何かを吸収するために読む本というよりは、現代政治学を、自分の観念だけでなく、相対化するために見る本という面が強いかと思った。真面目にデータを追って見るのは専門家のすることで、一般人たる我々はそのデータの取り扱いより、自分の感覚と照らし合わせてどう解釈するのか、というような読み方が良いのかなと感じた。

 

●印象に残った言葉

◆ネットは政治的意見への接触を偏狭にするか、の中で、ニュースの接触機会自体は増減しないが、コメント欄に影響される可能性はあるとしている。とくに日本ではネットニュースではyahooニュースが支配的であるため、コメント欄が大きな影響をもたらしている可能性があるとしている。

◆ニュースの接触パターンは民主主義デバイドをもたらすか の中で、デジタルデバイドの第二弾会の中として、特定の社会階層がデジタルメディアの利用を通じて他の階層より多くの利得を得ることで、社会の相対的不平等を拡大させる。ニュースを無料で閲覧できるようになったことは、それだけで満足している層と、さまざまな質の高いニュースを有料で収集している層の相対的な知識格差を拡大している可能性がある。

◇情報化社会では一人の人間が処理できる情報量が増えすぎてパンクするので、リコメンドシステムなど自分の好む情報が身の回りに知らないうちに増えてしまっている。相対化や、最新情報から少しアンテナをなくすことも必要なのかもしれない。

◆誰がなぜ改憲に賛成・反対しているのか の中で、ネット右翼自体の存在は少数派であっても、その影響力ないしシンパが存在しており、一定の発言力を持っているとしている。

◆民主制度は広範な共通体験と多様な話題や考え方の思いがけない接触を必要とする。この主張に賛同する人達からすると、各自が前もって見たいもの見たくないものを決めるシステムは民主主義を危ういものにする。考え方の似たもの同士がもっぱら隔離された場所で交流しているだけでは社会分裂と相互の誤解が起こりやすくなる とある。 このようなネット上の閉じた情報環境を「エコーチャンバー」と呼ぶ。米国大統領選挙などでも実際に、かなりの影響力を発揮している。

 

●タイトル

ネット社会と民主主義

「分断」問題を調査データから検証する

 

●著者

辻大介

 

●出版年

2021/11/10

 

●評価

★★☆☆☆

 

●読書日

2023/2/18

 

●感想

◇しっかり体系的に”読書”について、まとめられた本。成熟した読書人になるためにはどうするべきかという、比較的抽象度の高い事に対して、ちょうどいい具体論と、目指すべき理想の姿が示されていて共感した。

◇心を揺さぶられる本との出会いを感じること、そんな体験をすることが成熟した読者には必要であり、好奇心を支える土台になる。

◇読書を知識の習得の機会とだけ捉えるのはもったいなく、何かを取り入れるきっかけになるかもしれない魅力的な機会であり、出会いであるとあり、ワクワクして次の本を取っていくことの有機をもらった気がする。

 

 

●印象に残ったこと

◆読書についてのグレイのモデルでは、語の認知(perception word)→理解(comprehension)→読み取ったことへの反応(reaction to what is read)→新旧の考えの統合(fusion of new ideas and old)の順で、外側に広がっていく。文字だけの理解ではなく、それを生かして、批評してどううちに入れていくかが大事。統合の先に批評の力を身に着けていくことも必要。

◆読書能力の習得のメカニズムは、個々の要素を取り出して機械的に反復練習してみても身につかない。目的意識を持って、リアルな生活場面で読むことが大事。そして各要素感の関係を、読書の生きた過程として捉えることが重要。行間を読む能力、行を超えて読む能力に焦点を当てて行くべき。

◆読書は自分の体験を思い出しながら読むと理解が深まる。自問しながら読んでいく。意識的に自分の経験を思い出す。

◆知識の習得という側面だはなく、経験としての読書ということもできる。その本の世界を生きるように本を読む。そこには感性や感情が深く関わってくる。読むことにかかわる情緒的な側面ともいえ、人の心を育てていく。作者や登場人物の心に寄り添うことで形成されていく。誰かと一緒に読むことができると、更に経験は豊かになっていく。→読書会のススメ

◆現代の情報化、情報化過多の社会において、自分だったらこんな情報はここでは使わないというような批判的な意識を持つことが大事。読むことは考えること。解釈ではなく、批評のちからが求められている。

◆読書遍歴は自分史に近い。読むことを通じて、何を学び、何を感じてきたかの記憶を辿っていくと、これまでの人生が見えてくるかもしれない。これからの人生をどう過ごしていくかの考えていくための参考になるかもしれない。それをまとめていくことで、自分の”読書基地”を作ったり、会社の倉庫に何世代にも渡る仕事の結果として積み上げられた資料を見たり、自分の読書世界の外側にある他人が作り上げた読書世界と比べてみることで、新しい観点で関連付けしていくと見識が広がる。

◆一つの分野の多読中、うまく理解が進まなくなったとき、気に入った本をもう一度読んで見ることも良い。丁寧に読んだりノートを取ったり、(ブログを書いたところと照らし合わせたり)ゆっくり呼んだり。その本音への信頼感が高まり、新しいものが見えてくるかもしれない。

 

●How to read

◆本を選ぶときには、タイトル、目次、まえがき、あとがき を一番はじめに読んで、読み進めるかをジャッジする。とくにあとがきでは著者の人の考えなどが直接的に出ているので、対話ができる。

◆深読みの力を養うためには、自分で自由に読んで感じるママということもありだが、何人かの評論家の解釈を集めて比較してみるということもオーソドックスな方法である。

◆推理小説などのエンタメ系でもいつもの仕掛けを繰り返し味わうことが楽しみとなってしまうと、精算的な読書というよりも消費的な読書となってしまう。それくらいなら、記憶に残る本を再度読み直してみて、以前の読みとの違いに気づいたり、新しい発見をしたりするほうが有意義。

◇そんな気持ちになる本はしっかり購入して手元においておきたい。

◆切れ味の鋭いキーワードを探す力 は重要。取り間違えると理解の妨げになることすらある。

 

●タイトル

読む技術 

成熟した読書人を目指して

 

●著者

塚田泰彦

 

●出版年

2014/8月

 

●評価

★★★★☆

 

●読書日

2023/2/17