『プレイボーイ・メキシコ版』 が食らった “とばっちり”。 | げたにれの “日日是言語学”

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   げたにれの “日日是言語学”-プレイボーイ・メキシコ版
   「プレイボーイ」 メキシコ版 2008年12月号 表紙は “マリーア・フロレンシア・オノーリ”



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米プレイボーイ、海外版の聖母似ヌード掲載で謝罪  2008年12月15日 09時08分


[ロサンゼルス 12日 ロイター] 成人誌プレイボーイのメキシコ版が、表紙に聖母マリアを似せたヌードモデルを起用して反感を招いたため、米プレイボーイの本部が12日、謝罪した。

メキシコで聖母マリアを敬う行事の数日前だった12月1日に発売された同メキシコ版は、頭と胸に白い布をまとっただけのモデルがステンドグラスの前に立っている様子を表紙に採用していた。

シカゴを拠点とするプレイボーイ・エンタープライゼズは、メキシコ版はライセンス契約の元で発行されており、同社としては表紙の内容を保証していないとした上で「プレイボーイ・メキシコとしては表紙や写真でいかなる人の感情も損なうつもりは決してなかったが、気分を害した人がいたことを心から謝罪する」との声明を発表した。

メキシコ版の発行人、ラウル・セイロルズ氏は声明で、問題の画像は聖母マリアや他のいかなる宗教的な象徴も描こうとしてはおらず、「ルネッサンス風の雰囲気を表そうとしたのが狙い」とした。

                                          ―― アメブロ・ニュースより

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〓かつてのラテン語圏 (ロマンス語圏)、すなわち、スペイン、ポルトガル、イタリア、フランス、そして、今日の中南米では、「マリア信仰」 の傾向があります。これは、こうした地域の “基層信仰” が滲 (にじ) み出たものだとも言いいます。


〓キリスト教は一神教であり、イエスをキリスト (ギリシャ語で 「救済者」) として崇敬するものですが、「マリア信仰」 は、この崇敬の列に 「聖母マリア」 を入れるわけです。


〓さらに、「聖母マリア」 に手を合わせ、崇拝するのが 「マリア信仰」 ということになります。「マリア崇拝」 は 『聖書』 に基づかないものなので、プロテスタントは、これを排斥してきました。


〓しかし、ヴァチカンの 「マリア崇拝」 に対する態度は曖昧で、現実のカトリック教徒のあいだでは、民間宗教として、古代から連綿として 「マリア信仰」 が続いているようです。


   アンドレイ・タルコフスキイの 『ノスタルジア』


〓これは、ソ連邦の映画監督が、イタリアで撮った映画ですが、冒頭のシークエンスに 「マリア信仰」 の儀式とおぼしき場面があります。
〓聖母マリアの “ガランドウの張り子の人形” の中にたくさんの鳥を入れておき、それをいっせいに逃がす、という儀式です。女性が子宝にめぐまれることを聖母マリアに祈る、という儀式でした。
〓これが民間信仰でなくてなんでしょう。


   フェデリーコ・フェリーニの 『甘い生活』


には、聖母マリアが出現するのを見たという “奇蹟” を喧伝する少女が現れます。


〓こうした 「聖母マリアの出現」 は、古くは、スペインのサラゴーサで、十二使徒のひとりである 「聖ヤコブ」 が経験したと “言い伝えられて” います。
〓ヤコブの前にマリアが現れて、「聖母みずからの木像」 と 「碧玉 (ジャスパー) の柱」 をあたえて、彼女の名のもとに教会を築造せよ、と告げたのですね。以前、「レストラン・サンパウ」 について書いたときに、説明しております。


   http://ameblo.jp/nirenoya/entry-10087587518.html


〓このあと出てくる他の名前についても、不明の点は↑を参照してください。
〓サラゴーサの



   げたにれの “日日是言語学”-サラゴサのデル・ピラル大聖堂

   Catedral-Basilica de Nuestra Señora del Pilar de Zaragoza
     サラゴーサのヌエストラ・セニョーラ・デル・ピラール・バシリカ大聖堂
       ※ 「サラゴーサの “柱の我らが淑女” の大聖堂」 の義



という大聖堂は、このお告げによって建てられたものだと言います。



〓ところで、クダンの 『甘い生活』 のエピソードにはモデルとおぼしきものがあります。


〓19世紀のなかごろ、スペインとの国境に近いフランスのルルド Lourdes という町の郊外で、14歳のベルナデット・スビルー Bernadette Soubirous という少女が聖母マリアの出現を見たのです。フェリーニは、それをパロディーにしているのです。
〓今では、ルルドはカトリックの巡礼地になっているそうです。


