How to fly・36 | 黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

嵐さんが好きです。二宮さんが好きです。大宮さんが好きです。

こちらは妄想書庫でございます。大変な腐りようです。足を踏み入れる方は、お気をつけくださいませ。

※BL妄想書庫です


苦手な方はお気を付けください





















「他には?」

「ん?」

「条件」

「…ない、です」



これで、やっと、お互いに真っ裸になれた



「じゃあ、やるか!」

「雰囲気なーい」

「やんないのか…?」

「…やりますけどぉ」

「よーし、念願のベッドだっ」

「ふふっ 念願ってなっ…ん」



可愛く笑っている顔がこちらを向いた

胸がトクンと大きく鳴る

何かを言っている唇

吸い寄せられるようにキスをする



意図的に避けていたのは分かっていた

商売とはそういうものなのかと察し、こちらも意図的に避けていた

だからこれが、初めてのキス



越えてはいけない一線で、ステージと同じく聖域に近いものだと思っていたから、躊躇いもあるかと思った

が、重なった唇は当たり前のようにお互いを受け入れる



「なんだこの唇…」



柔らかい

あまりの柔らかさに、唇と唇が溶けてしまったのかと錯覚する

一度離し、指で確認する

上唇も下唇もある、俺の唇は存在している

彼の唇も見て触れて確認するが、しっかりと存在している



「なに…どうしたの?」

「もう一回してもいい?」

「いーよ、何度で…も…」



二回目のキスは溶け出す前に強く吸った

引き込んだ舌は滑らかで、優しくて、今度は顎が溶けてしまうかと思った



「はぁっ やばいっ」



慌てて離す



「それは…どっちのやばい?」

「気持ちいいほうに決まってんだろっ」

「決まってるんだ?」

「もう一回!」



三回目のキスはお互いに何度も行き来した

人間の口内はこんなにも多彩であったのか?と驚く

柔軟で、程よい反発があって、波打つ収縮と機敏な強弱があって

吸えば従順に差し出すくせに、絡めると引き込まれて弄ばれる



「あー…なんだこれ…」



頭の一部も溶けてしまったらしく、目眩にも似た症状を覚えて目頭を押さえる



「こんなキスがあったなんて…あー…言葉にならねぇ…」

「そこをあえて言葉にすると?」

「 ち ん こ 痛ぇ」

「あはははっ」



キスだけで 勃 っ て いた

ピョコーンなんて可愛らしいものではない

怒りを伴うような青筋を立てているはずだ

そこだけの意思で本体である俺を暴走させる力を持った 勃 起



「そんなに気持ちいいんだ?」

「そりゃもう!」

「よかったぁ」

「気持ちよくて 精 液 吐くくらいっ」



このキスの異常とも言える気持ちよさをどうにかして言葉にしてみた



「おえっ 気持ち悪っ キスした直後にそんなこと言う?!」



自分でも引いたので、仕切り直す



「気持ちよくて尻から 精 液 噴き出すくらいっ」



残念、あまり変わらなかった



「えー、それも気持ち悪いけどそっちの方がマシかー、でもね、お兄さん、尻から 精 液 は出ませんよ?」

「分かってるよぉ~ 誰かさんが教えてくれたからぁ~」

「そんな初歩的なことを教えなきゃいけなかったなんて、その誰かさんもさぞめんどくさかったでしょーねぇ」

「今も、めんどくさい?」

「…楽しかったよ?初めから」

「だから!早く言えよっ!そーゆー大事なことはっ」

「あははっ」



嬉しい

楽しい

気持ちいい



「お前はどうなの?キスの感想は」

「んー…」

「聞きたい、あえて言ってみて」

「 ち ん こ 痛い」

「ふはははっ」



嬉しそう

楽しそう

気持ちよさそう



商売で、客であったなら出来なかった事や会話がたくさん溢れている

















つづく