会社の週報に書いた内容ですが、

公開しても問題無いのでブログにも投稿します。

 

1年の終わりですので私がプロダクトマネジメント、組織マネジメント
をする時に大切にしている事を書きます。

皆さんは『三木谷曲線』をご存知でしょうか?

 



最後の最後、0.5%の頑張りが大きな結果の差を生む、という考え方です。
https://potentialize.jp/mikitani_curve/

これは結構真理をついていると思っていて、プロダクトに言い換えると
「抜群の品質を目指す場合、最後の最後の踏ん張りにすごく時間も努力も
 投資しないとならない」となります。

実際、「完璧」を目指すと工数も時間もすごくかかります。

では、これを逆に考えるとどうでしょうか?
「完璧を目指さなければ、工数も時間も劇的に減る」となります。

組織を疲弊させるリーダーは往々にして、
全ての事に最高品質を目指します。
数字を分解して施策を並べるタイプのリーダーは特に危ないです。

ですが、本当にそれらは過剰品質と言えないものでしょうか?

私がマネジメントする時には、この境目をとても大切にしています。
何は完璧でなければいけなくて、何に手を抜いても良いのか。

手を抜いても良いところの品質を「並み」とか「凡庸」に留めると、
劇的に仕事が減って、集中するべきところに集中できるようになります。

特に、がんばりやさんなリーダーは、一度考える事をおすすめします。
(スーパー偏見ですが、長男長女にそういう人が多い気がします)

あなたは過剰品質を求めて、余計な工数をメンバーに使わせていませんか?

 

ちょっと前になりますが、SSS総会で僕の部署でヘッダービディング事業を

責任者として立ち上げている有松くんが12月度のベストルーキーを受賞しました。

 

 

賞をいただきありがとうございます。有松くんおめでとうございます。

 

この事業は自社プロダクト以外への理解度やテクニカルな事が多く、

難易度が高めなのですが、ようやく成長の兆しが見えてきて、来Qには

AJAの中でも軽視できない売上のプロダクトに育ちそうです。

 

聞いてないですが、責任者の有松くんも手応えを感じ始めていると思います。

 

もちろん、サイバーエージェント全社からすれば吹けば飛ぶような金額ですが、

この「自分でプロダクトを伸ばす経験」というのは確実に財産になります。

 

新プロダクトは、まずそもそも兆しを探すところから始まります。

 

既に売上があるプロダクトを横目に、「誤差」と言われるような売上の中、

自分が信じているPDCAを回して、期限がきたらゲームオーバー。

 

そういう鬱々としたプレッシャーの中で試行錯誤するのです。

 

そして、兆しを掴んで売上が伸びていくと、

関心を持つ人が増えて、気が楽になり、発言が通るようになり、雑音が耳に入らなくなり、

というふうに急に好循環していきます。

 

まるで、今まで暗く見えていた周りに一気に光が指すような感覚です。

売上は、全てを潤す。という言葉が沁みる瞬間です。

 

で、つかの間の楽しさを味わっているとさらなる課題や成長機会が

見えてきて、また、鬱々とした日に戻る。このループです。

 

何が言いたいかと言うと、これは、プロダクトを伸ばさないと手に入らない経験です。

 

本を何冊読もうが、新規事業を100回やろうが伸びるのと伸びないのでは

話が全く違います。

 

当たり前ですが、成長にともなう課題は成長させた人で無いと経験しないのです。

 

ですので、事業をやりたい、新プロダクトをやりたいと望む人は

自分の上司やメンターとなる人のトラックレコードを確認して、

自分がイメージするような規模の経験をしている人と一緒に働く事を

選ぶと成長が早いと思います。

 

っていう話を事業をやりたいと言っている人にこの間しました。

という長い回想でした。

 

ともあれ有松くん、おめでとうございます。

 

 

先週の22日、23日で行われたデータコンペティションですが、

沢山の学生の方にご参加成功裏に終了することができました。

 

改めて、参加いただいた学生の皆様ありがとうございました。

「次回があればまた参加したい!」という声も多くいただき、

運営一同、まずはイベントがうまくいって、ほっとしています。

 

内容について触れたいのですが・・・

何回書いてもネタバレになってしまうため、今回は写真で振り返ります。

 

競技の概要としては、

匿名化され、適度にサマリー化されたトレーニング用のデータを用いて、

未来の広告のimpを予測する。

 

実際に、配信キャンペーンが設定された時にその配信要求のimp数を

どれくらい逸脱または不足せずに配信できたか?をスコアとして競います。

 

採点サーバが用意されており、リアルタイムにスコアを確認しながら、

制限時間内で競争します。

 

スタート直後の様子。前日のオリエン&サンプルデータを元にして作戦を立てた方も

多く、開始30-40分ほどで最初のサブミットが・・・っ!

 

 

運営陣が作った採点サーバではリアルタイムにleaderboardが更新中!

開始直後からベンチマークを超えるスコアが連発され、ざわつきました。

 

メンター社員と議論している光景が随所に

 

結果発表!MSE賞とスコア賞の両方が発表されます

 

成績上位者には記念品の贈呈!

 

阿部さんの解説。データサイエンスを実務で活かす!事がひしひしと伝わる内容で学生の皆様にも好評でした!

 

最後は記念撮影!長い時間、お疲れ様でした!