〓フランス女性には、まれに、「ルルド」 Lourdes という名前の人がいます。フランスでは 1941年 (昭和16年) から実例があり、1970年 (昭和45年) の前後20年間で多くの例があります。といっても、統計による最高数は、1971年の29人です。1998年から、また復活し、年間で、3~8人の実例があります。


Lourdes は、スペイン語圏の女性には、さらに多い名前で、インターネットでこの名前を持つヒトを容易に見つけることができます。
〓これは、


   María de Lourdes [ マ ' リーア デ ろ ' ウルデ(ス) ] 「ルルドのマリア」


という名前が本来ですが、Lourdes のみで女性名にすることもあるし、María Lourdes という名前で使うときもあります。発音は、Loúrdes という u にアクセントを置くもので、名前の綴りを Loúrdes としているヒトも少なからずいます。




〓ところで、この 「ルルド」 という地名は、意外にもゲルマン語起源です。


〓西ローマ帝国が滅亡したのち、このあたりで覇を競ったのは、オランダ・ベルギーあたりに起源を持ち、フランク王国を建てたゲルマン人の一派である、


   フランク人


と、遥か、ロシア、ウクライナから、ギリシャ (東ローマ帝国)、イタリアを迂回してイベリア半島に入ったゲルマン人である


   西ゴート人


でした。


〓実は、Lourdes というフランス語地名は、


   Lutgardis [ るート ' ガルディス ] 「ルートガルディス」


というフランク人の男子名に由来するのです。もっとも、これはラテン語形であり、本来は、Luitgard 「ルイトガルド」 です。


luit- は、英語にはなく、現代ドイツ語の Leute [ ' ろイテ ] 「人々」 に当たります。ゲルマン祖語では、 *liudi-z [ りウディズ ]、 *lūdi-z [ るーディズ ]。フランドルのフラマン語では lieden [ ' りーデン ]、オランダ語では lui(den) [ ' るイ(デン) ] となっています。ロシア語の люди ljudi [ ' りゅーヂィ ] と同源です。


gard は英語の guard 「守り」 と言えば、ははあ、と来ると思います。しかし、これには複雑な事情があって、本来のゲルマン語では、


   *wardōn [ ワルドーン ] 「守る」。古フランク語


でした。これがガリア人 (古代のフランス人) に採り入れられて *guarder [ グワル ' デル ] 「よく見る」 となりました。ゲルマン語の [ w ] をガリア人が [ gw ] で発音するというハナシは、何度も出ていますね。のちに、[ gw ] [ g ] となり、


   garde [ ' ギャルド ] 「番人、見張り、監視」。フランス語
   garder [ ギャル ' デ ] 「見張る」。フランス語
    ↓
   regarder [ ルギャル ' デ ] 「見る」。フランス語



となります。英語の本来の語彙では、


   ward 「見張り、被保護者、檻房 (廃義)、病棟」


となっています。そして、ノルマン・コンクエストを機にフランス語から入ったのが guard です。



〓ですから、Lutgardis 「ルートガルディス」 の意味は 「人々を守ること」 です。そして、聖ルートガルディスは、今でも、フランドルの聖人です。


Lourdes 「ルルド」 は、ラテン語形 Lutgardis が南仏で訛ったものです。


〓ということは、この固有名詞は、


   男子名 → 地名 → 女子名


という “ネーム・ロンダリング” をくぐってきたわけですね。





〓ところで、「マリア信仰」 を示す女子名を、もうひとつ挙げるなら、それは、


   カルメン Carmen


でしょう。
〓「カルメン」 という名前が、聖母マリアを看板に掲げた 「カルメル会」 Carmel の訛りだ、ということは、以前、書きました。(サンパウの記事をお読みください)
〓つまり、


   スペイン語圏というのは、カトリック圏の中でも、かなり、民衆の 「マリア信仰」 が厚い地域


だということが言えます。

〓もちろん、民衆の 「マリア信仰」 にまつわる多くの事象は、その本質において、『聖書』 を拠り所とするキリスト教とは関係のない “民間伝承” であることが多いのです。


〓しかし、ナンの関係もなく民衆が信じるからこそ、


   その土地の土着の信仰を反映している


とも言えます。偉いヒトがアタマで考えたことではありません。古典ラテン語に対する、俗ラテン語のような存在、とも言えます。





〓スペイン語圏の女子名に、


   Guadalupe [ グアダ ' るーペ ] 「グアダルーペ」


というのがあります。略して Lupe 「ルーペ」 と呼びます。けっこう多い名前ですが、これも、


   María de Guadalupe 「グアダルーペのマリア」


の略なのです。


〓「グアダルーペ」 という地名は、そもそも、スペインの 「グアダルーペ川」 (マドリードの南西約150キロにある短い川。上流に “グアダルーペ” という村落がある) の名前です。

〓その意味は、


   「狼たちの谷」


というもの。ジョン・ウェインの映画のタイトルには似合うが、どうも女子名には似つかわしくありません。



guada は、現代スペイン語辞典には、どうも見あたりませんが、イベリア半島を支配していたムスリム勢力が置いていったアラビア語彙です。


   وادي wādī 「ワーディー」 涸れ谷


が転訛したものです。学校の教材の世界地図には、「ワジ」 なんぞと書いてありました。


lupe はラテン語に近い語形を残しています。lupus [ ' るプス ] 「狼」 の複数形


   lupī [ ' るピー ] 「オオカミたち」。ラテン語


が、lupi [ ' るーピ ] となったのち、アクセントのない -i -e になったものでしょう。


〓現代スペイン語では、「オオカミ」 は、単数 lobo [ ' ろーボ ]、複数 lobos [ ' ろーボス ] となっています。『リオ・ロボ』 “Rio Lobo” は、「オオカミ川」 の義で、まさに、ジョン・ウェインですね。



〓北・中・南米には、この Guadalupe に範をとった Guadalupe という地名が、少なくとも 30ヶ所以上はあります。
〓そして、今回の舞台の 「グアダルーペ」 は、メキシコ・シティの郊外にあり、ここには、Sierra de Guadalupe 「グアダルーペの丘」 があります。

〓16世紀のメキシコは、グアダルーペ。ひとりの “インディオ” の前に、聖母マリアが現れて “Let it be” とは言わずに、「大聖堂を建設せよ」 と告げたそうです。


〓こうして建設されたのが、グアダルーペの丘の上に立つ、




   げたにれの “日日是言語学”-旧グアダルーペ寺院

   Basílica de Nuestra Señora de Guadalupe
    グアダルーペ寺院
      ※ 「グアダルーペの我らの淑女のバシリカ聖堂」 の義。

       こちらがオリジナルの旧聖堂 (↑)。写真が傾いているのではなく、地盤沈下によって聖堂が傾いている。


      ※現在は、旧聖堂に隣り合っており、1976年に完成した、はるかに規模が大きく、近代的な

       デザインの新寺院が使用されている (↓)。


   げたにれの “日日是言語学”-新グアダルーペ寺院



です。この聖堂には、有名な 「褐色の肌の聖母マリア」 の姿が浮かび上がったというマントが安置されています。



   げたにれの “日日是言語学”-グアダルーペのマリア



〓このエピソードも、ルルドに匹敵する、有名な 「聖母マリア出現譚」 です。爾来 (じらい)、メキシコのグアダルーペもカトリック教徒の巡礼地となり、メキシコ人のマリア信仰を高めました。


〓このグアダルーペ寺院では、12月9日から12日にかけて、グアダルーペの聖母の大祭があり、世界中から数十万とも言われる人々が押し寄せるそうです。

〓スペインとか中南米というのは、そういう土地柄なんですね。



               べーっだ!          べーっだ!          にひひ



〓ところがギッチョンチョンミッチョンチョン、今回の騒動は、こうした 「マリア信仰」 とは関係なかったのです。ここまで読ませて、そりゃね~ぜべいび~、という憤怒はごもっともさまでございます。

〓しかし、ここまでの事実は、背景として 音譜知っておいてもソンはござんせ~ん 音譜まことにすいませ~んにひひ






  【 なれば火の手はどこからあがったか? 】


〓“プレイボーイ” メキシコ版の表紙に関する騒動ですが、日本語による報道では、


   誰が抗議したのか


明確な主語がないんですよ。そこで、英語の情報にあたってみたら、あれまあ、



   The so-called Catholic League, based in NY,
   has protested this magazine cover, but it was published
   in Mexico by a Playboy licensee.


   ニューヨークに本部を持つ、いわゆる 「カトリック・リーグ」 が、
   この雑誌の表紙に抗議を申し入れた。しかし、これはメキシコで、
   プレイボーイのライセンスのもとに発行されたものである。



と、あっさり書いてあるんです。すなわち、


   メキシコ人のアタマの上で、キングギドラがゴジラに咬みついた


というカッコウです。


「カトリック・リーグ」 The Catholic League というのは、米国のカトリック教徒による団体です。正式名称は “The Catholic League for Religious and Civil Rights” 「宗教と市民の権利を守るためのカトリック教徒の連盟」 です。 “The Catholic League” に関する項目は、日本語版 Wikipedia にはありません。


〓「カトリック・リーグ」 の目的は、


   「アメリカ社会において、カトリック教徒が、誹謗中傷、
    差別を受けないように、その権利を守り、擁護する」


こと、としています。とは言え、この団体の目を引く行動としては、映画、テレビ番組、雑誌などのマスメディアを監視し、


   反カトリック的、反キリスト教的


な表現に咬みつく、というものです。


〓このように言うと、ナンダカ、正式なカトリックの宗教的団体のような感じもしますが、「カトリック・リーグ」 は、必ずしも、カトリック教会を代表する団体ではありません。


〓また、この団体のおこなう抗議というのも、その代表の



   げたにれの “日日是言語学”-ビル・ドノヒュー

   William A. Donohue 「ウィリアム・A・ドノヒュー」
      ※一般には Bill Donohue で通っている。



の個人的なカトリック教義にかなうかどうか、が基準と言っていいようです。


〓「カトリック・リーグ」 は、30万人を超えるメンバーを擁する、と言うようなものの、米国のカトリック教徒には、「ドノヒューの言うことは、カトリック教徒として全然同意できない」 というヒトもいるようです。


〓ドノヒューという人物は、カトリック教会およびカトリック教徒に対して 「誹謗中傷、差別」 をおこなったと見なす個人・団体については、誰かれかまわず咬みつくので、TVのトークショーなどが面白がってブッキングをするんだそうです。
〓どうです? そういう人物、日本でも思いつきそうでしょ。



〓今まで、「カトリック・リーグ」 がヤリ玉にあげた相手には、


   『最後の誘惑』 “The Last Temptation of Christ”  (1988/マーティン・スコセッシ)
   『司祭』 “Priest” (1994/Antonia Bird/英国)
   『ドグマ』 “Dogma” (1999/Kevin Smith)


といった映画や


   『サウスパーク』 “South Park” (トレイ・パーカー、マット・ストーン)
      (2006 “Catoon Wars Part II”)


といったTVアニメーションもあります。
〓また、反キリスト教的なニンゲンとして、マリリン・マンソン Marilyn Manson を批判したりもしています。



〓ところで、この団体の目的に言う “アメリカ社会において” というところが重要です。つまり、今回の件に関して、「カトリック・リーグ」 は、その理念を逸脱しているわけですね。プレイボーイ本社が、メキシコ版プレイボーイを編集しているわけではない。暖簾を貸しているだけです。これが、


   「アメリカ社会のカトリック教徒の権利を侵す」


とは言えませんでございましょ。



〓メキシコのカトリック教徒たちが、


   「プレイボーイ・メキシコ版はケシカラン!」


という総意を形成し、「カトリック・リーグ」 に対して、代理として抗議することを依頼した、というのならわかりますガナ。
〓しかし、そうじゃない。




〓「ウィリアム・A・ドノヒュー」 は、米国のゴシップサイト TMZ.com に対して、次のように語ったそうです。



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"Playboy's juxtaposition of the sacred with the profane is a game that many have played, but to exploit Catholicism and insult Latinos in the same breath is novel. The December cover of its Mexican edition demonstrates once again that when it comes to good taste, Playboy remains quintessentially virginal."


「聖なるものと卑俗なるものを組み合わせるというプレイボーイの流儀は、目新しいものではない。

しかし、カトリックを利用し、ラテン・アメリカ人を侮辱するというのは、一石二鳥の新手のやり口だ。

メキシコ版12月号の表紙も、この手口と言える。

彼らが良識に立ち戻るならば、プレイボーイという雑誌を非とする理由はまったくない」

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〓最後の “非とする理由はまったくない” というクダリは、原文では、


   remains quintessentially virginal
   本質的に、無罪である


となっています。ここに、virginal 「処女の、無垢の、罪のない」 という形容詞が使われているところがミソです。もし、これが、


   ウィリアム・A・ドノヒューというヒトのシャレのセンス


だとしたら、「話せないヤツではない」 という気がします。


〓しかし、他者にシャレであると取られることも気がつかないで、ガチでこう言っているのだとしたら、とてつもなく恐ろしいです。



Google México で、


   playboy "virgen maría" …… 1,500件
      ※ "liga católica" (カトリック・リーグ) を加えると1件もヒットしない


を検索すると、1,500件しかヒットしません。メキシコでは大問題になっているとは考えづらい。


〓そのいっぽうで、「英語、アメリカ合衆国」 という限定をかけて Google を検索すると、


   playboy "virgin mary" …… 269,000件
      ※ "catholic league" を加えると 8,270件となる


という厖大な数がヒットします。むしろ騒いでいるのは米国、ということです。他人のフンドシをキュウキュウに締めて、相撲の取りまくりですわいナ。



〓また、


   プレイボーイ マリア メキシコ …… 18,700件


という検索結果は、日本でも、アッシを含めて、メキシコ人以上に騒いでいる、ということになりゃあす。




〓ウィリアム・ドノヒューは、


   to exploit Catholicism and insult Latinos in the same breath


と言っていますが、メキシコ人に断りもなく、また、同意も得ずに、独善的に抗議しているわけで、見方によっては、彼自身が、名を売るために、


   to exploit Mexicans and insult them in the same breath


している、という言い方もできるんではないかしら。「メキシコ人がどう考えるかはどうでもいいことだ」 という態度ですよね。